茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「ボクらの時代」金子ノブアキ×高橋一生×齊藤工

金子ノブアキ高橋一生くんが高校の後輩先輩で、金子ノブアキと齊藤工が幼馴染で、高橋一生くんが小学校時代に近所で出会ったカッコイイお兄さんが村上淳でっていう世界がトーキョーっていう街ではあたりまえの風景として広がってるのを聞くとほんとに別世界どころか別次元だなっておもって、一気に親近感が消失する。このさびしさよ。*1

金子くんが高橋一生くんのブレイクのことを、今まで徳を積み続けてきたところにぶ厚い雲を突き抜けた感じで見ていて痛快(意訳)と言われててその「痛快」ということばに甚く共感しました。ほんとに痛快。ご本人は集中していて大きくなるかと思った音が逆に静かになっていってとても静かだったと言われていたのが印象的。変わってないものを出しているという認識なのでタイミングだったんだなって。だからこそ変わってはいけないと思ってたからだから静かでした、って。変わらないでいるためにどれだけのエネルギを使ってるんだろ。 

お芝居について、演じるという技巧についてずっと疑問をもっていた高橋一生くんがある時から演技をしないという方向にシフトしていったというのはなるほどなとおもうし、演技は誰かになることじゃなくていつかなりえた自分になること、っていうニーナの言葉に共感もする。なので役作りはしないようにしてるってことばにも大きく頷いた。引き算の人なんだよね。そのせいでずっと棒だ大根だって言われてたけど*2なんていうかそういう過程もひっくるめての「タイミング」だったのかな。まあ結婚についてはその「タイミング」がまだ来てないようで相変わらず受動の姿勢は崩してないようですが。第二次性徴のはじまるのが女性のほうが早くてそれを目の当たりにした時に恐怖を感じたっていう高橋一生くんが女性恐怖症になってないといいなとおもいますw金子くんなんかは結婚っていうのは女の人のためのものでだからカマキリはすごく正しいって認識をされてるようで(カマキリはすごく正しいってフレーズが鮮烈だった)これが既婚者かーーと合点もいったのですが。あと、わりとのらりくらりといつもインタビューをこなしてる印象があったんだけど、「苦労を見せる人はプロじゃない、頑張るのがプロの標準」って言われたあたりがちょっと新鮮で、お、と思いました。そういうこと言うんだ、って。穴をあけるために穿ち続けることはだいじ。 

齊藤くんがセクシー俳優という評価に甘んじてエネルギを溜めてそしてここまで達したからじゃあ(監督業を)やらせてもらうよ、って言われた金子くんの言葉もショッキングだった。「甘んじる」ということばが。わたしが彼を苦手なのがその部分だったのでだからちょっと見方が変わってしまうかな。映画、観たいなって思えるくらいには。*3

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*1:実彩子と日高が高校時代に友達の友達レベルで知り合いだったとか、るみこさんととし子センパイがバレエ教室が一緒で入団してからもずっと同じ組っていうのとはまたちょっと違う感覚。なんなんだろうね。 

*2:36歳ドラマの吹き替えについてはまた別エントリで。

*3:先月までは確か地元で上映の予定はなかったんだけどさっき公式見てみたら順次公開ではあるけれどなんとか上映されるみたいでよかった。なるべくなら地元の映画館で観たい。このわが地元で上映があるかどうかっていうのがわりとバロメータになってるとおもうんだけど、まあそれに付き合わされてる側の人間としては不便きわまりないので、遅くなってもいいから上映待ってます。でも長野とか6月予定なんだけどもしかしてそれ以降になるってことなのかな・・・できれば季節が春のうちに観たいです・・・