茶の間でおま。

本とかテレビとか宝塚とか。

月村了衛「機龍警察 未亡旅団」(21)

ミステリランキング本を読もうキャンペーンの一環で、「機龍警察」シリーズ第4作。

文春2014第9位、このミス2015第5位、早川2015第12位。 

今回は、特捜部捜査班主任の由紀谷主任がメインっぽくもありつつ理事官の城木警視も深く関わってきて、いよいよサブキャラに光が当たり始めました(揉み手

チェチェンの紛争と、やはり海外の出来事が日本に持ち込まれたことによる事件なんだけど、この「自分が酷い目に遭ったからおまいらも酷い目に遭え」っていう思考がほんとに怖かったです・・・憎しみは憎しみしか生まない。女性だけのテロリストのリーダーが結局は私怨によって最期を迎えたことがガッカリだったし、正義とか大義とか御大層なこと言うても結局自分の感情によって左右されてしまうんだからそのことに周りの人間を巻き込むのよくない。ましてや何もわからない子供を。

少年兵を殺してしまうことに対する葛藤が機龍兵搭乗員三者三様で、物事に動じないと思われた姿警部の動揺した姿には読んでる方も動揺しました。彼にだけはブレてほしくない。

取調室で黒い未亡人の未成年テロリストがライザ警部と対峙した時に居合わせた緑主任の心の動きにとてもドキドキしました。緑主任がいつか憎しみを超えてライザを想うようになる日が来ることを願ってやまないのですがこれはそういうお話ではやっぱりありませんかね。

未だ明らかにならない「敵」についてはさぞやビックリを用意してくれてるだろうと期待して何一つ推理しておりません。