茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

宮部みゆき「希望荘」(21)

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このミス9位、早川15位、文春4位。 

希望荘

希望荘

 

わー、杉村さーーんんん!!!!!

シリーズものとは知らなかったのでとっても嬉しかったです。ペテロぶり。あの後の杉村さんが探偵になって続いていくシリーズとは思わなかったので、その活躍っぷりはほんとにうれしい。あの後、どうやって探偵になったかも描かれてるし、これは末永く続いてほしいシリーズですね。なんでこうも事件に巻き込まれてばっかりなんや、そんなわけあるかい、っていう人がその後探偵になりましたというオチはたのしい。しかし映像がチラついてしょうがないんだけど、宮部さんもそんなことある??ペテロまでのキャラクタで引き続き登場してるのは睡蓮のマスターだけで、探偵業にまつわる新しいキャラクタも登場してこれは楽しくなりそうですね!ところであの秘書はどうしてるのかな・・・(映像を思い浮かべながら)(白シャツはためかせて恋に走る彼はすてきでしたね)(不倫はいかんという口でなにを言うか)(でもあれには抗えないという説得力がすごすぎた

しかしどれもこれも杉村さんのキャラクタだけが癒しだよ・・・というミステリ具合で、出てくる悪人に救いがなかったり、救いがあっても登場人物のどこかにやるせない部分があったりして心にずしんと来るものがあるものばかりのお話でした。おもい。

中編が四つというのもよい具合で、ぎゅっとつまったワールドがたまらなかったです。

最終編にはあの震災のことも描かれていて、震災をかくれみのにしたトリックにまんまとかかる心地よさ。という感想を述べることも不謹慎なのではとすこし心配だけれども。