茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

2012年宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」

スカステにて録画視聴。

わたしが只今絶賛ヅカ脳なうなせいだろうけど、一番感動したのが宝塚版の銀英伝でした。

現役宙組さんは初めて。鳳稀かなめさんのお芝居も初めてで、わたし風共にあまり興味がなくて、とくにあの髭面の某レット氏に好感をどうしても抱けず黒塗りお化粧のかなめさん見てもなにも感想が出てこなかったんですけど、ラインハルト様なかなめさんはほんとうに高慢で高潔で、今までラインハルト様のよさというものがわからずにいて、キルヒアイスがどうして彼に心酔しそこまで忠誠を誓うのかが理解できなかったんですけれども、ようやくここにきてわたしとラインハルト様、分かり合うことができた気がします!!

ラインハルト様が重度のシスコンであることが気にならなかったのはヒルダの存在のおかげだし、皇帝が実はラインハルトの心中を察していておまいの信じる道を進むがいいと言われて素直に後悔するのも可愛げがあって、ああ、ラインハルト様もやっぱり人の子だったのだわって思えたし、キルヒアイスがオーベルシュタインの策略によって疎外され、まんまと意地になったラインハルト様のせいで敵の銃弾に倒れるシーンでは、ついつい張ってしまった意地を悔いるラインハルト様の口惜しさが痛いほど伝わってきたし、彼のために命を懸けて命を落としたキルヒアイスが決してつらいだけの人生じゃなかったと思えたことはわたしにとってもラインハルト様にとっても僥倖でした。

だってラインハルト様弱冠二十歳の金髪の小僧なんだもの!!!!!!!!!いや、かなめさんのラインハルトはどこをどう見てもDTには見えないし、そんな若造には見えないんだけど、でも意地っ張りだったり後悔したり未熟な面を見せてくれるキャラクタは愛すべきわれらが皇帝陛下の御姿で、大丈夫、彼に任せておけばきっと宇宙は救われる、と思わせてくれるかなめさんすごいです!!!

あと、愛すべきわたしのヤン提督は、こちらでも変わらず素敵で、若干おっさん臭いあたりがwラインハルト様よりも10歳も年上だという原作の設定に説得力を持たせてます。

登場人物が多くて、いろんな人にいろんな役が充てられてて、それを見るのも楽しい。宙組さんの男役を余すところなく網羅してる様は壮観。

まぁ様のキルヒアイスも、美しかった。

そして一番滾ったのはヤンとキルヒアイスの邂逅でした。

捕虜交換会で二人が出会う場面というのは原作やほかの作品でもあるのかな?

同じ志を持つものとしてヤンとラインハルトが存在するのだと思ってたのですが、そうではなく、ラインハルトの下にヤンとキルヒアイスが存在したのですね・・・!二人が歌うシーンは涙なくしては見られなかったです。また会おう、という約束が叶わなかったことをわたしたちは知ってしまっているから・・・!

キルヒアイスを亡くしたラインハルト様がさらにアンネローゼ様とお別れする場面も切なくて、ああ、これでラインハルト様はほんとうにおひとりになられたのだわ、なんとおいたわしや・・・ってなったところへヒルダが登場してきて、違った、まだ彼女がいたんだ、地球で滅びなかった国はいない、だとすれば己が今から作ろうとしている新しい国だっていつかは滅びるのではないか、ああなんという無情・・・!いいえ、あなたは宿命を背負っているのです、そうかならば受けて立とう(キリッ)ってなるラインハルト様が雄々しく立ち上がるこの壮大な物語の終りが感動的すぎました。ああ、銀河英雄伝説とは、孤高の王であるラインハルトが、その宿命を従容として生きていく様を描いた物語なのですね・・!といまさらながら合点がゆきました。

そして歌われる、あのヤンとキルヒアイスの邂逅の場面での歌が感動的で、数多の屍を乗り越えて運命に立ち向かうラインハルト様の悲壮な覚悟と、それに寄り添うヒルダの姿に、ああ、宝塚はやはり愛の物語を紡ぐところなのですね、舞台版では重要なポジションを与えられなかったヒルダがここまでの位置を占めるのは宝塚だからこそですね、女子がほとんど出てこない銀英伝において、娘1の使いどころが難しかったと思うのですがよい落としどころだったと思います。

ラインハルト様とアンネローゼ様のお別れの場面で、「姉上は、キルヒアイスを、愛していましたか・・・?」と問い掛けたときにはっとしました。そうだった、キルヒアイスはこの姉弟に無限の愛を注いできたけれども、アンネローゼのほうはどうだったのだろう、という点に初めて思考がゆきました。ああ、そうだとしたらそれはとてもとても切ない・・・キルヒアイスは、ラインハルトの向うにずっとアンネローゼの姿を見ていたのですね、ジークは約束を守ったとお伝えください・・・アンネローゼにとってそれは決して口にしてはいけない想いだったのですね、ええ、究極の愛がここに在ったことにようやく気付きました。わたしにいろんなことを気づかせてくれた宝塚どうもありがとう!!銀英伝の世界が、一気にぱあぁぁーーっと今までの何倍もの奥行きを持ってわたしの前に広がりました。視野が開けるってこういうことなのかと目からうろこですよ!ええ、目からうろこです!!(言いたいから二回言いました)(目からうろこ!!)

 

 

まるで夢のようだ 敵に好意を抱くなんて

ただ初めて会った気がしない 同じものが流れる

 

まるで夢のようだ 敵と通じ合えるなどと

ただ立場が違うものどうし 同じ希望を求めている

 

戦を乗り越え平和な世界を作る理想が叶ったその暁には君と語り明かそう

国も民族も階級も超えて

夢を叶える日まで戦い続けるだろう

ラインハルト様のもとで

一人の市民として

だがいつかまた会える日が来ることを信じている