茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2025年5月号

・読んだ本

早見和真「問題。」(42)
主人公が小学六年生だという事実をしょっちゅう失念してしまった。中学受験をする小六女子とはこんなにも大人なのか...塾終わりに子供たちだけでパンケーキ食べに行くとか都会のしょうがくせいこわい...お小遣いはどれだけ渡せばいいの...夏期講習18万円をポンと出せるお父さんめちゃくちゃ優秀だし、いやあ、たいへんそうだなあ、と完全に他人事の感想しか出てこないっす。たいへんそうっすね。思春期の複雑な感情が丁寧に描かれてて、ステップファミリーが家族の正解を出そうと奮闘するために中学受験に一丸となって取り組むというのは都会では当たり前の方法なんです???家族はいつだって一緒にいなくちゃいけないって言い出した時にはこの父親だいじょうぶか、ってしんぱいになったけど、ちゃんとだいじょうぶでよかったです。読みやすいんだけど時々あざとさ(缶ビールもって通天閣に上がるおばあちゃんとか、妙に理解のある風(に見えた)母親とか、バカすぎる店長とか)だったり気になる表現がいくつかあったけど、知ってる映像の原作者だと知って(名前はよく見かけてた気がするけど結びつかなかった)書かれてるもののジャンルの豊富さにビックリです。ぼちぼち読んでいきたい。

青山美智子「遊園地ぐるぐるめ」(43)
ディズニーランドとかユニバみたいに、遊びに行くハードルがむちゃくちゃ高いわけではない、手ごろな遊園地が近くにあるのっていいよね。ひらパーとか?気軽に行けてそんなに混雑してない、でもそこまで寂れてない遊園地、いいなー。

前川裕「嗤う被告人」(44)
紀州ドンファン事件に詳しくないのでたいへん興味深く読みました。パパ活をしていた女子たちに寄り添うようなスタンス。

三崎亜記「みしらぬ国戦争」(45)
あの「となり町戦争」から20年の時を経た2.0!と帯にありましたが20年てまじですか(しろめ)過激派とモラトリアム人間に二分される社会を立て直すための「戦争事業」という設定は、コロナ禍を経験したわたしたちにとっては笑えないフィクションだ。コロナ禍のあれらを実体験すると、情報を伏せられ、仮想敵国を設定され、自粛を求められることに疑問を抱かない国民性が完全にマイナスの要素でしかなく、今は戦前であると思ってるのが実はそうではなく、実は戦争中(非平和状態)なのかもしれないと空恐ろしい。いや、恐ろしい。欺瞞の言葉一つで簡単に騙されてしまうのだわたしたちは。「三密」とか「まん防」とかさ、身に覚えがありすぎて。しかし「ミシラヌ」の世界観がわたしのすきだった三崎さんとはちょっと違ってきてるなあというのが正直な感想です。

月村了衛「おぼろ迷宮」(46)
おもしろかった!月村さん、こんなカジュアル(?)なのも書くんだ、という驚き。女子大生と元警視総監のコンビが快刀乱麻を断つ!(と帯に書いてある)設定の勝利だし、軽妙な文章が心地よくて何度もゲラゲラ笑ったし、いやー、楽しかったです。ざんねんなことにわたしは甘いものが苦手なのだよ...というわけで機龍警察、待ってます(圧

青山美智子「人魚が逃げた」(47)
いつもの心温まる(褒めてる)連作短編集。銀座の老舗は慣れたもので、現れたフィクションの人物にも慌てないというのは素敵ですね。そういう街があってもいい。でもそれもSNS時代にあっては映像が残ってしまうのほんとに情緒がないなというか、そのあたりの整合性はどうなるのか気になるけど、それこそ野暮というものですね。専業主婦の母親が「毎日」を作ってくれてありがとうと言われる場面では泣いてしまった。「毎日を作る」って言葉にわたしも救われた気がする。

西澤保彦「彼女は逃げきれなかった」(48)
特殊設定の安楽椅子探偵ミステリ。なぜか文字が上滑りして入ってこず集中できなかった。時折、ああ、西澤作品だなあというような性が混乱する設定が出てきて混乱したんだけど、それが敗因とはおもえず。難しかったです。

早見和真「店長がバカすぎて」(49)
「ひどく孤独な気持ちになった」というフレーズがお気に入り。孤独な気持ちにさせられることってよくあるよね。

早見和真「八月の母」(50)
初めに登場する母親が誰であるのか明かされないまま不穏に始まる物語は、自分をつなぎとめる楔から逃れられない哀しい女性たちの物語でしんどかったけど、引き込まれて一気読みでした。陽向が逃げられてよかった。団地の空気に囚われた紘子にはなんとか逃げてほしかった。伊予市の市営団地で実際にあった女子高生事件を元に書かれたと知って顔色を失う。フィクションであってほしい。陽向の父親はゆるさん。

 下村敦史「口外禁止」(51)
恋活セミナーに集った中から釣り上げた人たちを「人生のプロデュース」と称してコントロールし、知らずうちに強盗犯にしてしまうという、荒唐無稽としか思えない設定が、闇バイトが跋扈する現代においてはそこまで絵空事ではないのだと気づく時が一番怖かった。もうこの世はわたしが知ってる世界ではない。昔はよかった、って言ってもいいよね?サッカー世界大会の試合結果を予知して見せるからくりにはなるほど、となった。なるほどー。

 

・観た映画

ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング」
先行公開で見ましたー。空気のない空間が苦手すぎるので深海のシーンは苦しかったし、痛いシーンがまじで痛いのでベンジー気胸をなんとかする場面も苦しかったっす。ミッションクリアした後の5人が言葉を交わさずに雑踏に溶けていくラストシーンはあっけなくも「次」への期待が残されていて、まだ最終回ではないのかもしれない。いつものテーマソングで盛り上がるしかないテンション、時折挟まれる小ネタに笑い、陰謀論信者に対して「SNSの見過ぎだ」ってイーサンが言うところではゲラゲラ笑いました。ぜんぜん思い入れもないくせに、これが最終回かー、としみじみしたし、シリーズ一作目に出てきてた例の彼がキーパーソンとして登場するのも感慨深かったです。おじさんの顔が覚えられなくてちょっと数人こんがらがってるけど、まあ問題ないです。いやー、満喫したなー、ミッションインポッシブル。

岸辺露伴は動かない 懺悔室」

 

・買ったもの

碌山のシルバーリング三本目買いました♡母の日のセルフプレゼントという言い訳でいいかな^^

めちゃくちゃキラキラしててすっごくかわいいー♡華奢な指輪もすきなんだよね、でもわたしは湯婆婆になるという野望をまだ捨ててはいないのだ。コーデが難しすぎる問題は続行中。華奢な指輪だと手指の老化が際立つ気がしてせつない。年を重ねた指にはやっぱりゴツイ指輪のほうがいい気がするんだけど、でも華奢な指輪もすきなんだよーー。