茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

加藤千恵「ラジオラジオラジオ!」(7)

ディズニーシーが開園した年が舞台みたいなので2001年ってことかな。 

ラジオラジオラジオ!

ラジオラジオラジオ!

 

一番共感したのは「青い車」です。わかる。わたしもずっと青い車に乗りたいって思ってる。10年乗った赤いクルマから乗り換えるときに特に欲しい車種もなかったから亀担とお揃いでソリオ買ったんだけど、一応青かな・・・ってレベルの青なのでまだわたしの満足のいく「青い車」ではないんだよね。もっと鮮やかな青がほしい。紺でもいい。

ダイヤルアップでインターネットに接続してたわー、わたしの10代はまだポケベル全盛期で、家の電話をプッシュホン方式に変えてもらったんだわー、それまでは近所の公衆電話からポケベル打ってた。涙ぐましい努力。懐かしくも恥ずかしい青すぎるはるであった。戻りたいとは微塵もおもわない。

わたしも中学生くらいの時は早く家を出たくてしょうがなくてしょうがなくて一人で焦ってたなー、って思い出した。

そして今、都会じゃないけど親から離れて遠いところで暮らしてるけど、たぶん、彼女が望んでるのはそういうことじゃないんだろうなっていうのはわかる。都会で、たくさん人やモノやお店があって、テレビや雑誌で見る世界に住んでみたいんだなってわかる。それが叶う環境であれば、そうすればいいけど、そうできない人たちを理解できなくて可哀想がるのはやめたほうがいいね。一緒に東京の大学受けようよーって言うその無邪気さがどれだけ傷つけてるか。ラジオは目的でなくて手段であった彼女が、振られた友達のことを実名を挙げてネタにしたのは慰めようとする気持ちがあったにせよ大きな間違いで、それが今では各種SNSとかで同じようなことが無自覚のうちになされてるんだろうなと思うとほんとに怖い。