茶の間でおま。

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連城三紀彦「小さな異邦人」(4)

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小さな異邦人

小さな異邦人

 

このミス4位、文春4位、本ミス3位、早川3位。

2013年に亡くなられてたのですね、存じ上げず、そして初読み作家さんです。

世界が昭和すぎてなかなかノスタルジックではあったのですが、その分少し厳しい闘いでした。出てくる風景がどれもセピアがかっていて、それを美しいととらえるか、古臭いととらえるか。ミステリのオチもいぶし銀って感じで、大人の男女間にあるドロドロしたものがリアルすぎて眉をひそめたものもあったり、表題作にしても、誘拐された子が誰であるのかというオチはともかく、そこに至るまでの設定(子だくさん大家族とかいう設定ひつよう?)とか展開(子だくさん大家族の長女が中学生で妊娠しちゃうとかゲスい)に物言いたくなりました。