茶の間でおま。

本とかテレビとかすきなものたち。

市川拓司「MM」(39)

市川さんの4年ぶりの書き下ろし読みましたー。

www.shogakukan.co.jp

わー、久しぶりー。ってちょっとホッとしました。

ノスタルジックな雰囲気が全編に漂っていて、思い出したのは「思い出のマーニー」みたいな、日本だけどあんまり日本っぽくなく、 21世紀の現在ではなくもう少し前のいろいろと不便な時代のお話。スマホのない時代。たぶん。狭いコミュニティで生きていくことの息苦しさはよくわかるし、そこで発揮される青い春のエネルギはとってもまぶしくてほほえましくて、そしてほろにがくて。でもどこか肩透かしだった。というのが本音かな。

柚木麻子「伊藤くんAtoE」(38)

ドラマの原作読みましたー。

伊藤くんの設定が28歳DTだったことにひっくりかえりました\(^o^)/

そっかーあの伊藤くん、DTだったのかーーーー、ってドラマの1話2話おもいだしておかしな笑い方してる。へへへ。でも中村倫也くんの伊藤くんは確かにDTだった。っていうか中村伊藤と田中伊藤が同一人物には思えなくて(いや同一人物だってドラマでは言われてないけど)(でも本の中では同一人物だよね?)(連作短編集だよね??)っていうか中村田中がおそろしくてこわかったです。なんでトレンチ着てんの。

ドラマ3話まで(済)で原作と違って気になったのはあの20万円のお鞄の色です。本だと「ハンキュー」って呼ばれてる設定でつまりマルーン色でつまり阪急電車の色なんですけど、ドラマでは黄色でしたよね。なんで変えたのかな。

それからライブのチケットがスピッツになってたw

あとはほぼ原作通りだったので、どうやって映像になるのかたのしみです。過去の栄光に呪われた作家の封印されたバスタブ。

真保裕一「暗闇のアリア」(37)

真保さんの新作読みましたー。

www.kadokawa.co.jp

あー・・・なんだろう・・・わたしのコンディションの問題かな・・・物語がなかなか入ってこなくて珍しく苦戦しました。日本にとどまらず世界各地を舞台に繰り広げられるスリリングな展開のはずなんだけど、いつもの真保さんのはずなんだけど。キャラクタの名前も覚えられずにこれ誰だっけ、って何度もページを戻る始末。なにこれ老化かな(震

収賄容疑をかけられた夫の疑惑を晴らすために奔走するジャーナリストの妻と、夫の愛人と、その外交官の夫と、あとなんか出てくる人出てくる人の関係者が軒並み自殺してて、もうそれだけで不自然極まりないんだけど、実際日本は自殺大国でそれだけの数の人が自殺をしてるわけで、っていう実感がないからだよね。たぶん。自分の復讐のための殺人と、お仕事としての殺人と、彼はやっぱりただのサイコパスだったのかな。