茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「blank13」

ようやく観ましたー。

とてもよい高橋一生くんでした。高橋一生くんのいいところがいっぱい出てた。むしろいいところしかなかった。さすが斎藤工監督ですね!!!キャストの多彩な顔触れにこれが監督の人脈か・・・とうなったんですけど、一番ツボだったのは福士誠治くんでした、ジュースふきそうになりました。エンドクレジット見てミラクルひかるなんてどこに出てた!?って思わず立ち上がりそうになって慌ててパンフ買いました。いやぜんぜんわからんかった。っていうかパンフレットがとっても親切で、そういうちょいちょい出てくる「知ってる顔」をちゃんとクレジットしてくれてるのほんとにありがたい。メインキャストの名前と写真だけじゃわからんのよ。あの場面に出てたあの人なんて役者なんだろうってしょっちゅうおもうよね?ドラマとかでもさ。全員の写真とクレジット載せてくれてるのほんとにわかってる。あとシナリオが所収されてるのもびっくりした。タカラヅカでは最近著作権だかなんだか知りませんけどシナリオ載せてくれないことも多々あってほんっとにもう!!!!ってなることが多いから!昔はパンフレットにシナリオ載ってたのに今は公演期間途中で別途販売されるのめっちゃもどかしい。今!さっき見たやつを!確認したいのよ!!!!っておもうよね。わたしはおもう。斎藤監督さすがわかってる。ところで&福山雅治ってどういうことなんですかね。*1

お母さんはちゃんとお父さんがそういう人だってことわかってたんだよね。だから指輪も外さないで引っ越しもしないで離婚もしなかった。お父さんだってずっと指輪だいじにしてた。死んでしまうからって離婚届を送ってきたのはどうしてだったんだろう。もう待たなくていいよってそういうことなのかな。優しい人だけどでも不器用なやさしさだよね。喪服に身を包んだけれど葬儀には出られなかったお母さんの気持ちとは。野球、やりたかったのにできなかったんだよね。そのことが、きっと、お母さんの心の中でずっと澱になってたんだろうな。いつ高校野球の予選に出てくるかなっておもってたって言う父親のその呑気な言葉は、残酷だった。野球なんてもうずっとやってない。バットもまともに振れない。みっともないスウィング。球に当たりもしない。それでも父親は野球が好きだった息子のことを当時の思い出のままにイメージしてて現実との齟齬が残酷で哀しくて。父親はそのことに気づいたんだろうか。息子が自分のことを軽蔑してることは十分わかってるだろうけど。離婚届の入ってた封筒に貼られた何枚もの10円切手。

ほぼアドリブだったというあの葬儀の場面は佐藤二朗さんの存在感がすさまじくて、あれはほんとにあれでよかったのかな。とはおもったw高橋一生くんの佇まいだけでいろんなものを伝えてくるお芝居はまさに真骨頂という感じで、圧倒的に言葉の少ない役ではあったけど、彼が何を想ってそこにいるのかがちゃんとわかったから、よかったです。実話ということは、つまりこの父親の存在をちゃんと自分の中で消化して乗り越えてなおかつ他人にこうやって話すことができるということで、それは不幸なことではないんだなって、少なくともこの現実にいるコウジさんにとっては愛すべき父親になってるんだなってあの最後の写真が思わせてくれたので、よかったです。

それからこれだけは言うておかなければならない。コウジの子役ちゃんがむちゃむちゃかわいいい!!!!!!

*1:出資したらしいよ!