四部作の最終巻。
姥妙との最終対決に期待していたのですが。
ラスボスにしてはイマイチぱっとしなくて、っていうかあんまりラスボス感もカリスマ性もなくてあっさりしてたなというのが感想です。一応姥妙の正体についての仕掛けはあってそれには純粋にびっくりしたんだけど、それがすべてといった感じの肩透かしは否めなかったです。
密室殺人という広げられた風呂敷の畳方もあまりエレガントではなかったかな。
まぁでも最後に玲奈と琴葉がよりをもどしたところでもんどりうちました。なんだよ!結局そういうオチなのかよ!!!!
玲奈とはうまくやっているのかと尋ねられた琴葉が(そんなことを尋ねる須磨社長もどうかと思いますが!)頬を赤らめて、
「退院後は食事をつくって、添い寝してくれるんです。きのうも一緒に買い物をしました」
って答えるのおかしくないですか!?
でも、須磨社長が
親や兄弟姉妹との絆こそ、のちに他人と結びつくための事前演習なんだ。
家族はいずれ失われ、孤独になる日がくる。それまでに正しく通いあう心を知ればこそ、本当に求めあえる他人を見つけだせる。
って玲奈に言うてるのが答えなんだとおもうんだけど、それにしてもええこと言うてる風にしてすごい誤魔化されてる気がするし後付けすぎるのでは、っていろいろ突っ込みたくなる。それでも抜け殻のようだった玲奈が琴葉と和解し()やる気を取り戻し、探偵の探偵に復活したことは喜ばしいです。どうやら新章も始まるようなので、二人がこれからどうなるのか見守っていきたいとおもいます。