茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2021年2月号

・読んだ本

行成薫「名も無き世界のエンドロール」(12)
映画を補完するために読みましたー。なるほどー!キダのビジュアルががんちゃんさんと全然違って、そもそも高校球児だったっていう設定がまるっとなくなってたのざんねんだったけど、行成さんがこの作品をがんちゃんさんに持ってった時にやりたいのはキダ役だって言うたらしいから、そこは削ぎ落された設定なのかな。細かい差異はいろいろあったけど気にならなかった。時系列がバラバラなのは映像になるとわかりやすくなるよね。文字だけだと集中してないと取りこぼしがちな情報だからそれが視覚的に一発でわかるの親切だなーっておもった。だから、あの最後のシーンは映像だからこその改変だったのかな。キダが「城田」って書くなんて映画ではわからなくて、だから小説のように「城田という人がひき逃げされた」って言われても映像にしたらそこに生き残ってるのが誰であるのかは一発でわかってしまうから、見てる人の想像にゆだねる系のエンディングとしては正解だとおもう。「名も無き世界」というのはIDを売ったイチノセマコトとか、名前を捨ててイチノセマコトを名乗るサワダマコトとか、そういう意味での「名前が無い」という世界でもあるのかな。ヨッチの髪色が自分で染めたものだっていうのがわかってよかった。毒親に染めさせられたものじゃなくてよかった。自分を傷つけるように、守るように、金髪にしていたヨッチが、その金色の部分をちょっとずつ少なくしていったというイメージなのかな、あの髪は。3人が、それぞれどんなふうに親をなくして、どんな保護者と暮らしてるのかを知れたのもよかった。彼らにはちゃんと保護してくれる大人が周りにいたんだなっておもえてホッとした。映画で気になったことを思い出したんだけど、あのファミレスで粉チーズドバーってかけて、タバスコドババーってかけるヨッチを愛おしそうに見るキダちゃんのことを見るマコトは、たぶん、キダちゃんがヨッチのことをすきだってこと、気づいてたよね。そこで気を利かせて席を外したんだとおもったんだけど、あれはどういう意味だったんだろ。キダちゃんに告白させようとしたのかな。でもしなかった。だから自分が言った。そういうことなのかな。時系列がよくわかってないけど。遅かったからってぜんぶをマコトに譲るには、キダちゃんはお人よしすぎだし、それがもどかしかったけど、キダちゃんにとってはきっとマコトもヨッチも同じくらい大事な存在だったんだよね。残ったサワダマコトという名前をだけがキダちゃんにとってはたったひとつのだいじなもの。映画では、エンドクレジットが流れた後に映し出された、一発だけ込められた弾丸に、これはどういうことだろうって想いを馳せざるを得なかったけど、たぶん、彼はキダという人物を殺して、サワダマコトになったんだろうなって納得できた。おもしろかった。

桐野夏生「日没」(13)

柚月裕子孤狼の血」(14)

柚月裕子「狂犬の眼」(15)
シリーズ三部作読破したー。すっきりした!

朝井リョウ「スター」(16)

柚木麻子「ナイルパーチの女子会」(17)
ドラマ2話終了時点で、原作を読んでしまった。ドラマとは違うところもたくさんあって、現代版に改変されたドラマの妙に感心したけど、でもドラマ2話分で感じた主人公の恐怖というものが読了後には薄れていて、他人とうまく距離感を測れないことの恐怖よりも、彼女を追い詰める「友達がいない」という焦燥感に身に覚えがありすぎて、いやいやいやいや、って何度も首を振った。終盤圭子の言った、友達って何年も会ってなくて偶然街角でばったり会ったときに、わー久しぶりー元気にしてた?ってちょっと立ち話ができるくらいでちょうどいいんじゃない(超意訳)ってセリフにわたしもすごく救われた。立ち話得意だし。あの時築いた関係性は永遠ではないけど、時を経て再会した時に何事もなかったかのように話をすることが出来るってことはそれだけで十分な関係性なんじゃないか。わたしにもともだちはいない。友達関係を持続させることが億劫でしょうがない。ひとりが気楽。家族さえいれば。そう。それは家族という担保があるから。予定のない週末におびえてたわたしは確かにいるし、無理やり予定を詰め込んで、誰かと一緒にそれを消化するわたしも確かにいた。でも今はひとりで全然平気。承認欲求もあるし、自分が他人にどう思われてるのかってすごく気にするけど、でもいざとなればその関係は断ち切ればいいし、べつに淋しくなんてない。大人になってよかったなーっておもうのはその点においてがすべて。

坂上泉「インビジブル」(18)

月島総記「小説 BATTLE OF TOKYO」vol.1(19)
BOT本読んだ!vol.1とか知らなくてめちゃくちゃエッって言っちゃった。よせくんがシャーロックだっていうことしか知らなかったので、とりあえず名前を38人分一致させたからこの記憶があるままはよ次のコンテンツください。そもそもどのグループが何人組なのかがパッっと出てこなくて(ランペちゃんが16人なのは知ってる)「七人の影」とか言われても、誰!?って混乱するのがわたしもまだまだですね...出てくるキャラクタの出番具合から判断するによせくん・かずまは分かるんだけど、たいきちゃん・砂田くんというのがなるほどポイントでした。なるほど、そうなんだ。

