茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

真保裕一「正義をふりかざす君へ」(45)

大好きな真保さんの最新作、一気読みでした、おもっしょかったー。

7年前の事件とはなんだったのか、どうして彼は街から逃げなくてはならなかったのか、その事件の裏側にあったもの、さらにその裏側にあったもの。

全容が明らかになった時のカタルシスはさすがで、それは無理があるんじゃないのという設定(彼が彼を恐れる理由であるとか、彼が何度も襲われるのは誰がどうみても彼が怪しいに決まってるし、結局あの人の思惑通りにすべてがうまく運んだのがなんと言うても合点がいかないというか納得いかないというかむかつくわーって感じなんだけど)が全部帳消しになってさらにお釣りがくるくらいでした。

補って余りある力技にひれ伏すしかない。

しっかし、16歳の少年とその父親の親子丼とかそれはえげつないですね・・・!という感想が最後に残ってしまったのがひどく残念です。途中までタイトルにある「正義をふりかざす君」というのは確かに16歳の彼のことだと思ってたんだけど、最後の最後で彼が物語の中心から弾き飛ばされて、そこに突如現れた人ならざるものの醜悪さに眉を顰めるばかりで、果たして正義をふりかざしたのは誰なのか、正義とはなんなのか、ふりかざした正義はどこへ行ったのか、後に残るものがほろ苦くて溜息しか出ませんですた・・・

 

正義をふりかざす君へ