茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

月村了衛「狼眼殺手」(3)

このミス3位、文春4位、早川1位作品。

機龍警察シリーズ長編第5作。

なんか途中からあれ・・・?っておもったんだけど、もしかしてもしかする・・・?っておもってるうちに結局機龍兵の出番がありませんでしたー。わたしの知らないところで機龍兵が使えない設定になってたりしたっけ?(ポンコツ)ってふあんになったわ。機龍兵がキモの小説で機龍兵が活躍しないっていうか活躍しなくても成立してしまうのがすごいな!「クイアコン」っていう仕組みをこのポンコツ脳で理解するのに四苦八苦したんだけど(それよりもまず膨大な登場人物の相関を思い出すところからしてしんどかった)(シリーズものは完結してから一気に読むのがいいよ・・・)(第4作「未亡旅団」読んだのが2年半前のことですよ・・・)(それでも時折キャラクタの説明的な文章が挟まれてて親切仕様でした)結局は機龍兵とおなじ仕組みのことだよ!!っていうのが最大のクライマックスだったとおもうんですけど、なんかあんまりフーーンってかんじで盛り上がれなかったのざんねんだった。

で、何に盛り上がったかっちゅうとあれですよ、彼女と彼女の物語ですよ、月村さんはそのあたりの需要は汲んでくれないのかもしれないなーって諦めかけていたところにもはやそれがメインだったのでは!?という展開で彼女たちの愛のものがたりに胸ときめかせる勢としては歓喜でありました。物語の最後、ラボの地下のミーティングルームで相対するふたりが孕む緊張感がたまらなくせつなかったです。テロリストである彼女を憎む彼女がおなじ「ひとごろし」という立場に並ぶことによって一気に距離感や空気感が変わるのがさいこうにすばらしかった。治ったはずの傷が痛む。痛むのは指なのか、心なのか。その指をみつめて彼女が言う「指の傷は治ったようだな」ということば。嗚呼・・・!(ジーザス)

とても、よい、余韻でした。

さて、周りは全部敵だらけという中で、何が突破口となるのか、すべてを覚悟してすべてを背負っているような沖津さんの見つめる先に見えるものはなんなのか、機龍兵の仕組みが明らかになる時が終わりの時なのか、それとも始まりの時なのか、次回も楽しみにしています!!(なるべく早いうちにおねしゃす