茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2022年12月号

月村了衛「十三夜の焔」(100)
鬼平は出てくるわ遠山の金さんはでてくるわで時代劇スキーにはなかなかおもしろかったです。吉宗の名前もチラリと出てたし。終盤明らかになるまで長谷川平蔵が悪の位置にいたのがもどかしかったんだけど、やっぱり長谷川さまはわたしたちを裏切らなかったとわかって涙しました。時代小説は人の名前が読めないし覚えられないのがネックなんだよね。がんばれわたしの灰色の脳細胞。

高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」(101)
第167回芥川賞受賞作品。タイトルのほっこり感に完全に騙されてしまった読後感がひどい。

結城真一郎「#真相をお話します」(102)
ミステリランキングを読もうキャンペーンはじめました。ランクインに納得のミステリ楽しんだ。当事者に内緒でゆうちゅうぶのコンテンツを維持するのは無人島に行かないと無理なのでは??よく10年もったよねという感想。ナウなミステリだなー。

佐藤究「爆発処理班の遭遇したスピン」(103)
何を言うてるのかさっぱりわからないって泣きそうになりながら読んだ表題作。超絶文系(っていうか理系がまじで無理)短編集だったので泣いたのは一作だけですんだのよかった。明るいプールに沈む遺体を内包したカプセル二台の映像が浮かんで静かで怖い。全体的に不穏。これを短編にするかというような潔さが贅沢で、バラエティに富んだ短編集とってもおもしろかった。ミステリにカテゴライズするのも今回はやぶさかではない。*1

まさきとしか「レッドクローバー」(104)
全体的に不穏で緊張感があってとても疲れた。でもおもしろかった。

雫井脩介「クロコダイル・ティアーズ」(105)
第168回直木賞候補作。おもしろかった。てっきりすべてを巧妙に仕組んだワニ嫁の仕業だとおもいきや、ぜんぜんそうではなかった時の驚き。そっちかー--!!!!みたいな。ワニ嫁の企みがすべて成功していくの、ある意味痛快だったのに、まさか全然そんなつもりがなかったなんて...まじで無意識に周りを振り回す魔性の女...そよこ怖い...幼稚園児の息子が祖母を突き落とすあたりのモヤモヤは消えないなぁ。

芹沢央「夜の道標」(106)
イムリーなニュースもあって、昔の話ではすまされない今もなお残っている思想であることがショック。国の政策なんだから正しいのだと思わされ、みんなやってるんだからとい周りの言葉に躊躇いながらも同意した母親が悪いのか。そのせいで息子が殺人犯になったのだとしたら、母親としてはとてもつらいし、かなしいし、誰に対して文句を言えばいいの。

道尾秀介「いけないⅡ」(107)
システムが分かるととてもたのしい道尾さんらしいイヤミス。ⅡということはⅠもあるはずなのに未読なことに気づいたわたしとしたことが。道尾さんひさしぶり~~。一編目の最後で、え?妹?姉??は???となったところでめちゃくちゃ盛り上がりました。

 

・見たドラマ

「鎌倉殿の13人」めちゃくちゃ楽しみました!大河を完走したのは直虎ぶりかな。それ以前に完走した記憶があるのも清盛しかない。清盛はにっしまさんが動機で、直虎は高橋一生くんが動機だったんだけど、今回は動機なき犯行だったのでなおさら感慨深いです。義経贔屓なのでそれまでを楽しんでたんだけど、わたしのご贔屓さまは畠山重忠さまでしたね。すばらしかった。中川大志くんという役者のことは知っていたけれども特に心に残ることはなく、鎌倉殿とかぶってた「オールドルーキー」を見ても、つまんない役だなあっておもってた。つまんない役で彼を消費しないでほしいってめちゃくちゃおもった。そうおもうと、auのCMの細杉くんはすばらしいよねwすきな役者がつまらない役を見るのほどしんどいことはないので、どうか彼が輝けるお仕事だけをしてくれるとわたしが喜びます。わたしは病める時も健やかな時も義時の味方だったので、ええ、味方だったので(極太文字)周りのみんなが無責任に小四郎に対して「なんとかしろ」「なんとかなさい」と言い続けてきたことを今でも恨んでるし、いかなる時も「なんとか」してきた彼は決して極悪人じゃなかったって全力でかばいたい。毒に侵され弱った彼はまだすべてを背負って去ろうとしていた。*2かっこつけてるよね。畠山殿を含むたくさんの人から託された大きくて重たいものを、彼は最後まで誠実に背負ってた。物申したいのは平六だよね、なんなの、殺したいほど好きとかそういうことなの。平六のクソデカ感情はなかなかに持て余してしまって、それでもまあ平六だしなってゆるしてしまうのまじメフィラスの魔法すぎてズルイんだってば。

