茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

京都旅vol.5

京都へ一泊二日のひとり旅。※12月に京都検定受験します。

Day1:護王神社京都府庁旧本館、福田美術館、清凉寺、京都ブライトンホテル泊

京都駅から地下鉄で烏丸御池まで。今回は京都ブライトンホテルに泊まる、というのが主な目的の一つであるので、烏丸御池からシャトルバスに乗ってホテルまで。荷物を預けてから京都府庁旧本館を目指す。途中に見かけた護王神社を参拝。狛犬ではなく狛イノシシが置かれているのが京都検定的ポイント。京都府庁旧本館内にあるsalon de 1904でモーニングを喫食。ようやく行けた前田珈琲。日本最古の現役官公庁建物ということで、ふつうに業務が行われているのがすごい。ちょっと映画「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」の宮崎県庁をおもいだしたよね。フォトウエディングのロケに遭遇。すてき。

そして今回の旅の主な目的のもう一つである嵐山・福田美術館へ向かう。嵐山にはもう二度と足を踏み入れないと決めたはずなのに、ほら、伊藤若冲の新しく発見された巻物がこの10月から一般公開されるっていうじゃないですか、めちゃくちゃたのしみにしてたんですよ、ドラマ「ライジン若冲」の再放送を見てから。ちょうど再放送時に一般公開の話が出て、もうこれは運命かなって。

今回は嵐電に乗って嵐山へ。混雑の予感しかしない。車内からもう混雑してて、駅を出ると、まあ、ひと人ひと。知ってたーー\(^o^)/美術館はさすがに公開初めの週は行列ができてたようですが、わたしが行った時には外の喧騒が嘘のように静かで穏やかでありました。ありがたい。もりだくさんの若冲を摂取。写真撮影可なのがふとっぱらすぎる。

目玉の「果蔬図巻」は彩あざやかで、わたしは若冲のカラフルな絵がすき。大典さんとの楽しい舟遊びを版画にした「乗興舟」もあわせて展示されていて、若冲と大典をそういうドラマに仕上げたきもちもむべなるかなと唸りました。あと応挙の絵も数点展示されていて、ああ中川大志くんの描いた虎かわいいなあ(ぜんぶまちがってる)とかにやにやして楽しめたのであのタイミングでドラマ「ライジン若冲」見られたのほんとに世界が広がったなあって歓びをかみしめました。ガチャガチャあったので回したら芦雪のわんこと若冲のすだちが出てめちゃくちゃかわいかったので満足です。かわいいい。

嵐山の混雑を抜けて、嵯峨釈迦堂・清凉寺へ。ここも京都検定によく出ます。あとドラマ鬼平の初代ED春映像に出てたところ。他になんのロケに使われたのかなって調べたけど、かめちあと小芝風花ちゃんのドラマ「大奥」が最近では有名なかんじ。ドラマちょっとは見たけど完走できなかったのでごめんやで。

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秋の霊宝館特別公開を見学。そうか、釈迦如来立像の内部から世界最古の絹製の内臓模型が出てきたのが清凉寺!!(京都検定ポイント)霊宝館のなんというか洗練されていない手作り感満載の愛嬌たっぷりの展示がすごかったです。すごい。手書きの説明文がよれよれになってて、端が丸まってたり破れてたりするんですよ、国宝ですよ??????あと狩野探幽の屏風がしれっと展示されててギョッとするんだけど、これが国宝でも重文でもなく市文化財指定だっていうあたりがなんかもう贅沢だなって。さっきの福田美術館の若冲作品も、たぶん、若冲の名前はあるけどでも作品としてはそれほどでもないんだろうなっていうようなものも、後世の現代人であるわたしたちに見られちゃってるの、若冲的にはどうなんかなって慮ってみたり。後は、小堀遠州の作庭した枯山水に、嵯峨大念仏狂言京都検定ポイントですね。

では、急いでホテルへ戻りましょう。その前に、映画「おい、ハンサム!」での宮世琉弥くん(ちがいます)の和菓子屋さんへ。めちゃくちゃ敷居の高そうな店構えに怯むも、意を決して入店。映画のまんまだ~~~~と上がるテンション。並べられたお菓子の高級感。栗のお菓子をふたつ購入してホクホクしたきもちで帰宿。ハンサムのロケ地もいろいろ行きたかったんだけど、雨のお天気にたたられたのもあって断念。

さて、京都ブライトンホテルです。いつも寝るだけのビジネスホテルばかり選んでいたので、すこし緊張。お部屋まで荷物を運んでもらって恐縮です。ツインのお部屋をシングルユース。入ってすぐにリビング、トイレ、バスルームの奥にベッドルームというぜいたくな造り。ひとりなのに、テレビが二台もあるんだぜ...へへへ...荷物を解いてから街に夜ごはんを食べに行きます。最近オープンしたという中華系のオシャレ飲み屋さんへ。瓶ビール二本を開けてご機嫌で帰宿。塩芳軒で買ったお菓子を食べて、部屋に置いてくれているお茶をたのしむ。えむってにランペが出るというので待機しつつベッドに入ったらそのまま寝落ちしてしまいました、がびーん。

