茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2022年8月号

・読んだ本

辻真先「馬鹿みたいな話!」(76)
「たかが殺人じゃないか」の続編と知らずに読みましたがまあ問題はなかったです。っていうか「たかが殺人じゃないか」の前にも一作あったとか全然知らなくてwシリーズ三部作の完結編という位置付けにのけぞりました\(^o^)/知らんがな\(^o^)/なんせわたしの苦手な昭和の物語なので、その世界に入り込むまでにめちゃくちゃ時間がかかりました。それは前作でもそうだった。事件が起きてからようやくエンジンが掛かる始末でなかなかの苦行でしたが、でも読後の満足感はあったのでよかったです。前作のクライマックスである「たかが殺人じゃないか」というセリフに痺れまくった派なんだけど、今回のタイトルロール()である「馬鹿みたいな話!」はそこまでではなかったかなあという感想。それでも生放送のドラマという現場の緊迫感と、時代ならではの設定は楽しかったです。

町田そのこ「宙ごはん」(77)
めちゃくちゃ泣かされたーー。はー、疲れた。おいしいもの食べたくなる。おいしいもの食べたい。人がつくったものが食べたい。

櫛木理宇「氷の致死量」(78)
妊娠した時だけ母親がやさしくしてくれるから、だからずっと永遠に妊娠をする女性がかなしかった。そして早く来る閉経。と、絶望。多産DVという概念がもっと広まってほしい。

南杏子「アルツ村」(79)
痴呆症の一番の予防法は長生きしないことっていうのが真理すぎてやっぱり長生きしたくないなっておもった。南杏子さん初読み作家さんだけど、徳島のエピソードが印象的だなっておもたら徳島出身の方だった。自分の意思が表明できるうちに、そうできなくなった時のことをちゃんと段取りしておきたいなっておもう。とても。

中山七里「棘の家」(80)
被害者が一瞬にして加害者に転じてしまう可能性があることを考えると、被害者の立場に甘んじて安易に相手を攻撃なんてできないなという予感がそのまま展開されたのしんどかった。常々おもってるんだけど、加害者はいじめてる相手が自殺したらどうしようって思わないのかな、死んでもいいやっていう覚悟をもってやってるのかな、それはそれでいじめなんてものではなくもはや殺人なのでは?

瀬尾まいこ「掬えば手には」(81)
やさしいひとしか出てこないやさしい世界にわたしも生きたい。いつもの通り泣きすぎて頭が痛いです。

近藤史恵「筆のみが知る」(82)
よい時代ミステリだった。ただ、謎の絵の正体がだいたい殺された人にまつわるのが単調だったかな。

 

・観た映画

「ハウ」
田中圭ちゃん主演映画観ました。ハウがとってもとってもかしこくて優しくてかわいかった~~~~~~~~~~~~(めろめろ)家に帰ってきてからうちのわんこをめちゃくちゃモフモフした。いつまでも元気でいてくれよ~~~~~(犬を吸いながら深呼吸)(わたしたぶん犬アレルギーなんだとおもう)(かゆい)あんなに大きな犬のリードを外して昼寝をするとか無防備にもほどがあると憤ったのですがまあそれはそういうお話だからしょうがないよね。傷ついた経験のあるふたり(人間とわんこ)が心を通い合わせて幸せになるお話だとおもってたのに、なんかちょっとおもてたんと違って面喰いました。あとやたら豪華なキャスト陣にも面喰った。どういうスタンスの映画なのかわからなくて最後まで面喰ったままで終わってしまった。誰も死なない映画でよかった。だって宮本信子石橋蓮司とか贅沢すぎない?途中の田中要次さんにもビックリしたけどさあ。スッピンのシスターたちの中の市川実和子ちゃんもよかった。それにしてもハウがおりこうさんでほんとにほんとにかわいかった!

 

・見たドラマ

「アイドル」
ちゃぴこさんのご活躍に目を見張りました。面目躍如たるや。

「空白を満たしなさい」

「ももさんと7人のパパゲーノ」
橋本淳くん出演作品見ました。SNSがさぶい中原くんをヲチしたいのであっちゃんアカウント教えて。さぶい中原くんさぶすぎていい納涼になったよ。「死にたい気持ちを抱えながら、その人なりの理由や考え方で『死ぬ以外』の選択をしている人」に言葉があるの知らなかった。わたしの希死念慮は、今死んでも別にいいかなっていう感じで積極的に死に近づきたいとはおもってないんだよね、いまのところ。痛いのも苦しいのもいやなので。なんとかひとさまに迷惑をかけずに苦しまずにしねる方法をずっと探してる。

 

・テレビで見た映画

「オー!ファーザー」
伊坂幸太郎みたいな映画だなっておもたら伊坂幸太郎だった\(^o^)/っていうか原作を読んだ記憶がイチミリもないんだけどちゃんと読んでたしログも残ってた(ログを読み返してもなんの記憶も蘇らない)岡田将生くんの顔がいいのを素直に堪能できる。魔性の母親がちゃんと出てこなかったのも思わせぶりすぎて伊坂さんすぎる。そう、そこは大事なことではないのだ。

