・観た映画
「ANORA」
アカデミー賞ノミネート作品を見るキャンペーン。作品賞受賞作。後半のガラッと映画のテイストが変わったあたりから断然おもしろくなった。イゴールがよかった。ボンクラ息子のボンクラっぷりのスケールがデカすぎた。話の通じないボンクラっぷり。ラストのアニーの涙に観てる方も泣いた。ちゃんと泣けてよかったね。アメリカ最後の日々を豪遊して酒とドラッグとセックスに溺れてノリと勢いで結婚して親にバレて強制終了するまでが彼との「契約」だった。楽しかった、って言われてアニーは納得したんだとおもう。それでもこらえきれなくてあふれる感情がせつなくて。息をのんで見つめた無音で流れるエンドクレジット。ファッキンファッキン言いまくってたけどあれはクソクソクソこのべらぼうめって訳ででいいんでしょうか。
「早乙女カナコの場合は」
中川大志くん出演作品。「わたしにふさわしいホテル」ののんちゃんがそのままのキャラクタで登場するのに、同じ映画に出てた橋本愛ちゃんが全然違うキャラクタになってしまってるのバグ???懐かしい空気感のある大学生たちの姿に、懐かしいなあと学生時代を過ごした街の映画館で見たのでなおさら。橋本愛ちゃんと山田杏奈ちゃんの骨格が見事に対照的でそればかり見てしまったwわたしも橋本愛ちゃん派なので、山田杏奈ちゃんのかわいいゆるふわ女子っぽコーデにあこがれるゥ。臼田あさみちゃんのお芝居がいつも見る彼女と違ってて印象に残ってる。
「教皇選挙」
アカデミー賞ノミネート作品を見るキャンペーン。脚色賞受賞作。同じ服を着てるおじさんだらけの映画、しんぱいだったけどちゃんとキャラクタの区別が出来たので安堵した。役者の息遣いが効果的に使われてた。飛び交う多言語。キリスト教に造詣がなさすぎるので恐らくなにひとつピンときてないんだけど、カトリック圏の映画館では笑い声がおきていたと聞くとさびしい。わたしもわらいたかった。女性の存在が見えないものとされてることがまったく理解できないので。神から与えられたものはそのままに、という考えであるならば、彼(彼女)の存在もまた認めなくてはいけないのでは。知らんけど。
「エミリア・ペレス」
アカデミー賞ノミネート作品を見るキャンペーン。助演女優賞受賞作。予告映像が一番のクライマックスだったかもしれない。手術した後の元麻薬王のどんな物語なのかとおもたら贖罪のための社会奉仕活動とは肩透かしというか斜め上すぎた。ぜんぶを捨てる覚悟だったはずなのにやっぱり家族も手に入れたいと願う強欲さと、自分を裏切ってた人間をやっぱりゆるせずに暴力に流れてしまうのが残念だった。メキシコとはこんなにもおそろしい無法の地なのかとふるえたけど、日本のヤクザ映画とかも海外の人が見たら日本とはこんなに恐ろしい修羅の国なのかとおもわれるだろうからまあそんなものかなと納得した。しかし骨格とかそのまんまでぜんぜん気づかれないのほんとに???っておもたけどまさか生きてて性別が変わってるとは思わなんだら気づかないものかな。
・読んだ本
村山由佳「PRIZE」(23)
貪欲に直木賞を獲りに行く作家の執念の物語。おもしろかったですwあらすじだけ見ると「私にふさわしいホテル」みたいだなっておもったんだけど、もっとシリアスでもっと怖かった。終盤に出てきた問題の一文に、わああー、って声が出た。やっちまったなー。しかしその箇所が絶賛されることの皮肉。受賞辞退はもったいないとおもったけど、そのあとでちゃんと別の賞を獲ることができたの、ほんとによかった。中島加代子にしても天羽カノンにしても、賞を獲ることを疑うことのない実力があると自覚してるのがすごい。売れてるのになぜ受賞できないのか。その歯がゆさが原動力になってる。なんていうか、村山さんが直木賞受賞しててよかった。あと、まきめさん、受賞ほんまにおめでとうございますやで。いや、すきな作家さんたちがみんな心穏やかに小説を書けますようにと願いたくなる。追記:シゲアキ先生たちの「ボクらの時代」を見てさらに作家にとっての直木賞とは、と思索した。ほらこないだはわたし断然まきめさんの味方だったので、ちょっと、後ろめたいんだよね、ごめんね。シゲに幸あれ。
有栖川有栖「砂男」(24)
江神シリーズと火村シリーズが混在する稀有な短編集。単行本未収録など「幻の」と謳われてるけど「女か猫か」は文庫で読んだ覚えが。前世紀末の京都の大学生の空気感が懐かしい。古い作品に古さを感じないのはわたしが古い人間だからだけではないと信じたい。
金子玲介「死んだ山田と教室」(25)
本屋大賞2025ノミネート作品読みました。最初は山田が出てこない山田の話(桐島みたいなやつ)かとおもたらぜんぜん違ったし、ナウでヤングな男子高校生たちのお馬鹿でくだらない話がかわいくてたのしくてそりゃ山田もずっとこのクラスで話してたいよねって納得した。どうやって着地するのかとおもたらだんだんビターになってく山田の境遇からのラストにじんわり泣いた。
南海遊「永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした」(26)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。初読み作家さん。特殊設定ミステリ。なんとかついていけたとおもうけどついていくのに必死でトリックに驚く体力が残っていなかったのざんねん...
