茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

月組LIVE VIEWING「All for One」千秋楽

大千秋楽おめでとうございます!レイピアを振り回し大人数での立ち回り、公演中に休演者を出すことなく無事に千秋楽を迎えられたのはほんとうにすばらしいことだったなと改めて映像を見て思いました。特に酒場の場面ではマントを翻しながらもあれだけの殺陣を繰り広げ、段取りに追われることなく緊迫感のある臨場感たっぷりの場面を作り上げていたことに惜しみない称賛を。*1そしてくれあちゃんの復帰おめでとう~~~!!!酒場でアトスさまと踊っていると聞いてそれを見るのをとっても楽しみにしていたのですが、くれあちゃんがアトスさまの手を取ってじゃっかんやれやれな感じで向かい合うアトス様の姿はスクリーンに映りましたがその後は映らなくてそれがほんとうに最大の残念賞でした・・・・見たいものが観られないことについて覚悟はしていたのですが。が!

映像を大きなスクリーンで見るというのは、やっぱり生の舞台でないぶんどこか醒めた部分もあってそれはいたしかたないんだけど、円盤では出るであろうクレジットが出ないあたりがライブならではなのかなとおもったり。

それでもアトスさまがスクリーンに大写しになるたびにハートがキュってなったし、舞台を見てるだけでは絶対に見ることのなかったところ見ることができたのは新鮮だったし、なによりマイクが直結だったのかどんな些細なつぶやきもすべて拾ってくれていたのがすごかったです。劇場で聞いてるだけではきっとわからなかったとおもう。たのしかった。

そして本公演の千秋楽というのを見たことがないので、一部始終を見ることができたことはしあわせなことでした。噂に聞いていたすーさんの挨拶芸がほんとうにすんばらしかった。メモを見ることなく、今公演出演者の今後の予定をすべて諳んじてらしたことに感動しました。あれはまさに名人芸。特に月組さんはこの後年内いっぱいまでまたもや分割されてすべての組子が獅子奮迅の活躍を見せるというアレでファンとしての体力も試されるシーズン。果敢に挑戦したいとおもってるのでチケットください(せつじつ

そしてノーカットの退団者たちにも涙なみだでした。くたばれマザランの場面でジョーがたくさんカメラに抜かれてることに(エア)拍手した。フィナーレでコサージュをつけてるジョーと朋くんの並びに涙した。ジョーにお花を渡しに来てくれたみくちゃんに泣いた。月組さんから、93期がいなくなってしまうってことに、泣いた。さびしいね。小雪ちゃんの人見知りをしないというすーさんのコメント通りなんだろうなっていう人懐っこい笑顔に、FLのあのアフリカの場面をオーディションで勝ち取ったことを誇りに卒業していくんであろう朋くんに、個性の強さで圧倒的な存在感を示していたジョーの穏やかな笑顔に涙がとまりませんでした。どうかこれからの人生に幸多かれ。コマさんの卒業発表にも度肝を抜かれました。87期がまゆみさんひとりになってしまう。なんてさびしいんだろう。さびしいね。

アトスさまはいつだってすてきで千秋楽までずっとすてきでした。リュリにみつかって「素敵♡」って言われたアトスさまが「知ってますぅー!」って返したのほんっとにさいこうだったしさいこうだった。*2わたしの信頼を裏切らないアトスさまだった。見えてない部分はわたしにとって存在しないものなので。

強制的に視線を固定されながら見た三銃士の世界は、やっぱりありちゃんがとってもキュートだった。みんなが長い髪をなびかせてる中、ひとり栗色の巻き毛でキラキラをまき散らしていたありちゃんはまごうことなき月組の御曹司でキラキラの継承者で天衣無縫で沸点の低いポルトスがハマりにハマってた。うるさーい、これでも喰らえーーって酒場で酒樽を投げつけるありちゃんたるや。こどもたちに人気があるんだーってうれしそうなありちゃんたるや。その天真爛漫さが失われませんように。

よい千秋楽でしたー。

*1:机の上でベルナルドと交差するアトスさまには少し段取り感が拭えなかったけどでもいろんな意味で手に汗握る場面だった。

*2:あれはまさきさん芸だとおもってる。

辻村深月「かがみの孤城」(44)

一気読み&二度読み&感涙必至、という煽り文句つきの辻村さんの新作読みましたー。

www.poplar.co.jp

学校に行くことのできないこどもたちが様々な理由を抱えて生き辛そうにしてる物語を読むのはほんとにしんどい。いじめってだけじゃなくて。友達だったり家族だったりまったくの赤の他人のせいであったり。

真田美織みたいな女子はいつだってどこにだって存在するしそのせいで傷つけられる人間もきっといなくならない。せめて大人だけは正しくあってほしいっておもうけど、大人になったからといって誰もが正しい人間になれるわけじゃないっていうのも知ってる。でも正しくあろうと思うことは間違いじゃないとおもうんだ・・・思いたい。最近なにが正しいのかわからなくて迷子になりがち。しゃんとしたい。

「オオカミ」が赤ずきんちゃんのオオカミではなくて七人のヤギのオオカミであったことと、7人が同じ世界に住む年代の違う人たちであったってことと、喜多島先生の正体がアッと驚く結末だったんだと思う。出てくるゲームとか携帯電話とか祝日とかそういうので伏線は張り巡らされていたっけ。なるほど。

「伊藤くんAtoE」#7~最終回

中村倫也くんずるいーー。

処女捨てたいっていう夏帆ちゃんにほどよいチャラさでやさしく触れるのほんっとにズルい。あれが田中圭ちゃんでも見たかった。くそーー。クズケンかわいそうすぎるけど生きてほしい。そして伊藤くんがほんっとにクズすぎてドン引き。ねえ、なんでみんな伊藤くんがすきなの?顔?顔なの???そっか、じゃあしかたないね・・・クズな伊藤くんに振り回される夏帆ちゃんのおろかさにイラッとしっぱなしで、それでも最後に聡子ちゃんのお店に行ってチェリータルト買う場面ですくわれた。・・・のかな。うーん、あんまりにも駆け足すぎて雑だったかな。もうちょっと丁寧な描写がほしかった。あの作家先生がスランプから抜け出せたのかどうかっていうのも消化不良だったしこれは映画への布石なんだろうか。最初から映画ありきだからリモコンは投げないよ^^最後のEの女である作家先生と伊藤くんの話が映画で見られるのだとおもってる。

同士でいたいから夫にはならなかったっていう田中圭ちゃんにさいこうにときめいた。惚れた腫れたの幻想的な感情よりも現実的につながっていられる絆を選んだってことは、それは作家冥利につきるのでは。覚悟のつまったバスタブの封印を解いても、そこには綺麗なバスタブがあるだけで、そこに己の淀んだ澱が溜まっているんじゃないかって危惧していた作家先生はそれで安心するんだけど、そんなことで解ける呪縛ならもっと早くに封印を解けばよかったね。なるほどそれが伊藤くんの業か。むむむ。

っていうかこれまで伊藤くんを既存のキャラクタで演出されてきた意味ってなんだろ。 

youtu.be

愛はコンビニでも買えるけどもうすこしさがそうよ/よけいなことはしすぎるほどいいよ/かなしい話は消えないけれどもっと輝く明日!!

草野さんのことばが沁みるよ。スピッツ祭り楽しかったー。