Day2:京都御所相国寺承天閣美術館上御霊神社東本願寺

旅に出ると早起きしちゃうよね。ってことで6時のアラームよりもずいぶん前に起床。昨夜はシャワーですませたので(呑んだら湯船には入らないことにしているので)朝からお湯を溜めて入浴。こんなのお大尽じゃん...!とふるえる。西日本一番と謳われている「螢の朝食」を喫食。お粥とご飯が選べるんだけど迷いに迷ってごはんをチョイス。お代わり自由とのことでこれも悩んだけど一杯でストップ。ごはんのすすむおかずたち、贅沢な朝食でした。ごちそうさまでした。

食後はお部屋にてコーヒー。用意されていたのは小川珈琲ポーション。御所の案内の時間まで二度寝。至福。

御所の入り口には皇居警察の方が配備されていて、入場する際には手荷物検査も。さすが御所。通年無料で入場可能なことがすごい。ありがたい。あいにくの雨が憎らしい。様々な時代の様式で建てられたものが一堂に会しているのが稀有な場所。大正時代に建てられたという新御車寄にはガラスの窓が嵌っていたり、鎌倉時代様式の小御所と江戸時代様式の御学問所が廊下でつながっていたり、紫宸殿の檜皮の屋根と春興殿の銅板葺の屋根が共存する世界は、移り変わる歴史の生き証人のようでとても感慨深く興味深い。

一旦お部屋に戻ってお抹茶を立て、昨日の塩芳軒のお菓子をいただく。贅沢だなあ。チェックアウトは正午なので、それまでのんびりと本など読んだり。あいにくの雨模様でしたが、当初の予定通り、相国寺承天閣美術館へまたもや若冲の絵に会いに行きました。しかしながら展示されていたのは鹿苑寺の障壁画がふたつで、相国寺自慢の所蔵品はなんと愛知県美術館で開催中の相国寺展に出張していたのでした。ぴえん。しかも秋の特別拝観も開山忌法要のためこの日は休止。ぴえん。しかしながら若冲の障壁画は見応えたっぷりで、特に葡萄の絵は斬新で、力強く伸びる蔓がどこか不穏な気がしていつまでも見ていられた。

ひじょうに静かな雨の相国寺は観光客の姿もほとんどなく、並ぶ寺院の門は閉ざされ、静かにただ日常としての営みがそこにあるようでした。若冲のお墓も敷地内にあるようでしたが観光客は入れず。京都検定によく出てくる宗旦狐のお稲荷さんには参拝できたので、もう間違えない。

雨だったけどここから歩いて行けるなと上御霊神社へ。ここは応仁の乱の発端の地として京都検定に出ます。門前で売られているのは唐板。覚えた。社寺ゆかりのお菓子を覚えるのが苦手なんだけどこうやって現地に行くとちゃんと覚えられるからやっぱり現地に行くことだいじ。

では、鞍馬口から京都駅まで地下鉄で帰ります。雨なので、地下道を通って東本願寺へ。16時には内陣の金障子が閉じられる様子が見れらて、ああ、いつもオープンなお寺であってもやはり日常の営みというのはちゃんと存在するのだなとおもった。西本願寺でもおもったけど、誰でも迎え入れてくれる懐の広さというか強さというものが感じられて、でもまたわたしたち見せてくれてる部分ではないところでは当然のことながら宗教的な営みが行われていることに感動した。特に信仰はないんだけど、それでも脈々と続いてきたであろう信仰というものの厳かさに背筋が伸びるおもいだし、自然と手を合わせて、心静かに対峙しようというきもちになる。お寺でのご本尊と向き合う時間がとても清々しくてすき。

さて、お土産を買って帰ります。鯖街道の終点地点で鯖寿司を食べたかったんだけど雨のせいで(雨のせいで)かなわず。わたしが望む鯖寿司とは違うけどやっぱり鯖寿司食べたかったので買って帰りました。京都の鯖寿司めちゃくちゃお高いんだよね...!あとは近年すきが続いてるしば漬けが食べたくて、川勝総本店さんのしば祇園赤しそを。それから進々堂でしば漬けカレーパンと北山メロンとほうじ茶ドーナツと洛中粒あんぱん。そういえば京都検定の過去問でメロンパンとサンライズが出てきてたんだけど、白あん入りのメロンパンなんてぜんぜんしらないんですが!!京都検定、たまにめちゃくちゃ斜め上の出題があって今からビビってます。12月にまた受験で京都へ行きまーす。