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茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

2010年月組「THE SCARLET PIMPERNEL」新人公演

宝塚

たまきさんのロングインタビューに合わせてオンエアされたであろう新人公演映像。

たまきさんの初主演作品。研3。未来は、決まっていたのですね。

一本物を縮小させて新人公演サイズに再編するというのも大変な作業だと思うのですが、それに加えてこの作品は96期生の初舞台作品でもあり、大劇場では初舞台生全員が新人公演にも出てとても賑やかだったそうですが、東宝では30人ほど減って、そのための場面の再構築というものが行われたようで、それはそれは大変な新公お稽古場だったんだろうなとひびきちゃんのご挨拶を聞いておもいました。それにしてもプリンス・オブ・ウェールズが最高に可愛かった。ひびきちゃんそのものがベリーキュートなのに、その上にあのチャーミングなビジュアルで、登場からしてチューチュートレインだし、ことあるごとに侍従たちと絡んでこれは仕込んできたな・・・!と思わせる周到さに舌を巻きました。かわいい。この上なくかわいい生き物だった。

そしてもちろんとし子センパイのロベスピエールですよ、ロベ様!ロベ様!!金髪白皙の美貌が冴えわたり、その怜悧なまなざしにしびれました。癇性の独裁者が苛立ったような表情をするたびに悶え転がったのでたいへんに疲れましたよ・・・その苛立ちがショーブランに向けられ、彼がまた諾と肯いながらも従容としていないところがもどかしくも哀しく、ロベ様の未来が明るいものではないということを知ってるからこその苦しみが見てるほうにありました。マダムギロチンの場面で満を持して登場してきたときには拍手喝采が聞こえたし、その歌い出しに聞き入ったし、さすがのとし子センパイお歌も素晴らしくて、ショーロベの立ち位置の空間がこれまた絶妙で、若い真ん中を支えるには十二分の働きでございました。一筋額にかかる髪が影を作るのも計算されているのか、余裕すら感じさせる佇まいにただただ嘆息。ええ贔屓目だと言われても贔屓だからしかたないのです(開き直り

そんなショーブランは、苦戦しておりましたね・・・難しい役なのだと、難しい曲なのだと。それでも全力でぶつかるゆりちゃんの熱量に絆され、ゆりちゃんのパブリックイメージとは180度違うセリフが発せられるたびにハッと息をのみました。どうしてもスカピンという作品では主役よりもショーブランに感情移入してしまって、かつての恋人に愛してなどいないとこてんぱんに言われてしまうショーブランがかわいそうでしょうがないです。「わたしが愛したのは革命の夢、あなたはその一部だった」ってほんとに酷い。終盤の「俺を愛したことはないというのか」って尋ねて「ないわ」って言い切られた後の狂ったような笑い声と、悲しそうな表情が素晴らしかった。見たことのないゆりちゃんだった。心が痛くなる。

新人公演でも果敢にアドリブに挑戦してて、お衣装お貸ししますよのくだりのロケットのネタはおもしろかったです。そうか、たまきさん、ロケットに出てるんだね・・・。あと、グラパンにパーンって撃たれたフリされたロベ様が手から薔薇の花を出してwなんでwwwそんなところに小ネタをwwwってびっくりして大笑いしましたwwwきっとどんなアドリブ入れようかってみんなで相談したんだろうな、かわいいね、ほんとにかわいいね。もう可愛いしか感想が出てこないのでおしまいにするね。あと最後のかわいいポイントは、カテコでお芝居中ずっと笑わなかったロベ様がたまきさんのご挨拶の何かに反応されてはにかんでとなりのショーブランと一緒に笑顔で並んでらしたところですかね・・・次が、いよいよ新人公演の卒業となる「ジプシー男爵」となるわけです。まっすぐにスター街道を歩んでこられたのではないとし子センパイが最後に掴んだ新公主演の意味とは。ちゃんとした二番手の役をされてこなかった中での主演というのは、徐々に段階を踏んでいった人たちとはまた違ったとらえ方があっただろう。確かマギーさんが「暁のローマ」で新公主演された時にそのようなことを言われてた。マギーさんの、真ん中に立つ人の気持ちがわかった、って言葉がとても印象的で、ああそういうことなのかなと納得して見たり。