阪急電車
中谷美紀が花嫁姿で阪急電車に乗ってるという絵面しか覚えてなかった鈴木亮平くん出演映画を再見しました。きみ、こんなところにおったんか...としょっぱなに登場する彼の姿に打ちひしがれる(n回目)彼のことを透明人間にしてしまう自分にほとほと嫌気がしてるんだけどでもりっぱな透明っぷりだった。すまない。芦田プロが西宮出身とか今知った(うそ)戸田恵梨香ちゃんとか相武紗季ちゃんとか谷村美月ちゃんとか有村架純ちゃんのネイティブっぷりがさいこうにイカす。玉山鉄二くんさいきん見かけないけど元気なのかな。関西弁にはうるさいので()こういうネイティブが集う映画はええですね!!!秋には大劇場に行く*1ので、阪急電車乗ろうかな。っていうかエンドクレジットで実咲凛音ちゃんが出てたの思い出したんですけど、え、どこに出てました!?!?*2

「バッテリー」
夏ドラマ「初恋の悪魔」の林遣都&仲野太賀W主演ということで再見しました。初見は2008年なので14年前になるんですか...どひゃー。林遣都くんのデビュー作になるんですね。当時の動機はこいすけ主演映画の「風が強く吹いている」に出ると知ったことなんだけど、今の面影を残しつつみずみずしさが眩しくて、この瞬間の林遣都くんが映像で残ってるのって素晴らしい奇跡だなって感動した。初見時の感想通りやっぱり豪くんとサワがすきすぎて(豪くんは某んぺちゃんのりくたゃを彷彿させた)(人懐っこいゴールデンレトリバーなんだよ)太賀の印象が薄いんだけど、まだ10代のふたりのこの時の出会いが今につながってるのかとおもうと、ちゃんと(ほぼ)リアルタイムで追いかけてこられたのファン冥利につきるよなあって感慨深い。太賀との出会いはてっきり「15歳の志願兵」なんだと思い込んでたんだけど、そうではなくて「コードブルー2nd season」第6話なんだよね。この時の太賀が印象的で、その彼が出るというので「15歳の志願兵」を見たのであった。青波くんがとてもかわいくてどこかで見たことある...っておもたらこれは山下さんの子ども時代にそっくりなのでは??とひらめいた。横手第二の瑞垣役の関くんもだけど、もうすでに役者さんではないひとたちがたくさんいてそれがさびしい。サワもね。渡辺大くんの中学生役は無理があるのでは?????とおもったけど、このひとも風強組なんだよねという発見。

「今日も嫌がらせ弁当」
芳根京子ちゃんが初々しい高校生役で、ずいぶん前の映画なのかとおもいきや2019年公開ということで、え、当時いったいいくつだったの!と度肝を抜かれました。23歳かな?でも出てくる高校生役はみんなそれくらいの年齢なので、まあ芳根京子ちゃんだけじゃないのかとおもったけど、役者さんはみんなすごいね。寛太出てたの知らなくて楽しかった。さいきんのラッキーアイテムだよ寛太。母親の作ってくれてたお弁当をぜんぜん思い出せないの親不孝すぎてもうしわけないです...あと、チーズの乗ったごはんが無理なのでキャラ弁食べられないんだよね、わたし。ドリアとかも食べられない。

ユージュアル・サスペクツ
なるほどこれが「ユージュアル・サスペクツ」...!という感動。ケヴィン・スペイシーなつかぴーとかおもてたら今はそんなことになってたのぜんぜん知らなかった...ざんねんだ...1995年の彼の出演作はWikipedia先生によると三つあって、これ以外の「アウトブレイク」と「セブン」は当時見たのでなんでこれだけ漏れてたのか謎。たしなんでおかなくてはならない古典だとおもうので、履修できてよかった。

 

・Huluで見た映画

「屍人荘の殺人」
原作既読派なのでゾンビとか分かってるんですけど、気になってたのは割とフィーチャーされてたと思われる中村倫也くんがほんまに原作通りの扱いなのかと気になってたのでそれが解消されたのよかったです。原作通りあっというまに退場してた\(^o^)/潔い\(^o^)/

「セブン」

ファイト・クラブ
ブラットピットが好きだと思い出したので過去作を復習してるんだけど、見てるはずなのにイチミリも記憶に残ってなくて自分で自分が怖いです。永瀬のれんれん主演の「真夜中乙女戦争」が「ファイト・クラブ」だと聞いて、ふうん???ってなってたのが解消できたのうれしい。なるほどファイト・クラブだ!ばんざい!!でも乙女戦争で気に入らなかった彼らの唐突なキスシーンはやっぱり不要だったのでは??という感想。っていうかでも乙女戦争では彼がオルターエゴだとは明確にしてないんだよね。ブラッドピットかっこいいのでやっぱりすきです。新作映画たのしみ。

「ソロモンの偽証」前後編
今となってはその名を知られている若き役者さんたちの始まりを見ることができてとてもよかった。原作既読。にきびに悩む石井杏奈ちゃんが出色だった。皮膚科だいじ。亡くなった彼に対してイチミリも同情できなかった大人です。彼の両親はあまり詳しくは描かれていなかったけれど、恐らくふつうに彼の死を悼んで悲しんでいたとおもうので、たくさんの人を巻き込んでしまった迷惑な死だなという感想。やっぱり自分で死を選択する時は、残された人たちに迷惑が掛からないようにしなくてはいけないなと終活に向けておもうのであった。

*1:ヅカロー

*2:披露宴のシーンの右側の女の子だったらしい...気づかなかった...一生の不覚...