茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

梓崎優「リバーサイドチルドレン」(5)

 

 

 

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本ミス3位、文春7位、このミス6位、早川6位、さらには第16回大藪春彦賞を受賞した話題作。デビュー作の「祈りと叫び」以来3年ぶり?になる新作に胸躍りました!(って前作全然覚えてないんだけど)(いつも通り)

 

だいたいが舞台が外国っていうのが苦手ジャンルでな・・・(カタカナ苦手)しかもストリートチルドレンが主人公とかやるせなさすぎてなかなか物語に入り込めなかったんだけれども、そして後半ミステリだということを思い出したかのように連続殺人事件が起きてその犯人探しが始まるわけですが、やー、フーダニットはどうでもよかった!しかし「空」と「太陽」に盛大に騙され、一か月以上「雨が降り続いてる」のだと思い込まされてたことに愕然として猛ダッシュで再読しました。なるへそー!確かに彼は彼のことを地の文では名前で一度も呼んでいないのですね!そして、「雨が降ってる」なんて描写も全然出てこない。「空が泣いている」としつこく出てくるフレーズと、印象に残る「赤い傘」と、常にずぶ濡れな彼らと、さらには雨乞いというキャラクタによって、この世界は雨がやむことのない異常気象に見舞われてるのだと思い込んでましたね・・・いや別に雨続きだろうと晴れ続きだろうとあんまり困らないとは思うんだけど(ですよね?)(新聞紙が濡れないように傘が必要だった、っていうオチくらい??)いやもうこれがこの人の真骨頂ですね、ええ、楽しかったです。