 

・見た映画

「哀愁しんでれら」
なんとなくしんどいような気がしてなかなか腰が上がらなくて義務感で見たんだけど案の定しんどいやつでしたね...田中圭ちゃんのキスシーンが無駄にエロくてああ田中圭ちゃんだなって確認出来た。あのエロさ、ひつようだった???あの子役の子がくそガキすぎてめちゃくちゃ憎たらしいの、お芝居がうまいってことなんだろうけど、わたしやっぱりこども嫌いなんだわーって絶望した。こどもを信じるのって難しい。信じたいけどさ。最初の違和感は、初対面時に眼帯にラクガキしてる間、ずっと両手をプルプルと握りしめてたこと。あれはいったいなんだったんだろ。恐怖か嫌悪か。だから彼女がそれを喜んだことにちょっと驚いた。一番身近な「母親」のモデルがいなかったということで、「母親」像が想像できない不幸。でも父親が言ってた、おれだっておまえのことはなんにも知らないよっていう言葉が、実の親であればそれで済むんだけどそうはいかないことの不幸。不幸っていうよりも呪いかな。最後は呪いに憑りつかれた。

「すばらしき世界」
一番印象的だったのは、九州の兄貴分のところから逃げるとき姐さんに娑婆はがまんせなあかんこともたくさんあるけどでも空だけは広いんよ(だから広い空の下で自由に生きて)(超ニュアンス)って言われてたそのセリフ。その空の広さと、あのラストカットのどこまでも広がる青い空はつながってるんじゃないかな。英語タイトルが「Under the Open Sky」だって知ってドヤ顔しちゃう。しあわせな時にしぬことができたことはしあわせなことなんじゃないかなっておもうからわたしはハッピーエンドだとおもう。太賀の活躍に目を見張る。親心。彼の慟哭に胸を打たれた。彼が物語の主人公だったのではと言われてそうかもしれないとハッとした。ラスト、梶芽衣子さんが、手に持ってるカバンが彼の遺してくれたものだと気づいてぎゅっと抱きしめるところがグッときた。生きづらい世の中だけど、それでも彼にはこれだけ悲しんでくれるひとがいる。それは、やっぱり、しあわせなことだとおもうよ。あと、免許センターの受付にいた警察官役の山田真歩ちゃんが彼に恫喝され「大きな声を出すんですか」と静かに言ったセリフが印象に残ってる。すきな女優さんだな。

「ファーストラブ」
原作もドラマも観た。三度目の正直。嗚咽を堪えるおれたちの景子の姿に胸が苦しくなる。やっぱり我聞さんが菩薩すぎて拝みたくなる。あんな仏みたいなひとおる???わたしふだんはヒゲダメ絶対派なんだけど、我聞さんに限ってはあのヒゲが良かった。そしてメガネ。すべてをゆるしてすべてを包み込んでくれる。やさしさの権化。あんな仏みたいなひと、おる???(二回目)どうでもいいけど迦葉なんて難しい仏教用語、ネグレクトするような母親が名づけるとはおもえないんですけど(偏見☆)高岡早紀といい、木村佳乃といい、出てくる母親が怖すぎて、あれは自分も苦しんだから娘も同じ目にあわなければならないという歪んだアレなのか、わたしも耐えたんだから娘のおまえも耐えろというアレなのか、出てくるおんなのひとがみんな不幸で苦しかったです。そして実刑の判決に、おまいらはいったいなにを聞いていたのだと憤りを覚えたけど、確かに怪我をした父親を放置したのは事実。その罪を、彼女は償うのだ。父親がいなくなることを一瞬でも望んでしまったことはそんなにも罪深いことなのか。でもきっと罪を償う年月が彼女のことも癒してくれるのだと信じたい。ロリコンゆうじくんが、罪悪感に苛まれて証言台に立ってくれたことは希望だったけど、彼は結婚してこどもも生まれてて、そのこどもが果たして娘であると分かった時の絶望感たるや。かつて自分が欲望を覚えたまだ年端もいかない幼い少女と、我が子がいつか同い年になった時に、大声で叫び出してしまわないために彼は証言台に立ったのだとおもう。まさに贖罪。客席の男性たちがこれを見ていったい何をおもったのか聞いてみたい。大げさなファンタジーだっておもうのか、それとも男性という立場で何かを想ってくれるのか。木村文乃の母親もまた自分の手首を切り刻んでいたことがあまりにもさらりと描かれていてわかりにくかったんじゃないかと危惧する。彼女もまた連鎖の中に組み込まれた不幸な女性の一人だ。

 

・「MUSIC STATION
ランペちゃんとゆりなちゃんが連続だったのわたしのためすぎてありがとうありがとうありがとう!!ゆりなちゃんめっちゃ水に濡れててえらいこっちゃになってましたが元気かなしんぱい。ランペちゃんは可もなく不可もなくなのなんでテレビ放送だとそうなってしまうんや。ぴでちゃんの三つ編みかわゆい。

