茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

青崎有吾「図書館の殺人」(14)

長編第三弾は図書館が舞台。 

図書館の殺人

図書館の殺人

 

前作の短編集に出てた登場人物がレギュラー化したようで登場してくるんですけど、特に針宮さんなんですけどツンデレ年上彼女のキャラ設定が忘れ去られてるかのようでざんねんでした・・・彼女のサードインパクトをもう一度感じたかった・・・

裏染くんのおたくっぷりについていけないことがじゃっかんの懸念だったのですが今回はおたく度低め、っていうか図書館が舞台だったせいかわたしのしってる作家や本が出てきて、お、ってなるんだけどそのたびにもしや今回はこれがおたくを示す固有名詞なの・・・?なにそれちっともマニアじゃないんだけど・・・っておもったんだけどもしかしてわたしが裏染くんの世界に近づいちゃった・・・?って愕然としました。

ミステリ部分は、いつもの通り素直に探偵の謎解きにふんふんと感心するだけなのですが、動機については納得がいかず、なぜ彼女が息子を手にかけたのか理解できなかった。この「犯人が被害者の母親」という事実が「鍵の国星」の中の犯人と一致するという事実に読者はもっと驚かなくてはいけないのではないかと感じたんだけれど、そのあたりがよくわからなかった。驚くような斬新なトリックというのも結局はどんなものであるか明らかにならなくて、それは重要ではなかったのかと肩透かし。

一番大笑いしたのは期末テストにおける騒動の結果、新聞部の発行する風ヶ丘タイムズの中にあった二年学年主任による総評の「蛍光ペン」のくだりですよねwww八橋さん、ちゃんと黄色の蛍光ペンで回答したんだwww執念wwwwww