大食漢本好き美少女と冴えないマニアック男子の爽やかな恋愛小説。
ではなくていつもな感じの安楽椅子探偵もの連作短編集。
過去から現在にいたるまで様々な年代の人たちが登場人物となって高和という地(高知のことでしょうな)で繰り広げるミステリは最後のお話のきゅんきゅんする感じが青春ていいわーって思わせてくれたのがすべてです。
最初が百合っぽく始まったから続く女性校長先生の話もてっきりそういうオチなのかと思いきや百合シリーズではありませんでした。
西澤氏の過去作品「解体諸因」が引き合いに出されますがもちろん覚えてないのでネタバレにもなんにもなりませんでした。
今回はお酒が出てこなかったなー。
文中出てくる「九マイルは遠すぎる」どこかで見かけたことあるなーって思ってたら、蒼井上鷹の「九杯目には早すぎる」がオマージュした作品だったと思い出せました。よかった。こういうのに出会うたびに名作古典を読まなくてはと思うのですがいつも思うだけで終わってしまう・・・