安いお宿を見つけてしまったので急遽宵山に行ってきました!
京都の夏は暑いので近寄ってはならないという教えを破るからには相当の覚悟をしていったのですが、暑いもんは暑かったです。いつもは京都の街を歩くことも楽しいんだけど、なんせ京都の夏です。なるべく歩かないをモットーに、地下鉄・市バス一日券を駆使してなるべく歩かないようにしました。しかし暑いもんは暑かった。
京都駅から地下鉄で丸太町のホテルに荷物を預けに。今回は宵山をたのしむ、が目的なので時間はたっぷりあったのがよかった。夜までの時間をどうするかと悩んだけど、夏の特別拝観をしていた瑠璃光院へ。近くのカフェでモーニングしてから地下鉄で国際会館駅まで行き(初めて終点まで行った)八瀬までは京都バス。本数が少ないので、出町から叡電に乗った方が便利だったなっておもったけど、なんせ時間はあるので焦ることはないです。山は涼しいかと期待したけど暑いもんは暑い。
なるほど映える~~~。
写経したものを納め、お庭を拝見し、存分に京都の夏山を満喫しました。帰りは叡電で出町柳まで。いっこうにおなかがすかないので(おとろえゆく胃袋)おひるごはんを諦めて市バスを乗り継ぎ知恩院へ。いつもなら歩く距離もバスに乗っちゃえるのが一日券のよいところ。しかし暑いもんは暑い。
暑さのせいか人影もまばらな知恩院。デカい。
祖母の家が清水寺の裏にあったので、大晦日は歩いて知恩院の除夜の鐘を聞きに来た記録(小学校の時の作文がえらく褒められた)と記憶があるんだけど、こうやって正面から行くのは初めて。大鐘楼見てもなにも記憶が蘇らないのほんとにまじでなに???円山公園通って八坂さんでもらった火縄をぶんぶん振り回しながら帰った記憶はあるんだけど、目の前の風景とまるで一致しなくて、暑さもあいまって脳が沸騰するかとおもた。暑い。
そろそろ塩分を摂らなくてはと四条の魁力屋さんへ。
街は出店の準備なども整えられていて、わくわくムードが大いに盛り上がってました。
夕方の函谷鉾。いったん宿に戻ってチェックインし、夜に備えて休憩します。
日が暮れてから、さて、宵山に繰り出しますか。
大通りにドーーンとおわす大きな鉾の堂々たるたたずまいと、それを支える町衆たちの心意気にほれぼれとするんだけど、狭い路地に次々に現れるこじんまりとした山鉾たちにも上がるテンション。祇園祭は町ごとのお祭りなんだなっていうのが実感できる。
巡行時(MBSの中継を見ました)には大雨でビニールを掛けられて全然見られなかった蟷螂山のカマキリさんも宵山のうちに見られてよかった。
しかし人通りの多さは予想以上でなるほどこれが祇園祭かと圧倒されるおもい。なんせ人の流れも一方通行に制限されていて、行きたい通りになかなかたどり着けないもどかしさ。前祭の鉾23基を全部見たかったのにコンプリート出来ず。無念。翌朝に持ち越す。
Day2:下御霊神社、革堂行願寺、鉾山散策、平等寺、仏光寺、八坂神社、本能寺
進々堂寺町店でクラムチャウダーのモーニング。暑い時こそ熱いものを食べるんやという気概。近くの下御霊神社と革堂へお参り。
革堂で咲いてた蓮とネコちゃん。
朝から山鉾をめぐるツアーに参加。解説を聞いて回ると理解が深まってよいですね。もとは疫病退散を願ったお祭りだったものが、お金持ちの町衆によって次第に豪華になっていったというのがおもしろい。隣町と競い合う中で奇抜さを狙って、また教養のあるところを見せつけるために、旧約聖書や中国の故事からエピソードを採用して物語を作り、それをもとに山鉾を作り上げていったというwなるほどスポンサードの威光によるものですね、大変興味深い。各山鉾の提供が気になります。ちゃんと提灯に名前があったんだけど流し見をしてしまったので次があればじっくり見てみたい。
京都検定の勉強を始めたころは、山鉾全基なんて覚えられるわけなかろう(怒)って感じだったのに、一つ一つを見て回るとなんとか覚えられそうな気がするから(気がするだけ)やっぱりフィールドワークだいじ。後祭の山鉾が建てられる場所にある礎石なども教えてもらわないとわからないし、現在唯一の休山「布袋山」のご神体も見学できたのもすごくよかった。復活した休山が完全に元通りになるには50年ほどかかるそうで、何世代もかけて町衆たちが尽力した結果なのだと聞くと、近年復活した鷹山、大船鉾の存在が感慨深く、やっぱり後祭も体験したい。まだまだ知らないことがたくさんあるなあっておもうし、それを全部知ることも難しいなあっておもう。また機会があれば勉強会に参加したいです。
ツアー終了後におうどんを食べるぞ、と錦市場近くの富美屋本店へ。暑い時こそ熱いもんを食べるんやという気概(二回目
ここ数年、京都のおうどんが食べたいと思い続けてきてなかなか機会がなかったんだけど(食欲だったり場所だったりのせい)ようやくかなってうれしい。しっぽくうどんです、甘めのおだしが京都って感じ~~いい香り~~。塩分だいじなのでおだしもたくさん飲みました。
コンプリート出来ていなかった保昌山と綾傘鉾を回り、平等寺と仏光寺へ参ってから、遅ればせながら八坂神社へ参ります。バスを乗り継いで祇園まで。歩いたほうが早いのはわかるけど、なんせこの暑さなもので、歩かなくてすむところはそうしたい。遅々として進まないバス。
山鉾巡行で清められた京の町を八坂神社の三基の御神輿が巡行し、さらに町を清めるのが前祭ですが、その御神輿がこちら。巡行後は四条寺町の御旅所にとどまり、後祭の山鉾巡行後に八坂神社へお戻りになるのです。これで京の町は疫病や災厄から守られるというわけですね。暑い中、雨の中、曜日に関係なく行われるのは神事であるから。町の人による町のためのお祭りなんだなとあらためて。
さて、ここから帰りの時間までが問題です。暑いです。行きたいところはたくさんあるけど、なんせ暑いです。不要不急の外出は避けるべきです。とりあえずバスで河原町三条まで行って本能寺へ。ここで通り雨かとおもうような豪雨に見舞われしばし雨宿り。信長公にはお世話になりました。雨がやんでから高瀬川の一之船入跡へ寄り道。全景が見えにくいのざんねん。二条通を北上して村上開新堂と一保堂でお買い物。雨がひどくなってきたので、残念ながらここで撤収です。宿で荷物をピックアップして帰路へ。お疲れさまでした。次回は9月を予定してますが、まだ暑いかなあ。今回なんとか生き延びたので、9月もだいじょうぶだと信じたい...しかし9月は歩きたいんだよなー。がんばれわたし、9月の京都の暑さはちょっと手加減してほしい。
ミーハーらしく買った村上開新堂のロシアケーキと一保堂のほうじ茶。粽は郭巨山さんでいただきました。それから占出山さんで安産のお守りを。今年の占出山さんは予備くじ13番の山一番だったそうで、くじ取り式では大いに盛り上がったそうです。なので今年は安産の年ですってよ。秋にはお孫ちゃんが産まれるのでご利益を得たいです^^