これは屋島に向かうのに四国に上陸した義経の像*3屋島がまるっと描かれなくてしょんぼりしたことも懐かしい。鎌倉殿の13人の意味が明らかになって、なるほど義経の物語など本筋ではなかったのだと納得した。総集編を作る時に頼朝が死ぬまでまるっとカットするかもしれないというようなことを三谷さんが言われてたと小耳にはさんだ気がするんだけど、それも納得。13人に義経は含まれない。木曽義仲も義高も大姫も。*4※総集編観ました。お慕いしてる畠山殿をまた最初から見られることができてしあわせ。わたしはいつから畠山殿のことをお慕い申し上げたのかと思い返してみるも記憶はなくて、記録によると(ついった)義経退場のころ(5月)に初めて言及してた。その最期には涙を禁じえなくて、そこにいたるまでの理不尽さをどうしても腹におさめることができなかった。小四郎がもっと早くおのれの父親をなんとかしてくれていたら、そうしたら畠山殿は死なずにすんだ。後にみたグランドフィナーレでも中のひとたちが畠山殿の死について言及されてて、せやんな、って鼻息荒くしちゃった。でも小四郎は父親を排除するために実は畠山殿の死を利用するつもりだったのだという説を聞いて、わたしだけは小四郎の味方だよとおもってた立ち位置が大きく揺らいだわ...まじでそんなん許せない。

「エルピス」鈴木亮平くんのエロスが炸裂しててメロメロになった。あれはすきになってはいけない男だってわかるのにでも惹かれてしまうそのジレンマに苦しむおんなのきもちが痛いほどわかってしまって。まさみのお衣装どれもこれもわたし好みでかわいかった。これも後半はずっとリアタイして見たやつで、連ドラはリアタイしてなんぼですよねという気持ちを思い出させてもらった。作品の孕む緊張感が吸引力となって抗えなかった。降参です。

「silent」わたしは天邪鬼なのでどうしても全肯定できなくてすまないというきもち。そして燃えると逆にかばいたくなるという天邪鬼の極み...

「PICU」吉沢亮くんのお母さんが大竹しのぶっていうのはちょっと年齢的に無理があるのでは?ということばかり気になって仕方なかったです。だって目黒蓮くんのお母さんは篠原涼子だぜ???

クロサギ」山下さんの役をしぉくんがやるっていうのを感慨深くおもってたのでキンプリ事変のことはほんとにざんねんだし、でも山下さんもじゃにーずを去っていったししぉくんが去ってしまうのもしょうがないことなのかなって今はおもってる。みんな幸あれ。

「祈りのカルテ」たまちあはすはすというドラマでしたね。

霊媒探偵・城塚翡翠」「invert 城塚翡翠 倒叙集」翡翠が清原果耶ちゃんでほんっっ......っとによかった。ありがとう。invert Ⅱ原作のものも映像化されてたの、そのスピード感にビックリした。

「警視庁考察一課」2サススキーなのでめちゃくちゃ楽しんだ。やすすやりたい放題だなうらめやましい。

「恋と弾丸」桜夜さんかっこよかったのでそれでいいです。古川トートのエリザ観たかった。

「ジャパニーズスタイル」

「アトムの童」

「ファーストペンギン!」

「ザ・トラベルナース」

「親愛なる僕へ殺意をこめて」

内田康夫サスペンス 浅見光彦 源氏物語殺人事件」がんちゃんさんの浅見光彦さいこうすばらしい!光彦兄が克典だっていうのもよいではないですか。*5わたし好みのキャスティング~~2サスに出るがんちゃんさん趣が深いので長く続いてほしい。モテない良家のご子息様役がこんなにハマるがんちゃさんおもしろすぎるwwwシャーロックの若宮先生に通ずる不憫さがだいすきですwww

岸辺露伴は動かない」#7~#8
年末の恒例行事になってきた感がありますが、年を追うごとにわたしとの乖離がひどくてかなしいです。

 

・2022年連ドラベスト5
今年は46本完走。ランキングつくるのが苦手なんだけどベスト5くらいならと思い立ってみた。順不同。
「鎌倉殿の13人」
「おいハンサム!」
「NICE FLIGHT!」
「エルピス」
「恋と弾丸」

・2022年映画ベスト3
ついでに映画も。今年は20回映画館に行って17本の映画を観ました。わたしの中に印象を強く残したベスト3です。
「真夜中乙女戦争」
「女子高生に殺されたい」
「HiGH&LOW THE WORST CROSS」

