ミステリランキング本を読もうキャンペーンの一環で、「機龍警察」シリーズの第二作。
2012年のこのミス第9位、早川第12位作品。
今回は三人の特捜突入要員の紅一点ライザにまつわる物語。
彼女の壮絶な過去が現代と結びついた時の物語である。
アイルランドについは寡聞にして知らないことだらけで無知なのが恥ずかしいのですが、今も自分を責める過去を持つライザと家族をIRFに殺された鈴石主任が心を寄せ合っていく様に心震えてドキドキしました。あれ、そんな話ではない・・・?
ライザは彼女に妹の面影を見て、鈴石主任はただ家族の仇として憎いでも仕事は仕事として彼女をサポートしなければならないという二律背反の中で苦しんでいたのがいつの間にか彼女のことが気になってしょうがないという。ええ、素敵なラストシーンでした。恋が芽生えましたね。
姿さんのプロっぷりは揺るがないけれど、ユーリが時々揺れてるのが気になるので彼の過去もまた明らかになっていくのかな。
あんなテロリストを逮捕して所轄の取調室に連行するのって通常のことなんです?もっと仰々しいような施設とかに隔離監禁されるのかと思いきや、やっぱりあんなことになっちゃって、ほらみろーってなりました。なんならわたし外事の人が持ってきたシュウマイ弁当だって怪しいんじゃないかって疑ってたくらいなんだもの、脇が甘すぎる。