茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

佐々木譲「犬の掟」(6)

文春第19位、このミス第19位作品。 

犬の掟

犬の掟

 

彼が怪我から復帰して一課に戻ったあたりでもう犯人だってわかっちゃったよ\(^o^)/あれだね、彼と同期の松本が別軸で出てきたのが決定打だったかな。彼がかつての相棒と再び組んで捜査を続けるにつれて違和感が増していって、重要な参考人である彼女を知っていたことを内緒にしていたあたりであーーーーってなりましたかね・・・なので、実は!彼が!犯人でした!!っていうビックリはなかったんだけれども、予想していた通りの展開が目の前で繰り広げられるのはそれはそれで楽しかったです。

彼の動機についても納得はしてるんですけれども、あの7年前の事件で撃たれた時にすでに死んでいたのだという点がよくわからなくて。7年ものあいだまるで蛇足のような余生を過ごす中で殺人を重ねて、最後にかつて自分が「死んだ」場所に戻っていく。よくわからない。それだけの衝撃だったってことのなかな。

事件発生から40時間の出来事。疾走感は確かにあった。