茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

2013年月組「ベルサイユのばら」オスカルとアンドレ編

みりお様が花組に組替えになる前の最後のまさみり作品。

これでヅカに戻ってきたという出戻りファンも多いようで、多くの人を虜にしてしまうまさみりの威力に戦いていました。見たら最後、生きて帰ってこられない気がしていたので積極的に見る努力をしなかったのですが、スカステで満を持してオンエアされることになり、意を決して視聴。嗚呼、神様、どうか命だけは、命だけは・・・!

 

龍真咲のオスカルは「女」すぎるという評判は聞いていましたが、わたしの想像以上に「女」でした。女なのに男として育てられ、そのせいで女性としての幸せを諦めて生きてきて、叶わぬ恋に身を焦がしながらもそれをしっかりと断ち切って凛として生きる人のはずなのに、出てくるキャラクタ全員に愛される一人勝ち状態はまさに姫トップの本領発揮。可憐なオスカルでした。乙女でした。そりゃ肌荒れもしないでしょうよ・・・。

わたしは圧倒的なmr→msを支持しているんだけれど、今宵一夜で静かに涙を流すまさきさんの姿からは、見えないところでの逆矢印を激しく妄想してしまいます。

お互いを見る眼差しや、お互いに触れる手に(勝手に)いろんなものを想像し、現実と虚構の境界を見失いそうになりました。

これはアンドレなの?それともみりお様なの??と、何度も混乱しました。なぜかオスカルよりもアンドレにばかり目が行ってしまい、その視線から目が離せない、君に夢中☆状態。ここまでアンドレに共感できたことがあろうだろうか、否!結ばれるはずのない恋心を大切に守ろうとするアンドレの切なさが妄想想像相まってばんばん見てるほうに伝わってくるのツラいカライ。

ジェローデルと結婚しろと将軍にオスカルが命令される場面に居合わせたみりお様の心境やいかばかりか。その胸の痛みが他人ごとではなくわたしの心にまでつきささり涙を禁じえませんでした。おまえをよその男にくれてやるくらいなら殺してやる。その昏い感情に突き動かされるみりお様の昏い狂気があまりにも凄まじくてぞっとしました。まさきさんが陽ならみりお様はやっぱり陰だとおもう。

もちろん今宵一夜で、その想いが通じた時のみりお様のこの上なく幸せそうな表情よ・・・!

「近く、魂を寄せ合って生きてきたのだ。」

「お前はわたしが好きか、愛しているか」

「誰かにすがりたい、誰かに支えられたいとそんな心の甘えをいつも自分に許している人間だ。それでも愛してくれるか。わたしだけを一生愛しぬくと誓うか。」

「命を懸けたことばを、もう一度言えというのか。」

どの有名なセリフも、ふたりのためにあるような気がする。

msmrのmsmrによるmsmrのためのベルばら。

髪をなでるその手の動き一つとってみても、万感の想いを(勝手に)汲み取ってしまうのですよ。オスカルに対するみりお様の想い、アンドレに対するまさきさんの想いを(勝手に)慮ってそして涙するのですよ。この仕様ほんとに怖い。

まさきさんはここでも変わらずまさきさんで、そのことにほっとしたりがっかりしたり。前面に押し出される「女」にやっぱり戸惑ったのかな。

 

そして東宝千秋楽ということで、挨拶で組替えされるみりお様に言及されるまさきさんの姿を確認できました。泣くのを我慢してるかのようにきゅっと眉を寄せて、唇をかみしめてるかのようなみりお様と、懸命に笑顔をつくって言葉を紡ぐまさきさんの姿が、この映像だけは何度も見たことがあるんだけど、それでも見てるほうの心をぎゅっとわしづかみにするくらいに切ない。まさみりは、せつない。それは引き離されてしまったことによって始まる物語がわたしたちの中で始まった瞬間だから。

千の誓いがいるか、万の誓いがいるか、一生おまえのそばにいると誓ったアンドレのその言葉が守り切れなかったことをわたしたちは知っていて、その様がmsmrのふたりと重なってさらに重い実感をともなうのです。

msmrとは。

ふたりが、それぞれ自分自身を確立するためにはずっと一緒にはいられなかっただろうし、ふたりが離されてしまったことは決して間違いじゃないし、ふたりのためにもよかったことだと今なら思えるんだけれども、それはわたしがmsmrがふたりで並んでた時期を共有してないからこそ思えることなのかなとも思うとそれは寂しい。しょうがないことだけれども。別離を乗り越えたmsmrは、msmrにしがみつくわたしたちを置いてきぼりにして、軽々と過去を乗り越えて、次のステージへと向かっているのに、置いてきぼりにされたわたしたちは今でも過去を引きずって、懐かしんで、過去の延長線上に今があるのだと信じたがっている。わたしたちは、その相違にそろそろ気付かなくてはいけない気がする。

msmrの泥沼に沈められると恐れていたけれども、このベルばらがわたしに教えてくれたのは、まさきさんのあの涙とともに過去は過去としてしっかり決別しなければならないということ、ふたりが前を向いているのに、わたしたちがいつまでも過去にしがみついていてはいけないということ。

そんなこともあったね、ってみんなで穏やかに笑える日が、きっと今日なんだとおもう。

わたしはmsmrの呪縛から、解き放たれたのだ!

 

オスアン編というだけあって、まさみりの印象ばかりが強い作品ですが、ちゃぴが不憫でなりません。今までちゃぴには歌をもっとがんばれ、って言い続けてきましたが、こないだの風共でもびっくりしたけど、このベルばらでもしっかりと娘1として歌い上げていて、わたしが偉そうに物申すことなんてなかったんだとちゃぴに陳謝。その努力に敬服。あと、まさきさんの横に立った時の一点の曇りもない笑顔がとってもキュートで見てるほうもしあわせな気分になれる。デュエダンでまさきさんの周りをくるくると回るちゃぴはほんとに可愛い。ちゃぴを可愛いって思えるようになったのは、わたしに余裕ができたからですかね。どうかまさきさんをよろしくお願いします、って素直に思えるようになりました。そういう点においてもこのベルばらはわたしにとって意義がある。msmrからの解放と、まさちゃぴへの素直な賞賛。リアタイで見られなかった分時差があるけれども、そしていまだにまだ囚われたままの人もたくさんいるけれども、わたしはちゃんとまさきさんとみりお様と一緒に次のステージを目指す。

 

フィナーレでは白塗り娘役お化粧のまさきさんにものっそい違和感があって、それにが気になってしょうがなかったです。特にボレロな。乳揉まれるまさきさんの画像を散々見てきたので()てっきり今回も揉まれる側だと思うじゃないですか!それがまさかの揉む側!!(言い方)揉まれるみりお様もアンドレ仕様のお化粧だし、そらもう違和感のかたまり・・・違和感が仕事しすぎである。

黒燕尾の群舞の真ん中に立つみりお様がまさかのオールバックでひっくり返りそうになりました。だいじょうぶだよ・・・祐飛さんもいろいろ心配されてたみたいだけど、結局だいじょうぶだったみたいだしさ・・・(オブラートに包みすぎて何を言いたいのかよくわからんようになってる)

みりお様がどうかこの先花組さんのトップとして立派にご活躍されますようにと泣きながら祈念しました。みりお様が月組でまさきさんと共に培われたものは、花組できっと大きく花開くことでしょう。この時を経て、未来のみりお様が在るのだというその瞬間の目撃者になれたことは幸甚の至り。どうか、どうか。どうかみりお様のこれからに幸多からんことを。