茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

三浦しをん「ののはな通信」(30)

しをんさんの百合小説読みましたー。

いやー、全編往復書簡形式で、女子高生時代から始まるんですけど、その時代っぷりというか文体というかめちゃめちゃ思い当たる節がありすぎてこの上なく恥ずかしかったです・・・!こんな文章わたしも書いてた!日記というかたちで残ってる!!*1恥!!!(死

百合スキーなんだけど、未成年の百合にはあんまり心惹かれないです。あまりにも人生経験が少なく、あまりにも狭い世界に生きてる人間が、自分のセクシャリティが確立しないままいわばマイノリティな性に傾倒する姿よりも、酸いも甘いも十分にかみ分けまくった海千山千のおんなのひとたちがやっぱりおんなしか愛せないわっておもいながら生きていく様をみるのがすきです。なのでののはなのふたりが高校生時代の刹那の恋に終生囚われている様子は、なんとなく嘘っぽくて(だって20年以上会ってなくて手紙だけのやりとりしかしてないのに)幼いころの恋だけを抱えて生きていく物語はそれはそれで素敵なんだろうけどわたしの得意とするところではなかったです。あとはなのキャラが文面だけではよくわからなくて(ののがそこまで執着する理由がわからなくて)顔か?顔なんか??人間やっぱり顔がだいじやからなって変な納得もしたんだけど、わたしは一人じゃ生きていけないからお金持ちの男の人と結婚するって言い放った彼女が、その結婚生活を捨てて戦乱の地に身を投じる結末はわりとポカーンでした。え、そうなん。そういうキャラだったん。みたいな。一人じゃ生きていけないからお金持ちの男の人と結婚するって言った彼女をゆるして、なお愛し続けるのののきもちもよくわからなくて、ただ十代の頃のキラキラした思い出が美化されて一生の枷になってしまってるんじゃないかなって。

でもたしかにふたりにとってはファーストコンタクトがディープインパクトでそう思えるような恋に出会えたことがしあわせだって思えるってことはしあわせなことなんでしょうねたぶん(迂遠

「幼い恋だと笑うひともいるかもしれないけど、私にはすべてだった。一生に一度しか味わえない、もしかしたら味わわずに終わるひともいるのかもしれないと思えるほど、とても密度の高い経験だったの」

 

「私こそが、あなたになりたいと強く願ってきたの。あなたを愛して、一体になってしまいたかった。境目がわからないぐらい、身体だけでなく心も溶けあってしまいたかった」

 

推しCPに言わせたいセリフがてんこ盛りだったのでやっぱりしをんさんだいすき。捗ります。

*1:わたしが死後消してもらいたいのはデジタル的なアレコレもそうだけどこのアナログな日記たち(40冊以上ある)と紙で残してある創作たちです。