茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2025年2月号

・読んだ本

楠谷 佑「案山子の村の殺人」(14)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。ラノベ調が読みやすくはあるんだけどなかなか文章が入ってこなくて苦戦した。キャラ設定が苦手なのかな。アニメの絵面が浮かんでくる。しかし読者への挑戦状は高まったし、二度目に出てきたときにはウホホーって声が出ちゃった。見事に勘だけで応じたわたしは敗北しましたが、怪しいと思われてやつがやっぱり怪しかったってパターンはよかった。

柚木麻子「私にふさわしいホテル」(15)
映画の原作読みました。なるほどこれは加代子と東十条の友情の物語であったのかと納得した。作中出てくる実在の作家たち*1の名前にゲラゲラわらったんだけど、とどめの朝井リョウ氏登場でひっくり返ったwwwまきめさんたちの京都人倶楽部(という名前ではない)も興味深いし、こういう作家さんたちの相関図がほしくなる。

月村了衛「虚の伽藍」(16)
京都の伝統仏教最大宗派のお寺のお話は、地名がわかるだけにすわりがわるくてもぞもぞしてしまったwバブルの前後で京都闇社会のフィクサー()とかヤクザとつながって組織のてっぺんにのし上がっていく僧が、信心深くて正しく御仏の教えをひろめていこうと本気でおもっているところが怖い。自分の手を汚さずに邪魔者を次々と暗殺してしまうところが怖い。自分は執着などないのだと証明するために、手放すことを前提に女を囲うあたりが怖い。しかしさすがのリーダビリティ、一気読みでした。

今村昌弘「明智恭介の奔走」(17)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。あの(あの)明智先輩のエピソードゼロ。屍人荘であんなに潔く退場した明智先輩のご活躍ぶりに涙を禁じえません。50円玉20枚の謎キターーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ミステリファンへのサービスに声上げて喜んじゃった。

瀬尾まいこ「そんなときは書店にどうぞ」(18)
本屋さんに置かれることを前提にされたエッセー集。なるほど書店員さんへの私信や圧が感じられておもしろかったです。本屋さんだけではないんだけど、さまざまな業種のお店やさんが街から消えてしまうことへの焦燥感というのは伝わってくる。税金払うのが心の底から嫌すぎてなんとか住民税のもとを取るぞという意気込みで図書館に通ってるので、瀬尾さんのご意向には添えず申し訳ないなあとおもいつつ。あと映画「夜明けのすべて」についての話が恐らくサービスとして紙幅を取っていて、未見の者としては肩身がせまい...バトンの話なら前のめりになれたのに。映画見られなくてすまないです。

方丈貴恵「少女には向かない完全犯罪」(19)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。わりと序盤から「すっと目を細める」「ふっと苦笑いを浮かべた」「ニンマリとする」が何回も出てきて、これはもしかして何かのトリックではないのかと疑るぐらい。回数を数えようかとおもた。もちろんそんなことはなくただの語彙の貧困さ故だったので、ほんとに文章が合わなくて苦行だったのが敗因です。ママチャリ程度の速度でしか移動できない幽霊と小学生というコンビの特殊設定はおもしろかったけど、例のくだりが出てくるたびに「ハイ、またすっと目を細めるいただきました!」って合いの手入れながら読んでたので読み進むのも一苦労であった。

乃南アサ「マザー」(20)
全てが唐突に終わってしまうので、え、ここでおしまい??と戸惑う。ちょっとどういうことなんだってばよ。連作短編集というからには何かそれぞれにつながりがあるのかと期待して最終編まで読み進める特段これといったつながりはなくてそのミッシングリンクにふるえる...ただ「母親」が描かれているだけというタイトル通り。娘の立場も母親の立場も経験(済)だし、今はもはや老後なので余生をたのしく生きてるわけで、熟年離婚にも理解は深く、なんとも後味が尾を引く読書体験でした。この前に読んだやつの文章が拙くてうへぇとなってたところだったのでとてもよき小説が読めたという満足感とともに。

山口未桜「禁忌の子」(21)
鮎川哲也賞受賞のデビュー作、2025年本屋大賞ノミネート作、文春3位。兵庫県が舞台の関西弁ミステリはどこか火村先生と作家アリスを想起させるんだけど、巻末の謝辞に有栖川有栖氏の名前があって納得した。デスヨネー。シリーズ二作目も刊行予定が決まってて新しい時代の到来に高まる期待。城崎先生のシリーズとなるようですが、禁忌の子はもう出てこないのかな、このままふつうに登場人物として出てきたらそれはそれでびっくりする。いや、びっくりするわ。余談ですが、有栖川氏が天皇誕生日にツイートされてた、火村先生とアリスは今上天皇と同い年という初出時の設定にめちゃくちゃ遠い目になりましたね...

