朝井リョウくんが今度は女子アイドルをテーマに書きましたよと聞いて。
今のわたしがアイドルから遠いところにいるから、アイドルに対してどういうスタンスであったとかどういう想いを抱いていたとかまるで忘れてしまっていて、アイドルとは別次元の世界で生きてることが少し淋しくもあったりしました。
アイドルとは。
いつでも可愛く綺麗でいなくちゃいけないのに恋はしてはだめとか、歌とダンスが仕事なのにあんまり上手すぎてもだめとか、売れてほしいけどつつましく生活してほしいとか、売れて忙しくしてほしいけどブログは毎日更新してほしいとか、その発信するものに矛盾があってはならないとか、むちゃくちゃすぎるファンからの要求にこたえ続けなければならないアイドルとはほんとに苛酷な商売ですよね。
それでも、上を目指して頑張るバイタリティが素晴らしいです。
その目指すものが、センターというポジションであったり総選挙での一位であったりソロデビューであったりドラマの主演であったりバラエティのレギュラー出演であったり、武道館であったり。
正しいと思うものを選択していくしかない中で、正解だと思った選択はそれを選択したことによって「正解」にしていくしかないのだという文章に胸をつかれました。
あと、自分の好きなものにお金を出すってほんとに大事なことだなっておもいました。なんでもタダで聞けたり見られたりできるネット社会において、タダで手に入れたものはやっぱりそれなりの価値しかないし、大事にできないだろうから、そういうものを「好き」にはなれないんじゃないかな。わたしはわたしの好きな大事なものには正しく対価を支払っているし、それが矜恃でもある。