茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

月組大劇場「カンパニー/BADDY」②

現代ニッポンが舞台のお芝居って、なんだかちょっとタカラヅカのお芝居とは違いますよね?っていうか違って見える。大仰なセリフ回しも豪華なお衣装もなくいわゆる「ふつう」の日常をタカラヅカの舞台でやる意味とは。

すきなお芝居をしていたのはゆりぴょんと海ちゃんとありちゃんです。めっちゃすき。特にゆりぴょんは声がとってもすき。左薬指に光る結婚指輪に心がいたむくらいにはときめいてる。あと左でお箸持ってるところとか、やっぱり人前では食べてるところを見せないところとか、中間管理職の悲哀を背負いながらもそれでもやっぱり麗しいところとか。いい声だなぁ。大人の男だ。中年の渋みだ。わかりやすいアイコンはないけど、それでもじゅうぶんに伝わってくるのはそのセリフ回しと声だとおもう。

海ちゃんの、過去に挫折を味わったプロフェッショナルが、努力と根性で新しい世界で頑張る姿は健気でとってもかわいかった。マイマイが妊娠しちゃって引退するってなった時も、マイマイにはマイマイの人生があるんだから、恋愛しちゃだめとかそんなのおかしいし、って言えるユイユイは素敵だった。たぶん、高野さんとは恋愛未満なんだろうし、お互いプロ同士としてリスペクトしあえる関係がカッコイイとおもうから、あれくらいでちょうどよかった。ウィーンでようやく高野さんがユイユイに心を許して、初めて彼女の名前を呼んで、それから大きなバッグを持ってあげた場面*1が一番感動した。きゅんってした。

ありちゃんは等身大のお役がすんなりハマってて素直なお芝居に唸らされた。特にれいこちゃんとの並びが新鮮で、ふたりで夜中のレッスンをする場面はわくわくした。月組期待の三番手と四番手。こんなに番手が明確だったことが最近あっただろうか。いや、ない(泣)わたしは秩序を愛するコンサバヅカスキーなのでそういうこところがちゃんとしてるとものすごくホッとする。娘役ちゃんも、卒業するわかばと次を担うであろう海ちゃんというふたりの存在が大きくて、トップコンビだけじゃない人たちの活躍に未来は安泰だって安堵する。でもまあ特に娘役ちゃんは役が少なくてそれ以外ほぼモブだったのがざんねんではあったけど、これは原作モノの宿命なのかな・・・ヒロインの比重も原作とは違ってるし、っていうか原作と一番キャラが違うの瑞穂先生じゃない???あんなに物わかりのいい理解者だったっけ??新解釈の白鳥の湖を演じるにあたって攻略すべきラスボスじゃなかったっけ。覚えてないけど。

たぶん原作を知らないまま観た方がもんやりすることは少ない気がする。わたしはすでに読んでしまってるのでいろんなところで違和感があるけどそれはこっち側の勝手な言い分なので、まあ、いい。出てくる人たちがみんなハッピーで終わってなによりです。メイン三組のカップルが出来上がるところなんかはあんまりにもあんまりであんまりだーっておもったけどそういうものだっておもえばべつに気にならない・・・阿久津さんのビジュアルがさいこうオブさいこうなのに役としてはあんまrいえなんでもないですほんとうです阿久津さんわたしともお写真撮ってください!!!!この日見たなちゅことのお写真シーンでは、わりと長い間ふたりでお話をしていて、途中で阿久津さんがなちゅこの顎に指をかけたりするもんだから卒倒するかとおもいました。未練がましく去った背中を見るなちゅこのいじらしさよ。わかる。わかるで。お写真撮るときも阿久津さんのほうを向いてカメラを少しも見ないなちゅこ。笑。

カンパニーの中ですーさんが瑞穂先生にここ禁煙ですよって言うところとか、BADDYの冒頭でロイヤルズが月がきれい~って言うところとか、お芝居とショーでリンクしてるセリフがあるよね。

ショーはもうクールさんがカッコいい!以上!!ってなるくらいにカッコいいんですけど、やっぱり気になるのがロリコ・・・説で、いくら王女が恋を知って大人になったとはいえ、一回り以上は年の差があるとおもうのよ。*2未成年*3を誑かすのはそれは犯罪だからってそっか、クールさんバッディ一味で極悪非道な犯罪者だったんだわ!!って、ちがーーーう!わたしもあのふたりのせつないものがたりに胸をいためたりしたいのよーー!あんまりにも汚れすぎた大人でほんとうにもうしわけな・・・いやでも誰かを好きになるっていけないことなの?ってわたしの中のユイユイが叫び出しちゃう。まあクールさんが王女さまに手を出すことはれっきとした犯罪だけどね!いやちがう、そうではなくて、ってエンドレスになる煩悩のかたまりでほんとうにほんとうにもうしわけな・・・

クールさんカッコいい!っていうのとまったく違うベクトルでカッコいいのがグッディさまの怒りのロケットですよね!あれほんとちょーーカッコいい。平和ボケしてたひとたちが一気に怒りを爆発させるそのエネルギがすさまじくて圧倒される。怒ってる、とこぶしを振り上げるグッディさまがあそこでショートカットなのがものすごくよい。すき。悪いことはぜったいにゆるさない、この秩序と平和がたもたれたわたしの世界を壊すなんて。グッディさまの鬼の形相とドスのきいた歌声がパワフルでそしてカッコいい。

わたし、いつ泣くんだろうなぁってひとごとのようにおもってたんですけど、中詰めのみやさま銀橋渡りの時の本舞台のクール&ホットの背中合わせでグッときました。シンメ厨としてはたまらないんだけど、ふたりはいつも近くでずっといたんだよなぁっておもったらもう。ついついシンメにばっかり目が行っちゃうんだけど、俯瞰してみるとそばにはるみこさんとかひびきちゃんとかくれあちゃんの姿もあって。近しいひとたちの姿に胸がいっぱいになりました。ずっとずっとずっと、月組で一緒にいた仲間なんだよなぁって。ここからいなくなってしまうんだなぁって。実感なくて~ってへらへらわらってたけど急にこみあげてきたことにビックリしました。泣いたった。どのダンスもぜんぶすき。わたしのすきなひとがとってもすてきでとってもかっこよくてとってもとってもだいすきで。すきだなぁって。すきだ。だいすきだ。

あとはパレード前のわかばとふたりで出てきて踊るところ、先にわかばがはけてから、すこしひとりで踊られて、そこにグッバイって歌詞が重なることに泣かされました。ほんとに手厚いはなむけをいただいて、思う壺で泣いておりますよ!!!(逆ギレ

*1:あそこで言うた高野さんの「重」がめちゃくちゃよかった!

*2:そういうところだぞ、って久美子に叱られる気しかしない。すまんて。

*3:だからそういうところだってば。