茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

林真理子「野ばら」(51)

林真理子女史は初というくらいのレベル。

 

野ばら (文春文庫)

野ばら (文春文庫)

 

宝塚娘役が出てくるお話なのですが、そのモデルが明確でその恋愛模様とかもリアルに思い浮かぶのがちょっと美しくないなぁと思いました。でも、自分とはまるで別世界のいい家柄に生まれた美人セレブたちのハイソな青春模様と思えばファンタジーとして楽しめました。果たして彼女たちがほんとうに幸せなのかどうかは疑問なんですが。

宝塚という世界においてトップをきわめた人以外のジェンヌさんは、その後の人生をいったいどうやって過ごすんだろうと、昔高校球児に夢中になっていたころ、甲子園に出るという夢をかなえてしまった後の彼らはどうやって人生を過ごすんだろうと(勝手に)思いを馳せていたことを思い出しました。プロの選手生命は短い。その後の人生のがはるかに長い。それはジェンヌさんも一緒だとおもう。ただひたすらに青春をかけてきたことから卒業して、どうやって自分の中で折り合いをつけるんだろうか、って。消化試合にならなければいいけれど。過去の栄光に囚われるだけの人生にならなければいいけれど。