茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「カルテット」#4

なんていうか家森くんが全体的に父親として旦那としてダメだった。男としてどうかはしらん。

結婚ってこの世の地獄ですよ。妻ってピラニアです。婚姻届けは呪いを叶えるデスノートです。

 そんなん五分五分ちゃうん。ここでは語られてない地獄があったっていうの。家族がいるのに定職につかないとかそれはもうわたしは無理。なんなら浮気してもいいけど家計だけはちゃんと入れてほしい。むしろお金さえ入れてくれたらどこでなにしてようが全然かまわない。問題はお金なんだよ。お金さえあれば夫婦げんかの9割はなくなるとおもう。たぶん。少なくともうちの場合はそう。あふれるほどのお金があれば別にそこらじゅうの電気つけっぱで寝てしまっても全然気にならないし、わたしがごはんつくれない時はこれで店屋物でもとりなよ~って大枚はたけるし、なんでもお金にものいわせて暮らせたら揉めることなんてなくない????(まがお

別にこどもの面倒なんてみてくれなくてもシッターさん頼むし、家政婦さん頼むし、ほんとにお金さえあれば別に旦那なくても子供育てられる。あ、母親がいなくてもそうか。

まあそういう問題じゃないのはわかってる。彼は家族を持てない人だった。それだけ。家族よりもだいじなものがある人はしょうがない。そのだいじなものを後生だいじに抱えてひとりでしんでいけば。

宝くじ六千万円受け取れてたら、のタラレバ男はほんとに願い下げ。

しかしわたしにとってダッフルコート着てる男の人がクリティカルヒットだって言いましたっけ・・・(ふるえ声)似合うのなんて100年前から知ってた・・・

しっかしゴミ捨てないメンツにイラッとするのわかるよ別府さんんん!こういう他人任せな人ってむっちゃムカつくし、そのことに対して怒るとふざけて茶化すの殺意しか芽生えないし、わたしあの人たちとはぜったいに一緒に暮らせないわー。家森くんもすずめちゃんのトイレスリッパには潔癖みせるのに、ゴミのことには興味ないんだね、やっぱりクズだわ^^^^ゴミを捨てない人間はゴミから見てもゴミ。

加藤千恵「ラジオラジオラジオ!」(7)

ディズニーシーが開園した年が舞台みたいなので2001年ってことかな。 

ラジオラジオラジオ!

ラジオラジオラジオ!

 

一番共感したのは「青い車」です。わかる。わたしもずっと青い車に乗りたいって思ってる。10年乗った赤いクルマから乗り換えるときに特に欲しい車種もなかったから亀担とお揃いでソリオ買ったんだけど、一応青かな・・・ってレベルの青なのでまだわたしの満足のいく「青い車」ではないんだよね。もっと鮮やかな青がほしい。紺でもいい。

ダイヤルアップでインターネットに接続してたわー、わたしの10代はまだポケベル全盛期で、家の電話をプッシュホン方式に変えてもらったんだわー、それまでは近所の公衆電話からポケベル打ってた。涙ぐましい努力。懐かしくも恥ずかしい青すぎるはるであった。戻りたいとは微塵もおもわない。

わたしも中学生くらいの時は早く家を出たくてしょうがなくてしょうがなくて一人で焦ってたなー、って思い出した。

そして今、都会じゃないけど親から離れて遠いところで暮らしてるけど、たぶん、彼女が望んでるのはそういうことじゃないんだろうなっていうのはわかる。都会で、たくさん人やモノやお店があって、テレビや雑誌で見る世界に住んでみたいんだなってわかる。それが叶う環境であれば、そうすればいいけど、そうできない人たちを理解できなくて可哀想がるのはやめたほうがいいね。一緒に東京の大学受けようよーって言うその無邪気さがどれだけ傷つけてるか。ラジオは目的でなくて手段であった彼女が、振られた友達のことを実名を挙げてネタにしたのは慰めようとする気持ちがあったにせよ大きな間違いで、それが今では各種SNSとかで同じようなことが無自覚のうちになされてるんだろうなと思うとほんとに怖い。

長浦京「リボルバー・リリー」(6)

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このミス6位、早川3位、文春12位。初読み作家さん。 

リボルバー・リリー

リボルバー・リリー

 

おもっしょかったーー。

関東大震災直後の激動の日本で、誰も守ってくれない中、雨のように降ってくる銃弾を潜り抜けて生き抜いた美しき元諜報員と少年。

この時代だとたぶんもっと過酷で理不尽な取り調べとか拷問とかあっただろうけど、そのあたりはサラリと描かれていて(虐殺されるくだりは惨かったけれど)なので割と主役の二人がバンバン撃たれてあちこち怪我して、そういうシーンは読むの苦手なんだけどでもとっても読みやすかったです。おもしろかった。彼女はきっと無敵で不死身なんだろうなって思わせておいて時折詰めの甘さが出たりしてピンチに陥るんだけど、そのたびに助けてくれる人がいるんだよねー。ズルいよねーー。最後、数百メートル先の海軍の陣地にたどり着けば助かる、というその数百メートルが果てしなく遠いという戦闘においても、この陣地の中から手は出せないけど入ってきた人は全力で助けるし、そこにほかの権力は介入できないっていうなにその治外法権、大使館か、ってあたりとかがちゃんと正しい設定なのかジャッジできないのが悔しいですけど、途中で山本五十六さん出てきた時にはキターーーー!!!ってなって、これは史実なのどうなのって混乱しました。この時代の歴史に疎すぎるのでわからない・・・

はじめてしまったことによって引っ込みのつかなくなった人たちが「死にたがる」お話でもあって、終盤助かったとおもわれた人たちがバンバン死んでいくのがすごく無情でもしかしてこれ全員しんじゃうやつ・・・ってビクビクしたんですけどそうじゃなくてほんとによかった。いや、わからんけど。前途は少しも洋々としてないエンディングに、虹はやっぱり不吉なものだと思えてしまう。

どうせ死ぬなら好きな格好をしたい、と台風の中を逃げる彼女が繊細な刺繍が施されたワンピースを纏いお気に入りのベージュのパンプスを(足首が脱臼しても)決して脱がなかったというそのこだわりがとてもよい絵だった。