茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

龍真咲メモリアルブック

よいお写真ばかりだったー!

表紙が出た時にはあの紅いアイラインにドキッとして、どういう意味があるんだろうって深読みしたくなりましたが、中のお写真見ると花魁とかそういうイメージなだけかな。両性具有っぽさがあちこちにあって、それはタカラジェンヌという異質な存在の象徴として正しいのかもと思ったり。噂の、あの、カバー裏のお写真、息が止まりそうになりました。なんという表情をするのかと。伸ばした手の先にあるものは。

どのお写真もほんとにすてきで、すっぴん写真とかもうその手にはのらないんだから><><ってなりつつガン見っていうやつとかあったんですけど、わたしが一番すきなやつは黒のお帽子かぶってCHANELの黒いスカーフ巻いてサスペンダーしてるやつです。まさに性別を超越してるやつ。なんだろう、妖精かな。不機嫌そうな顔で高いところに座らされてこちらを見るまさきさんの表情から目が離せない。かと思えば同じお衣装で次のページで全然違う表情を見せてくるからほんとうにこの人はいろんな顔を持ってる人だなってそのふり幅にふらふらになる。次に好きなのはぶかぶかのGジャン着て中に赤いチェックのシャツ着てるやつ。少年っぽいやつ。年齢まで不詳。それなのにこっちを睨んでくる険しい表情にやられる。膝をつかんでる指先に力がこめられてるところにも。例えばオーバーオール姿のまさきさんがカメラを見る表情と、同じようなアングルなのにまるで別人なのがすごい。目の形すら違う。写真集の時にも思ったけど、ほんとうにフォトジェニックな人だなって思う。

そして歌劇・GRAPHに掲載された分を全部(たぶん)載せてくれてるんだけど、サヨナラショーの始まりで研1の時のおとめの写真が出て客席が笑ったっていうそのお写真から始まっててwうん、かわいいです。

まさきさんのお化粧いつもすごく綺麗だなーって思うんだけど昔のやつ見たらほんとに下手くそでそれもかわいいってなるんだけど、いつ頃から変わったのかなって見たら「二人の貴公子」の頃かな。「HAMLET」ではすでにnewまさきさんになってる。

歌劇の座談会デビューはマジ鬱なのかな。下級生なまさきさんが徐々に真ん中に近くなっていく様子を一挙に見られたのは興味深かった。

そしてトップになったまさきさんへ送られたイケコと大介センセイの言葉が素敵だった。「一見気ままに見えて、その実細かいところまで神経の行き届いた役作り」とまさきさんを評したイケコの言葉。だいちゅけはもうこの時から感無量な感じが溢れてて、まさきさんのジェンヌ人生を見守ってきた人の言葉に笑いながらも泣かされた。「照れ屋なのか、あまり人前で頑張る姿を見せたがらないけれど、誰よりも役に入り込み、誰よりも努力家なことは知っています。(中略)誰よりも感受性が強く、人間が好きで、誰よりも情に厚いことを知っています」そばで見てきた人の言葉に泣かされる。わたしはちゃぴの言う「まさきさんは情に厚い方で」っていう言葉をあまり信用してなかったんだけど、だいちゅけがこういうならそうなのかもしれないという説得力。ちゃぴこさんごめん。ちゃぴのこと、たぶん、わたしはいろいろ誤解してるとおもうけど、その誤解を無理に解こうとしないってふたりが決めたことならもうそれでいいと受け止められるようになりました。きっとちゃぴはこれからの行動でそれを示してくれるだろうから。

あとわたし大ちゃんとまさきさんの関係にものすごく心惹かれてて、雪組さんのベルばらにまさきさんが特出した時の話しとかもっと聞きたいし、大ちゃんが予科本科の時からまさきさんのこと好きでいてくれてそれでいろんな話を二人でしてきたこととかなんか組がちがうのにまさきさんのことを見てくれてる人がいたんだなぁってありがたいなぁってそれだけで大ちゃんのことだいすきになるのに、二人が並んだビジュアルがもう無敵じゃないですか。似てるところもあるし。また最後に二人で対談してくれないかなあって思ったけど、どこかでないですかね・・・。

そして最後に素化粧で大階段に座るまさきさんの姿。もうここにあなたが立つことはないんだなぁって思うとやっぱり泣けました。さびしいね。銀橋に寝転がって薄暗い照明を下から浴びる表情がもう。ああ、でも、やり切ったー、頑張ったー、って声が聞こえてくるから。

裏表紙には、誰の姿もなく。ただ扉だけが。