茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

11月の記録

2016年星組「桜華に舞え/ロマンス!!」

とてもよかったー。冒頭の真彩ちゃんの歌で鳥肌が立ちました。いろんなところで鳥肌が立ったなー。例にもれずセリフはニュアンスで掴んだのですが、昔の女が親友の嫁になってるくだりがせつなかったです。あーちゃんは覚悟してみっさまに嫁いだみたいだし、みっさまも受け入れてたみたいだけど、ベニーさんはそれを知らなかった・・・?なんという残酷。それなのにみっさまはお江戸で出会った女の子と恋をして楽しそうで。ちょっとみっさまひどくないですかってそればっかり。己の信じた道が違ったばかりにすれ違うふたりの友情にはさんざん泣かされたけど、ベニーさんを突き放した故郷のひとたちの仕打ちがひどかった。しょうがないんだろうけど。お土産のトランクをはたくしかなかったはるこちゃんのきもちも痛かった。あーちゃんは、どんなきもちだったんだろ。でもみっさまはすべてをまるっと受け止めてくれて、だからこそこれがみっさまの退団公演であってベニーさんに引き継がれるというその場面を目の当たりにしてるというカタルシスがさいこうにすばらしかったです。ベニーさんを見て泣くのは仕様なのでしょうがない。壱城さんもゆっこちあんもポコちゃんもぴーすけぴーもほのかちゃんもよかったなー。

 

・読んだ本

アミの会(仮)「隠す」(46)

不穏なアンソロジ。おもしろかった。全編に出てくるのは「櫛」だーー!二作目でおやとおもったのでそれからは確認するだけだった。えっへん。久しぶりの柴田さんに久しぶりの麻生さんでうれしかったです。これを冒頭に持ってくるのがズルいよねーー。桜の木の下にはやっぱり死体が埋まってるよね。しんどい。

池波正太郎と七人の作家「蘇る鬼平犯科帳」(47)

現役作家さんによる鬼平小説。ドラマ、終わっちゃったんだなーってあらためて寂寥感に苛まれつつ、鬼平という一つのコンテンツをみんなで楽しむことができた読書体験でした。みんなの中にあるおれの考えた最強の鬼平。ドラマと同じ世界観であったりパラレルワールドの世界であったり、いろんな鬼平の世界がとってもとっても楽しかった。やんちゃで覇道であった鬼平の世界は、わたしにとってはやっぱり吉右衛門さんのドラマの世界で、雪が降る中二八そばをすするジプシーキングの世界です。

伊坂幸太郎「ホワイトラビット」(48)

レミゼは読んだことも見たこともないですたぶん。なので面白さ半減。あと伊坂さんが狙ったであろうことがあまり上手にはできていなかったような気がする。黒澤さんはすき。わたしにとってそのつぎはぎはあまりなめらかではなかった。