茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

月組大劇場「All for One」

三銃士観てきましたー。

 

コメディです、って幕が上がる前からハードル上げちゃってだいじょうぶかしらって勝手にしんぱいしてたんですけど、ちゃんと立派なコメディでした!目玉のアクションシーンもふんだんで、アクションコメディって中の人たちが上げまくったハードルをやすやすと飛び越えてたのすばらしかったです。例のイケコ先生だからさ、みんな初日の幕が上がるのかどうかって本気でしんぱいしてましたが、さすが初日にはぜったいに仕上げてくる月組ちゃん、今回もその信頼を裏切らない舞台っぷりでした。

笑いながらもうならされたのはやっぱりちゃぴこさんで、王様が実は女の子だったー!っていうのが成立しちゃうのほんとにすごくて、確かにこれはちゃぴこさんにしかできない役だわ、ってずっと唸らされてました。うーうー。今まで王の責任をちゃんと果たしてがんばってきたちゃぴこさんが、初めての恋を知ってめろめろになるのものすごくかわいかったし、きっとそれはダルダニアンもおなじで、若い恋に突っ走る様がとってもかわいかったです。かわいかった。

双子の片割れを探すっていうのと、政敵マザランを失脚させるという二つのお話が同時に進んでいくんですけど、双子の片割れはこの上なくあっさりと見つかっちゃうし、アトスさまの緻密な作戦()のおかげで銃士隊は大勝利を収める。なんたる明朗快活単純明快な大団円!

王の責任を負うことが幸せなことなのかと思うと、拾ってくれた一座の親方夫婦によくしてもらってそれなりに幸せに暮らしていたであろう彼の生活は一変するわけで、きっと一座の中でほのかな恋が芽生えたりなんかしちゃったりしてたはずなんだよ、そういうの全部捨てて、姉が逃げ出したいとおもっていた王座に座る覚悟というのが果たしてあるのかなってワーイ王さまだーって浮かれてる彼の姿を見るといじわるにも考えてしまってそういうお話じゃないのはわかってるけど。

あと、マザランは決して悪者じゃなくてただの政敵だし、国家の重大な秘密を守るために尽力していたことは確かで、王妃がそれを頼りにしていたこととかもうそうだし、だから最後にすーさんが今までありがとう、ってマザランに言ったセリフには胸がつまった。

で、アトスさまですけど、アトスさますてきすぎて抱いてっていう感想しか出てこないんですけどしょうがない(アトスさま逃げて

銃士隊の隊長代理でみんなを率い、尊敬を集め、そして己の正義を貫いて政治を正そうとするその姿はコメディというこのお芝居の中ではやっぱり異色でした。担ぐ神輿を選び、そして自分の描いた流れを実現させ、恋に酒に私利私欲に溺れるひとたちの中でただ一人現実というものを見ていたひと。なるほど沈着冷静。彼は流されない。溺れない。政敵によって自分の居場所がなくなった時も冷静さを失わず今は雌伏の時と耐えることを選び、みんながすっかり銃士隊のことなんて忘れたころに捲土重来とるみこさんを担ぎ上げることを決める。大石内蔵助かな。その人望で仲間を集め、そして彼らを指揮し、さらには現場でその剣を鮮やかにふるう。

結婚していたことがあるという設定が行方不明になってたし、女嫌いという原作の設定の片鱗もなく、酒場でさちぴーに強引に腕をひかれて踊る様子はとても手馴れていて、その余裕綽綽なところにくらくらしました。だからアトスさま抱いて(逃げて

誰にでもやさしいってことは結局誰にもやさしくないってことだよ、ってどこかで聞いたようなセリフを言いたくなる。やさしくしてくれるしだいじにしてくれるけど、でもそこに特別なものはなくて、だから結局隣にいてもさびしいだけなんだよね・・・って自分から離れていっちゃうんだよ。さびしいひとだね・・・(わたしの中だけでどこまでも広がるアトスさまの物語

酒場での立ち回り、テーブルの上で剣を交えたり、背中で飛び越えたり、マントを翻して顔色ひとつ変えずにかかってくる刃を振り払う様はほんとにほれぼれするほどにクールでした。かっこいい。アトスさまかっこいい。

いつもと分け目が違うせいで界隈に物議を醸していたフィナーレは、案の定のけぞりました。見たことのないとし子センパイに出会うとそのことがしあわせすぎてもうなんでもいいやーー(大の字)ってなっちゃうから。フィナーレはいつものごとく一瞬すぎてまばたきする間もなく終わってしまって、今のはまぼろしだったのかな??ってなった。だってるねれんを従えて大階段を下りてきたのはアトスさまだったんだもの。

はかないものは美しくて、そして尊い

(追記)

目が足りない~~ってみんなよく言うけど、わたし、今回初めてそれを体験したような気がする。基本的には常にロックオンなので迷わないんだけど、今回は何度か視線がさまよってしまいました。おもにはるきゅんのせいです。ブロンドが麗しいと評判の銃士さまがほんとに麗しくてきゃーってなったんだけど、ほぼアトスさまと出番が一緒だからさ・・・めっちゃこまる・・・ほんまにこまる・・・銃士隊が揃ってダンスする場面の、制作発表の時に一番すきだったフリのところのアトスさまを、このわたしが、なんと、見逃してしまった・・・!!!!なんという痛恨の極み!!!!!でも仕方ない。段上のはるきゅんめっちゃかわいかった。今度はアトスさま見る。たぶん。そのはるきゅんは1789の時のれんこんちゃんを髣髴させる八面六臂の大活躍。ブロンド銃士さまに衛兵さんに民衆にと、髪もお衣装もたびたび変えて出てくるのほんとにたいへんそう。そしてお城を抜け出すちゃぴこさんの前に立ちはだかり、ここから先はだめですよお嬢さん、っていう衛兵さんがはるきゅんだったなんてー!祝・初セリフーーー!!!(だよね?)今度はもっとちゃんと見る・・・たぶん・・・

コマつんのおっぱいすごかった。すごかった。あといつも*1と変わらないゆりぴょんの存在。ようこそ月組へれいこちゃんん!!!大酒飲みのポルトスの単細胞っぽいところがものすごくよかった。沸点低そうでごちゃごちゃ言ってんじゃねーよって酒樽投げつけるのほんとにさいこうだった。あとは熊谷姉妹密会場面のチェスの意味深さ() 

*1:イケコ作品において