茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

2010年月組「ジプシー男爵」新人公演

ずっと見たいと思ってた新人公演映像がやっとオンエアされましたー。

それがみくちゃんの退団きっかけっていうのがこの上なくかなしい・・・としみく、とってもよかった。みくちゃんの笑顔に何度もすくわれた。わたしが。

だってものすごく緊張したもの!!

あのダンスから始まる場面の緊張感たるや。いろんな先入観のせいだってわかってるけどそれでも手に汗にぎったし、ひらひらの裾をさばくのほんとにたいへんそうだなって呼吸するの忘れがちだった(生きて

みくちゃんのほうが、ずっと、余裕があるように見えた。やっぱり娘役さんってすごいなぁって、早くから本公演で大きな役を経験してる人の経験値というのはどうやっても太刀打ちできないなぁっておもいました。だからこそたくさんの人にたくさんの経験を、とも。いくらお稽古したって本番での経験がなければそれは結実しないとおもうから。

新公トークで見せてくれたとし子センパイのみくちゃんに対する遠慮のなさというか、みくちゃんのドリームを木端微塵にするとし子センパイの無自覚な(たぶん)(自覚があるのだとしたら恐怖でしかない)振る舞いに呻きました。みくちゃんすまんな・・・わたしが代わりに謝っておくね・・・共演する相手役さんに頑張ろうね☆ってプレゼントを渡す風習とかものすごくゆめゆめしくてだいすきなんだけどそれをとし子センパイがやったのかとおもうとなんかものすごくこうそこはかとなくかゆくなってくるんだけどこの場合のわたしの立ち位置とは。

あと新公トークはもうぶたのくだりがぜんぶひどかったんですけど、まあとし子センパイは二階席なんて見えないお人なのでね・・・ぶたのインパクトが強すぎてみくが見えないって無邪気にわらうとし子センパイの乙女心のわかってなさMAX。ぶたぶたぶたって連呼するなし。でもそれに負けないみくちゃんがすきです。としみくすごくいいコンビだった!だいすき!!

さてお芝居です。

天真爛漫で世間知らずな男爵さまがとってもよく似合ってた。

アイメイク盛りすぎなのかわいすぎた。大きく見せたきゅるんきゅるんの瞳がキラキラ度増してたからお化粧だいじ。はねっかえりで言うこときかないこのじゃじゃ馬め!!っていうようなハネた髪も。今日もひどい寝癖だね、ってみんなに言われてもいっこうに気にしなくて、きっとガハハーって大きな口あけてわらってる。へいわ。

男爵さまってみんなに持ち上げられた時の表情とか、ジプシーの歌をうたうときの首に浮かぶ血管とか、歌ったりセリフを言う時の陰影を深める頬とか、すてきなものがたくさん見られた。

自分のだいじなものを蔑ろにされて傷つく場面は心が痛かったし、産まれた時から孤児稼業さって嘯くのもせつなくて、でもそんな彼が誰かを好きになって心をときめくさまを見守ることはわたしにとってなかなかに試練ではありましたが心地よい痛みでした。ドMか。あんなふうに見つめられてだいじにしてもらえたらそりゃしあわせだよねぇって。

風のように自由に生きるという歌詞が心にひびく。風の色を問うあなたの芸名にも風という文字が入ってる。すてきな余韻。

で、ご挨拶ですよね。ひびきちゃんが長の挨拶をされて、その後に主演としてとし子センパイの名前を呼ぶ、という場面が見たくて見たくて見たくて。まさかあんな声色だとは思わなくて、ビックリしました。やだもうひびきちゃんたら泣かせないでよ!!!!狭間だの不作だのなんだのと言われ放題の学年でしたがこうやって新公主演を出したということが、同期たちにとってどういうふうに受け止められてるんだろうと、誇りであればいいなと、そうおもってくれてたら。とし!って呼んだときに、うしろのあきさやさんが笑顔を見せるの。とし子センパイは緊張でまばたきいっぱいしてて、でも名前呼ばれて笑うのよ。ああ、ほんとに、しあわせな映像だなぁ。今の月組の根幹となってるひとたちの若い時代をこうやって見ることができてほんとにしあわせ。みんな、すこしずつ、いなくなってしまうけど。さびしいけど。

で、そのとし子センパイのご挨拶がおもったよりもポンコツでwww確か新公トークでも大劇場でのご挨拶について言い訳と反省をされていたとおもうんだけど、それがまったくいかされてないと思われるアレで見てるほうも緊張しました。とても。若さと勢いで突っ走るとし子センパイがまぶしすぎた。