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茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

三崎亜記「ニセモノの妻」(22)

やっぱり三崎さんは短編が好きー。 

ニセモノの妻

ニセモノの妻

 

よい三崎さんでした。ぞわぞわと鳥肌の立つ感じがさいこうにきもちいい。

「坂」の屁理屈を捏ねくりまわすところとか、「あなたとは傾きが違うみたいね」ってセリフとか、坂愛好家や階段主義者や自然従属派が入り乱れて己の理論を振りかざしてほかを許そうとしない様は愚かで滑稽だけど、この、自分の意見と違う人のことをなにがあっても受け入れようとしない頑なさはおたくの人たちには思い当たる節がないこともなくはない、と思わず胸に手を当てました。

一番インパクトがあったのは最終編の「断層」で、その仕組みがなかなか頭に入ってこなくて老化・・・ってつぶやきましたね・・・理解力の低下・・・;;その設定は素敵だったんだけど、合間に盛り込まれるバカップル夫婦の日常会話が、これはなんの伏線なんだろうか、これにはきっとオチがあるはずだ、とずっと我慢して読まなくてはならないくらいのアレだったんですけど、なんの伏線でもなくオチもなくただそのまま終わってしまって呆然としたんですけどさらに驚愕なことはこのふざけた夫婦の会話が三崎家の日常会話だということですちょっと待って。え。え?