茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

此元和津也「セトウツミ」⑧

というわけで原作漫画の最終巻を取り急ぎ読みました。

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川原の設定なんかは映画が忠実だったんだなってわかった。階段少なかった。モデルとなったのが堺の泉陽高校で、舞台となった川原もその高校の近くのザビエル公園横の川原だそうでまんまそのまま映像になったんですね。なるほろー。

ドラマではよくわからなかった内海家の事情が、すこしはわかった。あのクソ親父は、愛情がないわけじゃなかった。与えていたつもりの愛情は「受け取る側がそう感じてなかったらそれはもう失敗でしょ」なのである。このオッサン誰や。

この「失敗」っていうのがクソ親父にとっての地雷でだから自分が「失敗」したことを第三者に指摘されたことによってそれを改めようと母親に電話をかける。そして父親からの電話を受けて、母親が内海に話しかけるという流れ。オッサンの「試にわかりやすい愛情を与えてみてください」という言葉を素直に受け取るクソ親父はすべてが間違ってはいたけれど、それを認めて正そうとする態度は評価に値する。byハツ美。ハツ美ちゃんのあの「瀬戸のそういうとこ・・・」めっちゃすき、って言えずに「評価するわ」って言っちゃうのめっちゃすき。時田めっちゃええやつ。ドラマでは、内海が猫に缶詰あげて、そこに樫村さんが来て(キス未遂事件)、部活終わりの瀬戸がつっかれたーー!って叫んだところにハツ美ちゃんが来て、ほんで瀬戸が帰った後に時田が来て、ハツ美ちゃんと一緒に帰って行ってそれで残るのは猫だけっていうEDだったけど、原作では馬場くん*1も田中くんもがっちゃんも鳴山も出てきてオールスターズやぁ!ってなったその上にバルーンさんと瀬戸のおじいちゃんが邂逅してまさかのおっしょさんがじいちゃんだったっていうアレとかもあったりとかしてすごかった。すごかった。ほんでクソ親父と謎のオッサンな。誰やねん。あの近所の病院におった車いすの女の子とかもどうなったんやろな。また全巻読みたい。読む。

カバー下には瀬戸の残した縦読みメモが*2。瀬戸は笑顔で清書しといてな、って内海に渡したけど、もしあそこで喧嘩別れしてなくてちゃんと清書してたら、そしたら内海はそのメッセージに気づいたのかな。

あと蛇足だけど、瀬戸が内海に送った先発のオーダー表のメンバーの名前が、ドラマではたぶんキャプテン翼くくりだったはずw漫画ではぜんぜんそんなことなくて、ドラマ班の遊びをおもいだしてわらった。

*1:顔がない設定の馬場くんやったけど、ドラマでも最後まで顔がちゃんと映らなくてちょっとかわいそうだった。田中偉登くん。

*2:わたしいつも本読むときはカバー外して読むから買ってきてすぐに見つけちゃって思わず声が出た