茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「孤狼の血 LEVEL2」(2回目)

二回目観てきましたー。

二回目なのでどこが自分的アウトグロシーンなのかわかってるので、初見時よりもスクリーンを直視できる時間が増えてよかったです。あとどこでグロがくるのかわかってるので、心の準備も出来るしめちゃくちゃメンタル的に余裕があった。ちなみわたし的アウトグロはおもに目玉をえぐるシーンなので、筧美和子ちゃんのシーンと、母親を殺す回想シーンとあとはチンタが指を詰めるシーンですかね。刺されたり撃たれたりするのなんてどうってことないっすよ...へへ...

二回目の醍醐味はもちろん梅雀さんが言われてた夫婦の場面ですよね、そうだとわかって見るとあの場面は百合子が怖い。特に日岡が瀬島家であらいざらいぶちまけるシーンでの台所に立ってる百合子が怖い。お玉で味見をする百合子の微笑みのシーンは、確かに初見時にもやたら尺が長いし意味ありげに見えたんだけど、そうとわかってる二回目ではもう「しめしめ」とおもってるようにしか見えなくてまじで怖いです。これみよがしに息子の仏壇のお供えする百合子はあれは日岡を試してたのかな。いもしない息子の設定をどこまで周知させてたんだろ。所轄に配属された時からずっと偽ってたんだろうか。ここ数年の仕込みじゃないよね。日岡対策で仕込んだわけじゃないよね。息子のことを切り出した時も仕込んだ設定に引っかかってやんのしめしめとしか思ってなかったのかな。ほんとに、百合子はどんな任務を負ってどんな信念のもとにそれを遂行してたのかがとても気になる。上林を野放しにすることによって得たものは、上林によって殺された何人ものひとの命よりもだいじなものなんですか、ねえ、百合子ってば。だって瀬島さんは人誅に遭ったけど百合子は今も野放しじゃん。怖い。世の中が怖い。上司の銃を奪って上林を殺害したことがなかったことにされたことより怖い。終盤に出てきた駐在日岡にタコ飯を差し出した村人のことを百合子だとまでは言わないけど公安の監視下にあるのだという説を見かけて、いやまさかそんなって笑い飛ばそうとしたけど、はは...

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心に余裕がある状態で見ると上林くんの声がどれもすきですきが募るいっぽうでした。あ、すき、って一番ときめいたのは、彫り師に背中に文字を入れもらいながら言ったあのなんもかんもぶっ壊れりゃええんじゃの前の「ほうじゃ」です。緩急のつけ方なのかな。なんてことのない言葉の発声にときめく。もみあげがないことにはまだ慣れない。だって作中出てきた過去のお写真ではふつうにもみあげあったもん。あのもみあげは出所の時に剃ったの?なんで??なあ、なんで???上林くんのもみあげ戻ってきて。 ドスのきいた声が口跡鮮やかですきすぎていつまでも聞いてたいしなんならわたしも怒鳴られたい。まあ恋ってそういうものだよね。狂人上林くんの狂気に心が苦しくなるけど、そういえば彼は覚せい剤の常習者でそりゃそうだよねってめちゃくちゃ納得した。正気の沙汰じゃないのあたりまえだった。体の中にもうひとつの太陽を抱えた人間はわたしとは違う種類の人間だ。そして上林くんがチンタに初めてを教えた場面(言い方)がとてもエロティックなことに気づいた。対格差がある彼を後ろから抱きしめて、怖がるかのように嫌がる彼の腕に手慣れた様子で注射針を刺す。初めてに戸惑う彼をあやすようにおどけてみせる姿も倒錯的だった。

・あの韓国料理のお店のお婆ちゃんの言うことを彼は素直に聞いていた。彼女のことは殺さないのかな。恩があるから?だったらわたしも彼に居場所を与えて恩を売ってそして彼が狂気の人にならない道を指し示す人間になりたかった。死神に憑りつかれたという彼のたわごとを笑い飛ばし、彼が唯一殴らない人間。五十子正平じゃなくてわたしが彼を人間にするのだ。あの街で一緒に育った幼馴染とかどうかな。*1

・毎熊パパはワンチャンに名前つけてないのかな。

・やっぱり真緒に瀬島さんのこと教えたのが誰か分かんない。あと百合子のことはスルーでいいの?真緒ー!百合子はここですーー。

・基町についての造詣がまるでなかったので、地下を歩く上林くんを見下ろす高層マンションはきっと彼にとって憎むべき対象なんだろうなとおもったんだけど、でもあの高層マンションは富と権力の象徴ではないと知って、じゃああのアングルはいったいなんだったのかなと腑に落ちない。

・柚月先生の出番、めちゃくちゃいっぱいあってわろたwセリフもいっぱいあったし日岡の煙草に火をつけるという芝居もあって大活躍でいらしたね!*2

ゴジラ映画だって白石監督が言われてたのちょっとわかるんだけど、でも人間は一致団結してゴジラ対策に当たるのに、警察はいっちょも団結して上林くんをなんとかしようとしなかったじゃないですか...結局上林くんのことをなんとかしようとしてたのって日岡だけじゃん...そんなの無理ゲーじゃん...まじで県警のひとたちは上林くんを野放しにして、日岡の仕切りをなかったことにして、ゼロからヤクザたちを自分たちでなんとかできるとおもってたんですか。あんだけ大上さんが苦労してたことを、簡単にできるとおもってたんですか。まじかよ。

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トレカもろた。いえーい。

*1:という妄想が日々の糧。

*2:不夜城」の時の馳先生とはえらい出番が違うなーって。