・「MUSIC FAIR」
収録だったのでぴでちゃんの髪が下したまんまのストレートでただのびじんのおねえさんでしたときめいた。やっぱり見どころはまこぴでシンメのシーンで、青髪まこつと裾がピンクの髪のぴでちゃんが並んでるのつよつよですこ。キキララかなとか言われてるのわらった。まこぴで振付ということでやっぱりね!ってわたしがドヤ顔してる。とてもいいシーン。

f:id:piroco165:20210223135955j:plain

・「CDTVライブ!ライブ!」
みどりいろの髪のぴでちゃんにひっくりかえりましたwwwこないだのMFではピンクの髪をなびかせてたのにこの振り幅ったら!ったら!!!すき!!!!!初めて茶の間にまっしぶ登場で沸き上がりましたね、まっしぶがマイクを持ってる...!歴史的瞬間を真のあたりにした感に感無量。なのにぴでちゃんのあまたどういうこと!?っていうのでなんかもうすごいつかれたwまこつと並んでキキララだったのに!
f:id:piroco165:20210223111022j:image

 

 

・あっちゃん出演ドラマ

「レッドアイズ」#5

アノニマス」#5

 

・買った雑誌

ダ・ヴィンチ

「Steady」

「anan」

「BoyAge」
コロナ前はSNSエゴサなんてしなかったけどオンラインライブとかが続いてファンの反応がダイレクトに感じることが出来なくなってすごく不安なきもちになってSNSを見るようになったっていうのほんとに新しい時代って感じがする。変わってしまった世界。何かを作り上げて何かを伝えようとすることを生業にしている人がそれが出来なくなった時に自分が何者であるのか悩むというのもわかる。これらを経ての新しいランペちゃんが見られるのを楽しみにしてる。

「NYLON」
アルバム発売の雑誌露出ラッシュわっしょーい!ぴでちゃんの髪下ろしただけのセミロングピンクがいっぱい載っててうれぴよ。ほくちゃんが誰と一緒にお仕事してみたいかって質問に太賀の名前を挙げてるのめちゃくちゃアガった。*1あとかずまが使ってる基礎化粧品がドクターシーラボだってわかったのおもしろいwリハ終わりに長居して帰らないメンツにまこつがいるのが意外。かずまが曲作りに色気を出してることに高まる期待!ないしょだけどりゅーちゃんと一緒にやるのかな、たのしみだね!*2

 

・観たいやつ

エリザベート TAKARAZUKA25 周年スペシャル・ガラ・コンサート」
贔屓が出るー!エリザ見たことないんだよね、人生で一度は見たいやつそれがエリザ。あとタカラヅカじゃないけどレミゼレミゼに贔屓が出るのが夢です。その前にチケットは取れますかチケットください。

www.umegei.com

「サンソン」
あっちゃん出演のやつが大阪に来る!いよいよわたしも舞台が見られるような世界になりますかねどうですかねチケットは取れますかね。舞台とかコンサートとかと離れすぎてたのでチケットの取り方がよくわかりませんチケットください。

sanson-stage.com

「THE RAMPAGE PROLOGUE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~」
えぐざいゆ全体のドームツアーよりも先にランペちゃんのホールツアー来たーーーー!!なんというても地元に来てくれるのめちゃくちゃうれしくてこれはわたしが行かなくて誰が行くんだ状態なんですけど地元枠とかないですかねないですよねっていうかチケット取れますかチケットくださいわたしスマホもってますうううう!!!電子チケットなのでスマホ持ってない人は入場不可とかCOCOA登録が必須条件とかほんとスマホ持ってない人間に人権がなくてビックリしたんですけどこういうコロナ対策やってますっていう姿勢がだいじなのは分かるのでちゃんと協力したいですチケットください。

www.ldh-liveschedule.jp

*1:主演を食ってた役をしてた作品ってどれのことだろ...

*2:あと「ar」の中で、まっしぶの前身(リキヤさんかずましょへぴでの4人)の時にやましおさんが一人ずつ自分もまっしぶ(という名前はなかっただろうけど)がやりたいんだって話をしに来てくれたってところでビックリした。4人でラップユニット作ろうってどういう流れだったのかなって不思議だったし、さらにはまっしぶってどういう流れで出来上がったユニットなのかなって不思議だったから、こんなふうにやりたいって熱意をもって既存のメンバーに談判してたとか以意外だった。ほんとは自分もちょっとはやりたいなあっておもってるひとがいるかもしれないかもしれないけど、出来上がってしまったメンツの中には入っていけないなあって尻込みしてるひともいるんじゃないのかなとか勝手にしんぱいしてたけど、そんなしんぱいをされてるようではあかんのですよね。やりたいってことを説得しなくちゃいけなかったんだ。じゃあ、健太は?ってなるんだけど、またどこかで聞けたらいいな。かずまが抜けることになる詳しい経緯も。