 

・観た映画

「ブラックナイトパレード」
中川大志くん出演映画観ましたー。畠山殿に落された後に舞台・映画と続くのめちゃくちゃ福利厚生が手厚くてありがたい。しかしながら畠山殿と鳴尾定を経験したわたしはもうそんじょそこらの役じゃ満足できない体になってしまったのよ...なんという不幸...気長に待つしかないのはわかってるのでいい子で待ってるね。福田作品、わたしはそんなに嫌いじゃないんだけど(某三國志とかわりといけた)(がんちゃんさんの趙雲が動機だったので)(えぐざいゆのがんちゃんさんには興味がnいえなんでもないですけど役者のがんちゃんさんはすきなので)これはハマらなかったのざんねんだった。イケメンがイケメンじゃない役をするのだいすきなのでカイザーくんには両手を叩いて喜んじゃったんだけど、それだけでは厳しかったかな...山田裕貴くんズルい。続編ねらってる感じがあったけど*6どうなのかな。

・テレビで見た映画

犬部!
中川大志くん出演作品見ましたー。映画公開時林遣都くん(30歳)中川大志くん(23歳)浅香航大くん(28歳)という並びに震えました中川大志くんの若さに。何を見てもその若さについて思いをはせてしまうのそろそろやめたいんだけど、でも若いのにすごいよねって一番におもってしまう...だってすごいじゃないか...動物が出てくると漏れなく泣いてしまうのでろくな感想が出てこないんだけど、動物の命を救うために愛護センターに勤めるという彼の想いは映画ではそこまで丁寧に描かれていないので、なかなか理解するのはむずかしいよね。気持ちが不安定になっていったんは逃げてしまったことはわかるけど、それでもまた戻っていくことの説得力がよわかった。気がする。わんこかわいい。我が家のわんこをめちゃくちゃ吸いたくなったので吸った。

「フィッシュ・ストーリー」
高良健吾くんの美しい顔を見ながら、美しい顔の役者について考えてた。つまり中川大志くんのことなんですけど、顔の美しさはそのままに、それだけではないお芝居が見られるといいなあ、っていうか顔の美しさに言及することがないような感想が言える作品が見たいなあってつよくつよく願った。

火天の城
石田卓也くん出演作品を回顧。出てくる人たちがみんな若くて若い~~。

 

・買ったもの

いくつか気に入らなかったパンツ(ローライズがすぎるやつとか太った時に買ったのでサイズがデカすぎるやつとか)を処分したので二本買い足し。黒のスキニーはサイズを小さくして買い直し。チノパンはワイドをセレクト。トップスよりもパンツのほうが多い服だけミニマリストミニマリストらしく黒い服がほしいのに、なんせケモノの毛がすごいので(すごいので)ケモノの毛がつきにくい服がほしいです...とても...

無印でニット買いました。まじで冬服迷子中で、去年ネットで買ったニットを2枚処分して、もう二度と試着なしで服は買わないと心に決めたはずなのに、セール品を試着なしで買ってしまいました...だって店頭になかったんやも...でも着たらかわいかったので結果オーライです!!重ね着苦手なので、綿であったかインナーの上にニットを着るのが一番楽で落ち着くのでこのスタイルを定番にしようとなんとなく冬服の方向性が定まった気がする。あと、10数年愛用してたヒョウ柄のストールがほんとうに便利でお気に入りだったんだけど、さすがにくたびれてきてみっともなくなって買い換えたいなと思ってて、でもなかなかこれぞというものに出会えなくて困ってたところにイオンで見つけたこのストールかわいくて一目惚れです。無地とかチェック模様じゃないアクセントになるようなやつがほしかったのー。わたしスーパーの衣料品売り場でこっそり売られてるようなやつが割と好きでチェックを欠かさないんだけど、ここで出会えたかーというきもち。すきだよ、スーパーの片隅にある衣料品売り場。

 

・サイコロちゃん回顧
そういえばわたしサイコロちゃんのCD持ってたよなーと探してみたらインディーズ1stシングルだった。*7懐かしくていっぱい聞いてる。

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*1:「テスカトリポカ」は肯えなかった。

*2:わたしに残された仕事はただ立派に死ぬことだけ。死ぬことだけねっていうアントワネットのセリフが脳内をよぎった。

*3:日本一大きな騎馬像

*4:大姫すきなので。

*5:克典剛典という字面も兄弟っぽくてよい。

*6:赤いサンタが殺された理由とかが次に続くって感じだった。

*7:エイベックスのおたくに布教されてもらったやつ。