茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

瀬尾まいこ「君が夏を走らせる」(40)

わーん、瀬尾さーーーん><><

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キンパツピアスのヤンキー高校生が、三歳年上の先輩の頼みを断れなくて、その先輩の1歳10か月の娘ちゃんのお世話を一か月弱みるうちに、というファンタジーでした。

だってファンタジーだろー!!

男子高校生に二歳にもならない子の面倒を見させるとか、あの、ちょっと、現実世界ではありえないです。彼が彼女をあやすのに米粒とかマカロニ(茹でる前)とかを与えた時には絶対それ口に入れて喉つまらせるやつ・・・!って戦慄したんですけど、何事もなくハッピーに終わってほんとになによりでした。

いや、めっちゃ泣きました。

めっちゃ、泣きました。

だって大田くん、めっちゃいい子やねんもん。小学生の時からタバコ吸って授業についていけなくなってた彼が、中学三年生の時に走るのが得意だってことを見抜いた人に導かれて駅伝の大会に出た。その時に覚えたしあわせなきもちが忘れられずに受験勉強頑張ったけど、でもそれまでがそれまですぎたので進学できたのはやっぱりそれなりの学校で彼はすぐにがんばらない世界に染まった。いや、染まろうとして、できなかった。そんな彼を空気を読むのがうまいから染まってるフリを上手にするよねって言う中学校の時の陸上部の先生がとてもよかった。

上原先生もそうだけど、彼のことを無条件に信頼するセンパイとその妻という存在がまさにファンタジーでした。彼の母親だって彼のことをちゃんと信頼してたのに、彼はいったいなにに拗ねて人生を諦めてたんだろうこのばかものめが!!!って言いたくなる。たぶん自分の中の暴れる感情を御することができずにいるんだろうなっておもうけど、ああ、それは言葉を持たない幼子がひたすら泣きわめく姿と同じなんだなって。

だいたい母子家庭で育ったからってあんなにこまめに料理をする16歳なんておらんじゃろ・・・やっぱりファンタジーか・・・

母親は子供の前では人間としてのお手本でありたいとおもうんだろうからだから公園で会うひとはみんないい人だったっていう言葉に、ああ、そうかもしれないねぇとしみじみ頷きました。2歳になる前の子育てってどんなだったんだろ。そうだ、わたしもちょうど二歳差でふたりめを産んだから、まさにこの通りなんだよね。・・・かわいいわ(今ちょっと昔のアルバム見返してた)(ほんとにな~かわいかったな~~育児でしんどかったこととかすっかり忘れちゃってるしただかわいいって感情だけが残ってるのほんとによくできてんな~~

ところでこれ「あと少し、もう少し」に出てきた大田くんの物語だというではないですか!読んだのは2012年のことなのでもちろん何一つ覚えてないです^^^^やっぱり上原先生がすてきだったって過去のわたしが言ってるからきっとそう。瀬尾さんならではだよね。

大田くんがどうかこれからも幸せに走ることができますように。そして彼の書いた手紙がよい方へと転がりますように。 

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