茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

麻耶雄嵩「化石少女」(2)

本ミス16位作品。  

化石少女 (文芸書)

化石少女 (文芸書)

 

うおーん、これはちょっとツラかったー!

なんせ化石少女が好みじゃなさすぎた。彼女のいいところが一つも見つけられなかった。ツラい。苦行。だいたい一つの学校でこれだけ殺人事件が起きるとかそれだけでおかしいし、なるほどファンタジーだと思ってみてもやっぱり不自然だし、別に殺人事件じゃなくても、襲われたっていう事件じゃだめだったの?高校が舞台だとふつうに日常の謎でいいとおもうんだけど、麻耶氏にとっては殺人が日常の謎なのだと言われてるのを見かけて、ああ、そうなんだ・・・と無理やり納得させられました。

そして違和感しかない各編の顛末。化石少女に事件の推理をさせておいて、結局のところはどうなったんです!?っていう天丼を繰り返して、ああ、これは最後にオチがあるんやなと。さてそのオチとは、と全力で期待するじゃないですか。

でもそのオチにたどり着くまではほんまに苦行すぎた・・・おかげでオチの衝撃が小さくなった気がする。ざんねん。

おもしろい描写とかいろいろあった気がするんだけど、あんまり覚えてないのもざんねん。一番印象的だったのは、叡電部のくだりですかね。叡電部と嵐電部の確執。これは京都を知ってる人でないとまるでわからないであろうローカルネタが炸裂してておもしろかった。鉄オタの人とは仲良くなりたいと思ってるくらいに鉄オタに対して憧れがある。興味はないんだけどw京都が舞台の必然性ってこの叡電部編でしか感じられなかったんですけどこれのための京都設定なのかと思えば、まあ納得です。