茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

2013年月組「アルセーヌ・ルパン」

まさきさんがトップになられてからの大劇作品制覇しましたー!

なるほどこれが正塚作品。

いやわたし正塚先生の大劇デビュー作「テンダー・グリーン」はビデオだけど当時拝見したし当時からずっとなつめさんの「心の翼」はだいすきだし、苦手意識はないと思うんですけれども、これは難解だった。そもそもわたしは幼少時代に南洋一郎作品でルパンに親しみ、ホームズかルパンかっつったら断然ルパン派で全集も読んでるんだけど、そのわたしですら世界観をつかむのが難しかったです・・・いや、わたしの抱くルパンの世界と正塚先生のルパンの世界の乖離が酷すぎたのかな。ルパンってどんな人だっけ、ってそこから?っていう。誇り高き怪盗紳士というのはまさきさんの姿からうかがえるし、その高潔な志はすばらしくって、それはきっとガニマール警部だって十分わかってて、出会う人はみんなルパンを好きになる、それは当然。だがしかし納得がいかないのが、カーラとの恋愛事情です。なぜカーラに恋をした。

カーラの何がええんや。顔か。やっぱり顔か。

ってやさぐれてコップ酒あおるレベル。正塚先生にとってカーラとの恋愛などどうでもいいのだというのがダダ漏れしてる気がする。それよりも重要なのは、ルパンという人物のもつカリスマ性と彼と彼を取り巻く人物たちの関係性であってそこに女性が入り込むのは全くの蛇足でありおまけでしかないのだと言わんばかりで。

まさきさんは笑顔を封印されたお芝居で、どこまでも真摯にルパンと向き合われてました。セリフ回しがおもしろくて時々集中できなかったけど。いや、あれは・・・アクセントなんですよね、お芝居に彩を添えるアクセント。へたすると生真面目で面白味のないルパンという人物に鮮やかな色彩を与えたのが、あのまさきさんのセリフ回しなんだと思います。そしてシリアスな雰囲気の中で異彩を放つのがみっちゃんとマギーさんと、そしてとし子センパイのパートですよね!

とし子センパイのオックスフォード公の、ヘタレで人のよいボンボンっぷりが今までに見たことのないとし子センパイの姿でものすごい新鮮でした。こんなとし子センパイ見たことない・・・!一族の中で無能な者扱いされてきっと見向きもされずに孤独だった彼をコマちゃんだけはちゃんとお世話してあげて大事にしてあげてたんだよね、それが野心という下心からのものであってもとし子センパイにとってはかけがえのないもので、カーラと結婚できなかったオックスフォード公があの後、また誰かに担ぎ出されてしまうのか、それとも政治とは関係のないところで今度こそ愛する人と心穏やかに過ごせるのか、それだけが気がかりです。ちゃぴこさんはとし子センパイにもうちょっと優しくしてあげてください!!!(役名で言え

ぽっぷあっぷも併せて見たのですが、その中ですーさんが、正塚先生は割とあてがきっぽい役を書かれるって言われてて、となるとなんですか、正塚先生の目にはとし子センパイがあんな風に見えてるってことですかね!!!ってちょっと詰め寄りたくなりました。純粋でお人好しだけどどこか損をしている。うん。わたしの中のとし子センパイもそんな感じです。とってももどかしい。ここのところ数年前の月組作品をとし子センパイ目線で見返してるんですけど、ほんとうにもどかしい。壱城さんのロングインタビューを見てから、とし子センパイと条件も状況も違うけれど重なる部分も多くて、きっとそれは多くのジェンヌさんにとって思い当たるところがありまくるのだろうなと、おまいに言われなくともわたしが一番よくわかってるわ!!!って叱られそうなほどに切ない想いがばんばん伝わってきて、今でもじわじわきいてくるインタビューでした。

あとはコマちゃんの役作りが斬新でハッとしました。彼はとし子センパイを利用しようとしたけれども、彼があれだけコマちゃんに信頼を寄せるのはそれだけのことをしてきてあげたからだと思うから、コマちゃんはそんなに悪い人じゃないと思うんだ・・・とし子センパイのあの悲しみが滑稽であればあるほど悲しかったです。(だから役名で 

ぽぷあぷでとし子センパイがゆりちゃんの役をさんざん語ってらしたのがほんとにもうこれがtsyrなのかと愕然としたというか呆然としたというか、おかげでゆりちゃんが可愛くてしょうがないです。なんだこれ。