茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

高田郁「天の梯」(66)

みをつくし料理帖シリーズ完結編。

 

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

 

終わってしまうのさびしかったけれども、とってもよいおしまいでした。

野江を身請けするのに必要な四千両をどうやって都合つけるのか、その解決方法が鮮やかでほぅ・・・ってため息ついたし、だれが身請け人になるのかというオチにも感嘆したし、大坂へ帰って幸せになるという力技にも唸らされました。そして、ずっとそこにある又次さんの気配に泣きました。あなたの死があったからこそ、こうやって野江ちゃんは無事に自由になれたのです。決して無駄な死ではなかった。そのことがとてもうれしかった。最初に源斎先生と出会ってから、6年がたっていたのですね。それだけの長い間、ずっと彼女を見守っていたのですね。彼女がつらい恋に泣いた時も、ずっと。最初は当て馬でしかないとおもってましたすみません。そうですよね、最後まで彼女のそばにいたのはあなたでした。あなたがそばにいてくれてよかった。小松原さんもお元気そうでお幸せそうで、決めた道は間違いではなかったのだと彼女と同様に安心しました。そして、懸案事項であった佐兵衛の過去の罪が明らかになり、天敵であった登龍楼の主人に鉄槌が下り、見事な大団円に拍手。悪い人もいたけれど、でもそれよりもいい人のほうがたくさんいた。これでもかとつらい運命にあってきた澪だけれど、まさに雲外蒼天、その青空はどこまでも青くそして沁みるものだろうなと。感動の最終巻でした。とってもしあわせな読書体験でした。

巻末のおまけの料理番付も楽しい。東西大関に笑みがこぼれましたが、それよりも感動したのは勧進元の一柳が名を改めたことです。ああ、ほんとうによかった!!