茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

「結びの庭」

BSスカパー!でオンエアされた太賀きゅん出演作品を視聴いたしました。

岩松作品の舞台は「アイドル、かくの如し」「シダの群れ」に続いて三作品目。

わたしの感じる岩松さんらしい作品だった。言葉を弄するというか屁理屈をこねくり回すというかただひたすら意味のないセリフの応酬に終始しているのではないかと思わせておいてその中に時折混じる物語を動かすセリフにハッとさせられて覚醒する。みたいな。ひたすらもどかしい。隔靴掻痒。

これをお芝居にする意味とは。

たとえば、殺人を犯したことの罪の意識に苛まれて錯乱してしまう近藤のお芝居とか、奥様にバレてるんじゃないかと腹を探る場面で流す涙であるとか、そういう映像的な絵面(それはもちろん舞台を映像で見ているというわたし側の事情でもある)は、ふつうに映像作品として見てもおもしろいんじゃないかなと。舞台の醍醐味というのはもちろんライブ感なんだろうけれど、その臨場感や緊張感を楽しむという点においてはわたしは共感できなくて、たとえば宝塚であればきらびやかなお衣装であるとか豪華な舞台装置であるとか生オケの迫力であるとかが観劇のモチベーションになるとおもうんだけど、それらが一切排除されたこういうお芝居というのはさて何が売りなんだろうかと。

少なくともわたしに、ああ、これを生で見て見たいなとおもわせるものはなくて。

あとは屈託を抱える奥様がどうしてそこまで愛されるのかがよくわからなくて。だってただの傲慢なお嬢様じゃない?屈託があるからこその傲慢さなのだとわかるけど、それでもみんなが彼女に気を遣って生活してるのがとても窮屈そうで、見ていて楽しくなかった。

あと、なぜ急に踊り出した。

太賀きゅんのダンスにどぎまぎしました。

ところで一緒に見ていた中二男子が、あ、これ恋仲のこーへー!!って気づいたのでやっぱり月9ってすごい。という感想。