茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

「マリー・アントワネットに別れを告げて」

アントワネットと聞くとスルーできない体になってしまいました。

よい映画でした。

ナイスおっぱい! 

youtu.be

タカラヅカ界隈に生きるものにとってフランス革命は義務教育なのでそれなりにいくつもの物語を見たり聞いたり読んだりしてきたわけですが、この映画では王妃の愛人がポリニャックだったという設定で、ええ、それだけでもうむねいっぱいになるんですけど、コピーの「世界でいちばん残酷な、片思い」というフレーズに違わずとってもくるしい片思いの物語でした。わたしにとっては王妃が夫人に片思いをしていたように見えたのがせつなくて。ダダ漏れなのに対して完全塩なのがほんとうにかなしかった・・・でもきっと恋ってそんなものよね・・・誰かに熱烈に恋をすることができただけ、彼女の人生はしあわせだったのかもしれないってそう思えたからよかった。

もうひとつの片思いはもちろん主人公の彼女の王妃への想い。王妃はきづいてた。だからこそ最後にあんな惨い命令をしたあとに彼女にキスをしたのだとおもう。そして彼女はそのことに満足して、王妃に別れを告げたのだ。嗚呼。近くにいたくて「朗読係」以外の何者にもなりたくなくて、だから刺繍が得意ということも内緒にしていたのに、最後には何者でもなくなる。すべてが余生となった彼女はその後どうやって生きていったんだろうか。そしてわたしたちは彼女がヴェルサイユを去った後に王妃が断頭台に消えることを知っている。

で、まあおっぱいですよ。コルセットばんざい。すばらしきおっぱい。彼女が王妃に命じられて全裸になる場面があるのだけど、あのドレスの下にそんなぶかぶかの下着をみにつけてたの????ってビックリした。あんなの着ててあんなにコルセットしめるなんてすごいしんどそう・・・そしてかゆそう・・・スクエアに切り取られた胸元がとっても素晴らしい光景でした。あと印象的だったのは王妃が鬘を脱ぐ場面。ヴェルサイユから逃げるという計画が破綻して絶望する王妃のその苦しさ。恋しい人は会いに来てくれない。ようやく会いに来てくれたけど、でもそれを手放さなくてはならない。あまりにも深い絶望にむねがしめつけられる。

それにしても王妃と彼女の距離感があまりにも近しいことに戸惑い、それだけでなく平民の彼女たちがカンパン夫人とかのお貴族さまたちとわりとフランクに接していて、身分の差というものがあまり感じられなかったことにビックリした。着るものとか住むところとか食べるものとかに差はあるんだろうけど、それでもお貴族さまたちがそんなに浮世離れした暮らしをしていなくて、薄暗くて不衛生な建物に多くの人間が詰め込まれていっしょくたに生活してるようでこれもまた在りし日の風景なのかなと思わせられる説得力はあった。

ところでフェルゼンの存在が無視されてることがなんとなく小気味よかったり。