茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「図書館戦争 THE LAST MISSION」

小牧教官んんんん!!!

かっこよかった;;何気ないセリフのひとつひとつがとっても素敵で、きっと小牧教官はこういう人なんだろうなっていう説得力があって、あまりバーンって表に出る場面はなかったんだけど、それでも堂上教官の信頼を得るに足る人であるのは伝わったし、彼を尊敬する手塚との関係性もよかった。ただ「笑う正論」があまり発揮されていなかったのはざんねんだったかな。彼にはもっと笑ってほしかった。たとえば査問委員会から帰ってきた郁を堂上が泣かせる場面に居合わせた時とか、図書館の中で二人が少しずつ距離を縮める向こう側に笑ってる小牧教官の姿があってほしかった。いつも笑ってる人がいざという時に真顔になるのにときめくんじゃないですか!!ギャップだいじ。

福士蒼汰くんのイチオシ場面が、小牧の「やるぅ」だって聞いて楽しみにしてた。台本にもないアドリブのセリフが、きっとものすごくうれしかったんだろうな。田中圭ちゃんという役者の不思議。不思議な人だなぁっておもう。あんまりガツガツしてるように見えなくてむしろ飄々としてるように見えるから、実は中にとっても熱いものを抱えてると知った時に震える。破天荒な人だとおもってるから、常識人ぶったお芝居を見るとおかしくてしょうがない。

田中圭波岡一喜の並びの既視感w(「恋の時価総額」)

手塚兄の掲げる理想のための手段というのもわからなくはないし、乱暴だけれどたぶんそれもまた正解のひとつだとおもう。でもそのために目の前の犠牲に目を瞑らなくてはならないのは本末転倒。大事の前の小事だと切り捨てることも勇気だけれど、守りたいと想うものがあるという強みもたいせつにしたい。いろんな想いがせめぎあって、それは誰が悪者で誰が敵であるとかだれが正義で誰が間違っているとかいう話ではなくて、何をだいじにするべきか、そのためにどうするべきかということをみんなが考えていかなくてはならないという問題提起だったとおもう。戦闘の真っただ中、街頭ビジョンに戦闘のニュースが流れても街をゆく人々はみんな無関心で、そんな人たちのために命を懸けて本を守ろうとすることがバカバカしいと思った手塚兄の気持ちは痛いほどわかるし、何かを大きく変えようとするには大きな権力が必要でそれが彼にとって文科省という国の機関だったというのもよくわかる。だからこそ真剣にお互いの言い分を通そうとする戦闘の愚かさに心を痛め、涙した。たぶん、今まで、そしてたった今も世界中のどこかで行われている戦闘の理由というのも、よく考えたらこんなに愚かしいことなんだとおもう。そして誰かが必死で守ろうとしてるものに対して、多くの人は無関心だ。そのことの恐ろしさ。知らないうちに世界が変わっていても、気付いた時に文句を言ったってどうしようもないのに、それでも知らないふりをしていることの愚かさ。わたしたちの世界は誰かが守ってくれてる世界だ。