茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

法月綸太郎「ノックス・マシン」(8)

 

ノックス・マシン

ノックス・マシン

 

本ミス第4位、文春第3位、このミス第1位、早川第1位作品。

 

疲れたーー。

読了後にこれだけ疲れるのも珍しい。そして自分が今何を読んでるのかわからなくなる現象にたびたび陥りました。本気でなんのことだかさっぱりわからない、と追ってる文字の意味がまるで頭に入ってこずwあんまりにもあんまりで声に出して笑ってしまったくらいですwwwなんだこれはwwwww

要は、「なぜノックスの十戒には若干ふいんき違いの中国人云々の項目があるのか」ってことと「なぜ、『シャム双子の謎』にはお約束なはずの読者への挑戦状がなかったのか」ということの答えが書いてあるってことなのですが、その説はおもっしょかったんですけれどもいかんせんそこにたどり着くまでの物語と展開される理論がわたしのキャパを超えすぎていてて笑うしかなかったですわははははは。

「引き立て役倶楽部の陰謀」はミステリマニア向けでわかりやすかったと思うのですが、海外古典ミステリに詳しくないと面白さは激減しますよね、クリスティはほんのり知っててもEQはからきし、なわたしにとってはちょっともったいないというか絶妙なニュアンスをちゃんと感じきれなかったんじゃないかと忸怩たる思い。法月氏とかのEQクラスタ(有栖川氏とか)作品を読んでおくには予備知識としてやっぱりEQのことを知っておかなくてはならねばならないと常々思ってるんですけどそれが実行される日はなかなかこないです。クリスティの失踪の真相が明らかにされてるあたりはおもっしょかったです。「アクロイド殺し」の衝撃も体験したことあるので楽しめました。

「バベルの牢獄」はとりあえず、13行目の29番目の文字を確認しましたよねwwwああ、これなんか知ってるわーって思ったら倉阪鬼一郎の「五色沼黄緑館藍紫館多重殺人」ですよね!!!!!!しかしそのオチのための物語がまったくアレで、ただそのオチのために読むのはつらかったです・・・。