茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2012年月組バウ公演「春の雪」

月組バウ公演「Bandito」まで一週間を切った記念に、ようやく「春の雪」を視聴いたしました!

とし子センパイ渾身のラブシーンがあると聞いて及び腰になってたのですが(好きな人のラブシーンだめな人)(まさきさんのラブシーンは全然だいじょうぶ)(おや?)以前飯沼さんがはるのちゃんの胸を鷲掴みにしてる画像を見てからは、これは見たらあかんやつや、しぬやつや・・・と封印していたのです。しかし覚悟を決めました。飯沼なとし子センパイを制覇しなくてはわたしが次にすすめない(握りこぶし

やー、清様なみりお様がほんっとにひどい!(褒めてる)なんだあの拗らせっぷりは!三島とかもう全然わかんないし雰囲気だけでこれが三島かーっておもってるんだけどなるほど拗らせてる系の美形やらせたらみりお様に並ぶものなんて一人もいませんよね!ですよね!!っていう。そして自分が美しいことを知ってる清様の傲慢さがすべての原因であり、それに振り回された人たちが可哀想すぎてだな。美しさは罪。

聡子さんが清様より二つ年上っていうその設定からして素晴らしいよね!子ども扱いされて依怙地になっちゃう清様ほんとにお子様すぎて、僕は悪くない聡子さんが悪いんだ、って言い切っちゃう清様の自己チュー炸裂しすぎだし、頑なに聡子さんを突き放す清様自分の首を自分で絞めすぎだし、聡子さんが苦しんでるところが見たい!っていう清様屈折しすぎだし、ダメって言われると余計に燃え上ってしまう清さまはほんとに拗らせすぎだし、不幸のオンパレードすぎて誰も幸せになれないこの物語に救いがなさすぎて、あるとすればそれは清様の美しさだけよな・・・。しかしみりお様の美しさの説得力たるや。ストイックな詰襟のお衣装が凄絶に美しく、その美しさに惑わされそうになるけど清様は愚かしい。

そんな清様に絡む役として主に前半は飯沼が、後半は本田が出てくるんだけど、飯沼さんは薩摩弁を話す書生さんで、どうやら先代に思い入れがすごくあるようなんだけどそのあたりの事情がよくわかんなくて、先代と比べて清様はほんまにまったくなっとらんけしからんって怒ってるのがわかりづらかったけど、若様に顎で使われながらも反発して、それに対して清様もイラっとしてるのがわかる。飯沼さんを追い詰める清様ひどいし、飯沼さん可哀想;;ってなったけど、情けないと思いながらも己の劣情に逆らえない飯沼さんの苦悩がツラい。そして書庫での逢引キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!神聖なる書庫でなにしてるのよおおおお!!!

 

死んだ。

 

迸る想いのままに突っ走る飯沼さんの姿に死んだ。

 

しばらくは返ってこれないと思うのですが探さないでください・・・一回きりしか見てないのですが、繰り返し見られるようになるには時間がかかりそうです、まだまだキモは据わってないようです・・・あはは・・・うふふ・・・そんな飯沼さんは当主のお手付きの女中と知りつつ逢引をかさねるわけですが、まゆぽんとのピロートークをとし子センパイに話すはるのちゃんな・・・(役名で言え)飯沼さんの気持ちを思うと胸が痛いわ・・・そして清様のせいでお暇を出される飯沼さんかわいそう><><清様のばか!ばか!ばかああ!!!お暇出されてから憂国の士たらんとする飯沼さんの苦悩は極まっていくようで、そのあたりもチラリと描かれてましたが最後の清様の葬列に遠くから手を合わせる飯沼さんの姿に泣きました。原作でははるのちゃんと夫婦になるようなので、おおお、飯沼さん幸せになれたんやなよかったわ、って泣いたんだけど、さらにその後には生活に困って離婚するとか書いてあって、飯沼さん・・・ってやっぱり泣きました。スカステのNEXT STAGEで飯沼役をターニングポイントに挙げてらしたのは、その薩摩弁のせいで、役としては特に難しいところはなかったんだけど方言に苦労したって言われてましたね。ソロの曲もたくさんあって、とし子センパイを堪能するにはじゅうぶんな作品だったので、なるべく早い時期にラブシーンをねっとり見直せるようになりたいです。

ちなっちゃんの涼やかな立ち姿が麗しく、ちゃんと歌を聞けたのも初めてなのかもしれない。みりお様とともにこれからの花組を担うのですねと目頭が熱くなりました。安定の専科まゆぽんは研4かよ・・・って愕然としました。白雪さち花ちゃんの老け役がすんばらしかった!!ひかちゃんは裁判の場面が一番印象的。

みりお様とゆうみちゃんがトップコンビになってた未来があったのかもしれないなぁって少し感傷的になりました。なにごとも縁なんですよね。あったかもしれない未来のことを考えるといろいろと切なくなるけれど、それよりも今をだいじにしなくちゃいけないなっておもいました。