櫛木理宇「逃亡犯とゆびきり」(22)
おもしろかったー。未解決な事件を、ルポライターが取材で得た証言をもとに真相解明していくのは愉快痛快で爽快でした。がしかし、これだけ都合よく証言が得られるものかなとはちょっとおもってしまう。出てくるアラサー女子たちの育ってきた境遇がちょっと前時代すぎて、わたしよりも若い子なのにそんなことある??っていうのも気になったかな。

 

・観た映画

「遺書、公開」
ほくちゃまが宮世琉弥くんと高石あかりちゃんと共演とかズルい!!!とジェラりながら観てきました。オーラを封印した27歳(!!)の高校生姿は、贔屓目にみて、まあ、許容範囲かな(あまい)。指にさかむけとかありそうなちょうぜつ陰キャラのリアリティよ。鉄オタ設定とかもりだくさんすぎて贅沢。27歳か...ておもたけど序列一位の彼女も28歳(!!!)と聞いてびっくりした。宮世琉弥くん(21歳)さいきんいっぱい映画に出ててるなあという感想。公開に合わせてほくちゃまと一緒にテレビに宣伝に出てるのを見かけたけど、確かに役者の番手としてはそうなんだろうけどさあ、でも映画の内容的には決してツートップじゃなかったよね???と解せぬきもち。母親との確執もほんのちょっと触れられただけで、それであそこまで姫山さんにシンパシーを抱いてあの場面でブチ切れるのも雑すぎる扱いだなあって大いにふまんである。あのビジュアルからして謎だし。ほくちゃまのピアスの跡はちゃんと隠せていたのかなってアップになるたびに耳ばかり見てしまった。高石あかりちゃんはお見事でした。ほかに気になる役者さんは名取くん役の彼と沖くん役の彼。赤﨑くんと名取くんはTOBEのひとと知って、おお、えるでぃえっちとの共演おkなんだ~~~と感慨深い。主題歌んぺちゃんなの知らなくてこれはムラ映画だったのかと初めて認識。お互い遠いところまで来てしまったね、わたしたち。

「セプテンバー5」
アカデミー賞の候補に挙がってると聞いて。さいきん邦画一色なのでたまには洋画もというきもちも。ミュンヘンオリンピックでのテロ事件をぜんぜん知らなかったことにびっくり。いや、生まれる前だけどさ。世界で初めてのテロ事件生放送。放送することによって警察の計画が犯人にバレてしまう問題もまた初めての時からあったんだ。知る権利と報道の自由と。守るべきものは人質の命。当時の世界情勢もまるでわからないので出てくるキャラクタの背負うナショナリズムもぼんやりとしかわからないのがもどかしい。なんならキャラクタを把握するのが難しかった。緊迫感はあるのに、ブラウン管越しでしか見せてもらえない映像ももどかしく、事件が集結するのも伝聞でしか教えてもらえないのがほんとうの報道を受け取っているようで、映画としてはちょっと物足りないしもどかしい。

「ファーストキス」
恋愛映画はちょっとなあ、と二の足を踏んでたんだけど旅先の映画館で観てみたら食わず嫌いだったのほんとにごめん!!!!!とジャンピング土下座。めちゃくちゃおもしろかったー。こんなにコメディ色がつよいとはおもわず。ちょっとしたミスをなかったことにするためにこまめに過去にタイムリープするのはアニメ「時をかける少女」を思い出す派。でも駈は未来で待っててくれなかったんだよ...っていうか松村北斗がすきすぎるね????これは千昭か松村北斗かめちゃくちゃ悩めるけどみんな違ってみんないいし千昭も松村北斗もすきだよわたしは!!!!!!!!!冴えない中年男性になる松村北斗もすごくよかった。すき...という感情だけが残るのでとてもいい映画でした!

「ゆきてかへらぬ」
教科書で見た時から中原中也顔ファンだったので、木戸大聖くんのドンピシャなビジュアルだけで価値がある映画でした。ついったで流行った「文豪たちの悪口本」*2中原中也のその顔に似合わない言動にゲラゲラ笑ってますます好きになったんだけど、それが実体を伴った様子をスクリーンで見られて中原中也顔ファンとしては幸いでございました。レトロファッションの広瀬すずちゃんすっごいかわいかった。芝居を観たな、という満足感。木戸大聖くんは今後に期待する。柄本佑とかトータス松本とか瀧内公美とか贅沢に役者が使われてて贅沢な画面。

 

・買ったもの

FURLAのカシミヤ100%ストール。70㎝幅の大きいやつ。カシミヤストールほしくて探してたんだけどネットではなく実物を見て買いたかった。東京に行ったときに、東京駅の大丸で買いました。グレーと迷ってブラウンに。肌ざわりいいしあったかいし、いいものが買えたなとまんぞくです。車社会に生きてるので、アウターを着ることがあまりなくて、気軽に羽織えるストールのちょっといいやつがほしくて。コート着るまでもないなって時に重宝してます。無地のストール初めてなので新鮮~。

無印良品のリネン洗いざらし七分袖ブラウス。春用に薄手のニットがあればほしいなとお店に行ってまんまと買わされたやつ。リネンシャツ、さらっと羽織れて便利なんだよね。今持ってるのはカーキのビッグシルエットのシャツなんだけど、とても重宝してて違う色のが欲しいとおもってたところ。あと白シャツがほしかったので。デスクワークしてると七分袖がちょうどいい。長袖だと結局腕まくりしたりするので、袖が邪魔なこと多くない?久しぶりに無印良品で服を買いました。

UNFILOのマイビューティ Vネックニット。春用に薄手のニットを探してて買ったニット。冬は手持ちの服で乗り切ったので(しかし手持ちの冬服、どれも重くて肩こりがひどいので軽い冬服がほしい。)春用の服がほしくなった。

*1:島本理生山本文緒宮木あや子、南綾子

*2:「殺すぞ」とか「「青鯖が空に浮かんだような顔しやがって」など。