茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

吉田修一「太陽は動かない」(32)

NHKでやってた太陽光発電の産業スパイドラマってなんだっけ、って頑張って思い出したら西島さん主演の「太陽の罠」だった!スッキリ\(^o^)/

 

太陽は動かない (幻冬舎文庫)

太陽は動かない (幻冬舎文庫)

 

前に読んだ「森は知っている」と同じシリーズの第一作目。

むっちゃハードボイルドだった!

鷹野さん不死身すぎるし謎の美女出てくるしキムはモテまくるしさ!!

これだけを読むと、AN通信のスパイたちの設定(可愛そうな子供たち)(胸に埋められた爆破装置)は必要なんだろうかと思うんだけど、それもこれも含めての作品なんだと思わせるのが「森」だったと思うので、納得のシリーズです。次回で完結らしいので、その設定が最後にどういうオチを見せてくれるのかが楽しみですが、不死身で無敵のスパイたちにどうか輝く未来があらんことを。

未来は閉ざされてるわけではなく、目の前に広がってることに気付かないだけだ。

彼らは未来を知ってるし、だからこそ今を一生懸命生きなくてはと思ってる。それがただその日一日を生き延びる、であったとしても。

恋とか愛とかそういう穏やかな幸せとは無縁の世界に住んでる彼らに、そういったものを得られる日は来るんでしょうか。

すっとぼけたキャラだったけど五十嵐さんが憎めないキャラすぎた。こういう単純だけど「いい人」によって日本が導かれたらいい。青木さんには騙されなかったわたし偉い。死がフェイクなのもそうだし、AYAKOについてたのもそうだった。だって鷹野さんがミスをするとか信じられないもの。何度も死にかけるけどw