思い立って平日にクルマで京都の西山へ。
今年になってバスの路線が廃止になり、訪問難度が上がりまくったと評判の善峯寺がお目当てです。ついで()に十輪寺と、あと余裕があれば周辺を何か所か行けたらいいなーとアバウトなまま出発。
まずは大山崎で高速を下りて、百花園にて早めのランチ。映画「国宝」の中で、地方巡業する喜久雄と彰子が食事をしながら、俊介がなんか新人賞を獲った映像をテレビで見るレストランです。喜久雄と彰子の隣の椅子に座って、同じ角度でテレビを見ながらランチをいただきました。前回石清水八幡宮訪問時にも行きたかったんだけど、歩いて行くのは無謀そうだし(暑かったし)訪問日の日曜が定休日だったのであきらめたのでした。

縦貫道で長岡京まで行き、そこから善峯寺へ。途中隘路もありつつ、急傾斜の坂道にビビりつつ、対向車もなく無事に到着。

っていうか暑いのですが!!もう秋になったんじゃないの?空気も乾いてきて、不快指数は下がったんじゃないの?嘘だったの??湿度髙めの西山はめちゃくちゃ暑かったです。時折降る小雨がさらに不快度を増し、そんなつもりじゃないので暑さ対策まったくしてこなくてえらいめに遭いました。汗だくです。嘘やろ。
境内は高低差がめちゃくちゃあって、しんせつなルート案内がありましたが、薬師堂まで上ると息も上がるし汗だくだしで、ほんま、そんなつもりじゃなかった、嘘やろ、ってずっとぶつぶつ言ってました。眺めは絶景。
京都検定的ポイントの「遊龍の松」は、しっかりお手入れされてて見事でした。さすが日本一の松。

境内の秋明菊はこれから見ごろを迎えるようで、少し咲き始めてました。
坂を下りて十輪寺へ。在原業平公が晩年に隠遁したお寺で、その塩竃が残されている。昔の貴族はヒマなので、海水を焼いて塩を作り出して悦んでいたというのだからほんとうにひまですね。ほんで大原野に来てたかつての恋人(二条后・藤原高子)にその焼いてるときの煙を見せてお互いをしのんだっていうのなんかほんまにもどかしいっていうか、まあそれが風流ってやつなんでしょうけど、っていうか海のない京の山で燃やすために海水をどこぞから(どこ??)持ってこさせるとかお貴族さまにもほどがあるな?まあその塩はそのあとでおいしくいただいたんでしょうけど、いやそうでないと海水を運んだ人たち暴れない??だいじょうぶ??とか風流を微塵も感じなかったの絶対湿度のせいだったとおもうの。あと蚊。わたしわるくない。桜と紅葉以外の季節は完全にオフモードなんだなってわかるのがさびしい。今年は業平生誕1200年だって。

湿度にやられて疲労マックスだったのをおして最後は楊谷寺へ。西山三山(善峯寺、楊谷寺、光明寺)のうちふたつを制覇。

こちらも完全オフモードのメンテナンス期間だったようで、上書院へあがれなかったのがざんねんでした。花手水発祥のお寺ということですが、オフモードなのでお花もひかえめ。

奥之院までのぼりましたが汗だくです。眼にいいという空海が祈祷し霊水にしたという独鈷水(おこうずい)をいただいて生き返る。近眼と老眼がよくなりますように。
ドライブがそんなに得意ではないのでなかなかに疲労困憊な一日でした。まだまだ西山あたりは自家用車でないと不便な、でも行ってみたいところが多く(大原野神社や勝持寺)またいつか来れたら...いいな...と遠い目になるのでありました。大山崎山荘美術館はJRで行きたいです。山崎駅のホームにある大阪府と京都府の境界が見たいので。