「有栖川有栖に捧げる七つの謎」(27)
有栖川先生のデビュー35周年を記念した気鋭作家7人による公式二次創作本。ご本人降臨で寸評も書かれてておもしろく、完コピ作からキャラクタをフィーチャーした作からまた出てくるキャラクタも多岐にわたり(山伏地蔵坊とかわすれてた)濱地先生がほんのり出てきたのにも気づかずまったくファンとは言えない体たらく。描かれる火村先生が解釈違いだったりする愛嬌もありつつ、公式では見られない言動ににやにやしました。スマホの出てくる学生アリス世界とか\(^o^)/読み返したい作品がたくさんあるなあ。
永嶋恵美「檜垣澤家の炎上」(28)
ミステリランキング本を読もうキャンペーン。初読み作家さん。読み応えがあっておもしろかったー!7歳の少女が知恵と勇気と根性でサバイブしていく様は痛快で爽快。ひとつ間違えば即終了するであろうゲームを無双するのはファンタジーではあるけど、それが気にならないくらいのおもしろさ。西原さまとの邂逅が心に残る。最後は震災ですべてがリセットされてしまうの、あっけないんだけど、それが震災というものだなと。ここからが彼女の人生のメインであろうから、きっと続編あるのだと信じてる。
近藤史恵「風待荘へようこそ」(29)
近藤さんの京都小説待ってたー\(^o^)/分厚い卵焼きのサンドイッチとかカラフルなフルーツポンチとか知ってる京都の食べ物が出てきたのうれしいし、地名が分かると途端に解像度が上がるのでたのしい。町屋のゲストハウスにも泊まったことあるし、こないだ少し歩いただけの岡崎界隈の空気感がわかるのもうれしい。それにしても、突然夫と娘を失う中年女性の恐怖が妙に実感を伴って目の前に出現したのこわかった。元夫の再婚相手が良さげな人そうなのになんでこんな男と結婚してあまつさえこどもまでっておもってしまうのわたしこころがせまいので。きっとこどもがほしかったんだろうな。用済みになって捨てられちまえばいいのに。
一穂ミチ「恋とか愛とかやさしさなら」(30)
盗撮した婚約者の心情がまるで理解できなくて。ちゃんと別れられてよかったな、とおもう。被害者の女の子にどんな事情があろうとも加害者を擁護できないし、ちょっと何がいいたい小説なのかわかんなかったです。これが開き直る加害者なら悪者を悪もとして扱えてスッキリできたのかな。読後感がさいこうにきもちわるい。
・見たドラマ(冬ドラマ)
「晩餐ブルース」
Tverでしか見られなかったけど楽しみに見てたやつ。石田卓也くん出演ドラマ。男子三人の空気感がいいのはもちろんなんだけど、金子大地くんの佇まいがせつなすぎて抱きしめたくなる(逃げて)ホモソゴリゴリ役の石田卓也くんの黒いかんじと朴訥なセリフ回しがやっぱりすきだよね~~~ってニヤニヤしました。OPもEDもどっちも素敵でEDの「話そうぜ」はドラマの余韻を深めてくれたし、トメのクレジットの「石田卓也」を見るのがありがたくて毎回合掌した。よきドラマだった。
「トーキョーカモフラージュアワー」
これも毎回楽しみにしてたやつ。出てくる役者がしらない人ばかりなの新鮮でいい。片山友希ちゃんのことずっとハツ美ちゃん(ドラマ「セトウツミ」)って呼んじゃうのゆるしてほしい、わたしにとっては永遠のハツ美ちゃん。カッコいい大人になったなあって目を細めて見てた。並んだカップルで男子のほうが小さいやつが大好物すぎるので、松倉くんにはずっとそのままでいてほしい。5話に出てきた松岡広大くんを覚えておきたい。よきドラマだった。
「御上先生」
見る人をえらぶドラマが出てきたなと身構えて視聴。振り落とされないようにしがみついてたけど果たして。松阪桃李と岡田将生の並びがよすぎるのでぜひとも続編が見たいです。映画「アンダーニンジャ」で印象的だった野内まるちゃんをついつい見てしまってた。わたしは高石あかりちゃん派。
「べらぼう」
楽しく見てる~~。あっちゃんの活躍をもっと期待したい。
「ホットスポット」
「秘密」
「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」
「東京サラダボウル」
「アポロの歌」
「クジャクのダンス、誰が見た?」
「相続探偵」